【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

冬萌の季節の別れ葉

2015-01-28 18:35:55 | 四季のスケッチ














「・・・ご覧なさい、3分前には
黄昏だったのに、もう月明りよ。
あの 移り目の刹那
つかまえなかったのは残念だわ。
でも、そんな瞬間はどうしても
掴まえる事は出来ないわね」                    
               【「アンの愛情」 第2章】







   やっとお天気回復。同時に冬も戻って来ました。
  おまけに時折、風花も舞う寒い一日です。
  尤も、家の中にいる限り、あまり寒さは感じませんが。

   それに1月も終わりになりますと、日も大分長くなり、
  それだけで春が近付いている気がします。

   春の訪れというのは、
  誰でもある種のワクワク感がありますものね。

   それにしても起き抜けの空は、
  一面の朱鷺(とき)色に影絵のような菫色の雲。

   その空の写真を撮ろうと階下にカメラを
  取りに戻り、もたもたしている間に平凡な空に。
  移り目の刹那 は、掴まえる事が出来ません。
  
      
















   さて、厳寒の季節の庭の木々や草花。
  枯木や枯草のように見えますが、
  既に新芽が用意されている事に気付きます。
  それを冬萌(ふゆもえ)と言うそうですね。

   寒さの中にも堅く縮こまって、
  冬の寒さに、じっと耐えている小さな芽。
  そんな中でも、ひと際目立つのが薔薇の葉。

   葉を落としているのもありますが、
  錆(さび)色と言いますか・・
  紫檀(したん)色の趣きのある色に変わり、その存在を誇示。
  尤も薔薇には、そのつもりは毛頭ないでしょうけれど。

   とは言え、今の季節、赤や黄に
  変色している葉は、病葉(わくらば)。

   しかしながら、別(わ)くる葉が変化したという説も
  あるそうですから、そちらの意味の方に捉えましょう。
  別れる前の精一杯の華やぎですね。