【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

硝子の中の消暑花

2011-07-21 17:20:27 | 煌きの硝子(ランプ含む)






今夜私は自分の愛する部屋で
愛する 本と絵 を持って座っている。
そして愛する がここにある。
夏の黄昏の柔らかい香りの中で夢見ている。
駒鳥は <ノッポのジョン> のやぶの中で互いに
呼び合い、そしてポプラの木は昔の
忘れられた事をささやき合っている。
             【「エミリーの求めるもの」 第12章】



   台風一過とはならず、重い空で明けた今朝。
  今日は暑くなるとの事でしたが、午後4時の段階で居間の気温は28度。(湿度64%)
  この気温でしたら、じっとしている分には扇風機だけで十分です。

   さて、昨日外出した折、今年初めて耳にした蝉の声。
  “うちの方は、まだだわ・・” ~なんて思ったものですが、
  今日になって啼き始めました。

   蝉の声を聞くと、本格的な夏の到来・・の筈ですが、
  今年は夏の到来が早かったですものね。
  もうすっかり夏気分でいましたから、この蝉の存在にはうっかりです。


【「羽黒蜻蛉(ハグロトンボ)」】


   裏庭で洗濯物を干していましたら、
  1頭の蜻蛉が・・。全身真っ黒。

   生憎、カメラがありません。
  「ちょっと待っててね」

   半分、期待しないで
  戻りましたらまだそこに。

   本音を言いますと、黒ですし、
  “いなければいないでもいいわ・・”
  という心境でもあったのです。

   待っていてくれたとなりますと撮らない訳には参りません。
  でも不思議。いつもこの蜻蛉、活動の範囲は裏庭だけなのです。
  
   ところで何の変哲もない硝子の瓶。(冒頭の写真)
  却って凝った物より、こんな物の方が暑い夏にはピッタリのような気がします。
  
   消暑花ならぬ消暑瓶? とでも言いたくなりますね。
  そうそう、大層スリムな瓶。これにもお酒が入っていた瓶です。
  スラッとして腰高ですので、ポトスを入れてみました。

   「ガリアーノ(GALLIANO)」 というイタリアのリキュールです。
  これは、ハーブのお酒。
  
   地中海産 「アニス」、「ネズの実」、「ラベンダー」、
  「ペパーミント」、「バニラ」 など30種以上に及びます。

   【注:ネズの実とは日本名で 「杜松実(トショウジツ)」、
  英名では 「Juniper Berries(ジェニパー・ベリー)」】





   こちらは昨日のサフラン色に染まった黄昏の空です。
  だんだん空から目が離せなくなりました。
  
   「明日は晴れ。晴れれば晴れるほど暑くなります」 ~とは、気象予報士の声。
  まだまだ暑い夏は続きますが、季節の移ろいを無性に感じる空になっています。


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