だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

春はヴィーナスから

2008-02-02 22:47:56 | 展覧会
この春、一番の楽しみな展覧会。それが“国立西洋美術館”で開催の、「ウルビーノのヴィーナス」です。描いたのは、イタリアのルネッサンス期の画家、ティツィアーノ・ヴェチェッリオ(1490頃~1576)。ティツィアーノといえば、「フローラ」(1515頃)や「悔悛するマグダラのマリア」(1533頃)、「ヴィーナスとアドニス」(1553~54)、「エウロペの略奪」(1559~62)などなど、ヴェネツィア派の代表的な画家。

日本にもたくさん来日した作品があるので、ファンも多いはず。今回の展覧会はタイトルどおり、「ウルビーノのヴィーナス」(1538)をメインに、多くのヴィーナス画が来日。うれし~い♪この作品が生まれたのには、前段があります。

兄弟子のジョルジョーネが、後にウルビーノ公となるグイドバルド・デラ・ロヴェーレが妻のために依頼した作品、「眠れるヴィーナス」(1510~11)は未完成でした。それを完成させたのがティツィアーノ。その25年以上も過ぎた後、ティツィアーノが描いたヴィーナスは、同じポーズの目を覚ました姿の「ウルビーノのヴィーナス」だったのです。

ヴィーナスの目線はこちらに向けられ、うっすらと笑っています。当時の人たちの目には、どう映ったでしょう?この作品を後のあらゆる時代の“裸婦像”の基本となったのは、よく理解できます。ちなみにアングルの「グランド・オダリスク」(1814)や、カバネルの「ヴィーナスの誕生」(1863)などに強く影響しています。

特に有名なのは、エドゥアール・マネ「オランピア」(1863)。こうしてみると、この作品は絶対見なくてはなりませんね!イタリアのウフィツィ美術館からの初来日。早く見た~い!!
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