ルーマニアと聞くと思い浮かぶのが、“ドラキュラ”。だって映画ファンなんですもん!しかし今日の映画は、ドラキュラ映画ではありません。第2次世界大戦後、ルーマニアはソ連軍によって共産国化し、さらにその後のニコラ・チャウシェスク大統領の下、独裁政権となりました。(1989年、革命により民主化)
2007年カンヌ国際映画祭“パルムドール(最高賞)”受賞となった映画、「4ヶ月、3週と2日」(07)は、そんな独裁政権末期の物語です。監督・製作・脚本は、クリスティアン・ムンジウ。はじめて聞く名前の監督ですが、2000年以降の30代の若い監督たちのことを、“ルーマニア・ニュー・ウェーブ”と呼んでいるそうです。
ムンジウ監督は、その中でも中心的な存在。ルーマニア映画の新しい波。「4ヶ月、3週と2日」もそんな作品です。1987年、ルーマニアの人々は自由が極端に制限されていました。大学生のオティリア(アナマリア・マリンカ)のルームメイト、ガビツァ(ローラ・ヴァシリウ)は妊娠していました。それも望まない妊娠。
この時代、中絶は違法。見つかれば重い罪に問われるのです。ガビツァから手助けを頼まれたオティリアは、自分を犠牲にしてでも彼女を助けようと決めるのです。手術当日、2人は朝から準備に忙しく動き回っていました。オティリアは費用の大金を恋人のアディ(アレクサンドル・ポトチェアン)から、借用。
宿泊を予定していたホテルに向かうと、予約が入っていないと言われ、別のホテルを探すはめに。さらには体調不良のガビツァの代わりに、約束の男ベべ(ヴラド・イヴァノフ)に会いに行くことになったり…。オティリアの必死の奮闘が続きます。
怪しく無愛想な男べべ。用意したお金も足りない…。いったいガビツァの中絶手術は、どうなるの?オティリアの取った行動とは?テーマは重く、気分も重い映画のようですが、リアルで緊張感あふれるタッチが高く評価され、パルムドールを受賞したこの作品。か弱いオティリアの行動に応援を送りましょう。
あっ、タイトルの日数はガビツァが中絶するまでの妊娠期間を示しています。
2007年カンヌ国際映画祭“パルムドール(最高賞)”受賞となった映画、「4ヶ月、3週と2日」(07)は、そんな独裁政権末期の物語です。監督・製作・脚本は、クリスティアン・ムンジウ。はじめて聞く名前の監督ですが、2000年以降の30代の若い監督たちのことを、“ルーマニア・ニュー・ウェーブ”と呼んでいるそうです。
ムンジウ監督は、その中でも中心的な存在。ルーマニア映画の新しい波。「4ヶ月、3週と2日」もそんな作品です。1987年、ルーマニアの人々は自由が極端に制限されていました。大学生のオティリア(アナマリア・マリンカ)のルームメイト、ガビツァ(ローラ・ヴァシリウ)は妊娠していました。それも望まない妊娠。
この時代、中絶は違法。見つかれば重い罪に問われるのです。ガビツァから手助けを頼まれたオティリアは、自分を犠牲にしてでも彼女を助けようと決めるのです。手術当日、2人は朝から準備に忙しく動き回っていました。オティリアは費用の大金を恋人のアディ(アレクサンドル・ポトチェアン)から、借用。
宿泊を予定していたホテルに向かうと、予約が入っていないと言われ、別のホテルを探すはめに。さらには体調不良のガビツァの代わりに、約束の男ベべ(ヴラド・イヴァノフ)に会いに行くことになったり…。オティリアの必死の奮闘が続きます。
怪しく無愛想な男べべ。用意したお金も足りない…。いったいガビツァの中絶手術は、どうなるの?オティリアの取った行動とは?テーマは重く、気分も重い映画のようですが、リアルで緊張感あふれるタッチが高く評価され、パルムドールを受賞したこの作品。か弱いオティリアの行動に応援を送りましょう。
あっ、タイトルの日数はガビツァが中絶するまでの妊娠期間を示しています。