だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

加藤さんのラブストーリー

2009-12-01 09:14:15 | 演劇
C・S・ルイスの本名は、クライブ・ステープルス・ルイス。愛称ジャック。ご存知のようにイギリスの小説家です。1898年11月29日北アイルランド・ベルファスト出身。なんと言っても、小説『ナルニア国ものがたり』が有名。

1 『ライオンと魔女』(50)/2 『カスピアン王子のつのぶえ』(51)/3 『朝びらき丸 東の海へ』(52)/4 『銀のいす』(53)/5 『馬と少年』(54)/6 『魔術師のおい』(55)/7 『さいごの戦い』(56)の7作。

映画化された「ライオンと魔女」(05)「カスピアン王子の角笛」(08)に続く、「朝びらき丸 東の海へ」は全米2010年12月公開予定。まだ先ですね。ところで、原作者のルイスは1度だけ結婚しています。

お相手はルイスの愛読者で離婚歴のある、17歳年下のアメリカ人詩人ジョイ・デイヴィッドマン・グレシャム。1通のファンレターから始まった2人の関係は、当初ジョイが英国籍を取得したいため…と言われていました。

1956年2人は結婚。しかしジョイは骨髄癌のため、4年後、1960年45歳の若さで亡くなります。その悲しみをルイスは、『悲しみを見つめて』(76/N・W・クラーク名義)で残しました。ルイスとジョイの物語は、戯曲『シャドーランズ』(ウィリアム・ニコルソン著)にもなっています。

大好きな加藤健一事務所の最新作は、その「シャドーランズ」です。カトケン事務所30周年記念作品は、いつものコメディではなくしっとりとしたドラマ。ジャック役は加藤健一。ジョイ役は春風ひとみ。元宝塚月組娘役さんも、今は舞台のベテラン女優です。

他に、斎藤晴彦、新井康弘、佐藤誓、奥村洋治、神谷美羽、榊原健一、石田麻織恵、鈴木幸二の皆さん。翻訳:小田島雄志、小田島恒志。演出:鵜山仁。ううっ、期待!ちょっとトリビア。この作品、津嘉山正種さん主演で見ています。

津嘉山さんは、1996年のこの作品で“第4回読売演劇大賞最優秀男優賞”を受賞。さらにリチャード・アッテンボロー監督、アンソニー・ホプキンス、デブラ・ウィンガー主演「永遠(とわ)の愛に生きて」(93)として映画化。

ジョイを追うように、3年後亡くなったルイス(1963年11月22日没)。いつもと違う加藤さんの大人のラブストーリー。新年幕開けの舞台です。
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