だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

窓から見える風景は?

2010-06-13 20:48:57 | DVD
「モーリス」(87)の原作者、E・M・フォースター。本名はエドワード・モーガン・フォースター、1879年1月1日ロンドンで建築家の子として生まれます。モーリスと同じ、ケンブリッジ大学、キングズ・カレッジの学生でした。

ちなみに『モーリス』は1913年に執筆されたのですが、同性愛をテーマにしているためフォースター(1970年6月7日)の死後、1971年に出版されました。フォースター自身の苦しみを強く感じるエピソードですね。

大学卒業後、イタリア、ギリシア、エジプト、ドイツ、インド、イスラエルなど、多くの外国を旅したフォースター。その時の体験を元に書いた作品のひとつが、『眺めのいい部屋』(1908)です。映画化されたのは、1986年。

映画「眺めのいい部屋」は、監督:ジェームズ・アイヴォリー、製作:イスマイル・マーチャント、音楽:リチャード・ロビンズ…と「モーリス」と同じスタッフ。映画の中の夜会でピアノを聞く客の1人に、ジェームズ・ウィルビーが。

オーディションに落ちたウィルビーがワンシーン登場し、次作を降りたジュリアン・サンズの代わりに「モーリス」に主演します。おもしろいですね。「眺めのいい部屋」の舞台は、1907年のイギリスからイタリアのフィレンツェへ。

良家の令嬢ルーシー・ハニーチャーチ(ヘレナ・ボナム=カーター)は、年上の従姉シャーロット(マギー・スミス)と共にフィレンツェへ観光旅行に出かけます。ペンション“ベルトリーニ”に到着した2人が案内されたのは、道に面した部屋。

美しいアルノ河の景色の見えない部屋なんて!苦情を言うシャーロットを偶然見かけたエマソン氏(デンホルム・エリオット)は、息子のジョージ(ジュリアン・サンズ)と泊っている部屋と交換を申し出るのでした。

眺めのいい部屋に移るルーシーたち。翌日1人で市内見物をしていると、サンタ・クローチェ寺院でエマソン氏とばったり。一緒に礼拝堂を見て回ります。そして広場で喧嘩の末、胸を刺され血だらけの男を目撃し失神します。

ルーシーを介抱したのは、ジョージでした。階級意識を持たず、自由な考えのエマソン氏とジョージ。戸惑いながらも、ジョージに惹かれるルーシー。2人の想いは?そして帰国後に登場する、婚約者シシル・ヴァイス(ダニエル・デイ=ルイス)。

「マイ・ビューティフル・ランドレット」(85)で、パキスタン青年オマルとの恋人でパンクなジョニー役から、型物紳士役に変身したデイ=ルイスに目を奪われましたっけ。また見ましょ。
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