だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

陳凱歌の趙氏孤児

2011-12-05 22:22:24 | 映画
司馬遷(しばせん)の名前は知っていますが、どんな人かはいまいち良く知りません。『史記』(歴史書)の著者ですね。紀元前145年生まれで没年は不明。中国前漢時代の歴史家だそうです。

『史記・趙世家(せいか)』に記されている『趙氏孤児』の物語。中国古代・春秋時代に実際に起こった歴史的事件を背景に書かれたもので、後に新劇、京劇などで上演され続け、現在に至ります。

『趙氏孤児』を原案として、チェン・カイコー(陳凱歌)監督が新たに映画化。それが「運命の子」(10)です。カイコ―監督、「花の生涯~梅蘭芳~(メイランファン)」(08)以来。お久しぶりです。

約2600年前、春秋時代の晋の国。宰相・趙盾(チョウ・ジュン/パオ・グオアン)を筆頭に栄華を誇る趙氏一族は、屠岸賈(トガンコ/ワン・シュエチー)の謀反により、王殺害の罪を着せられます。

趙盾の一族300人が皆殺しにされる中、趙盾の息子の妻・荘姫(ソウキ/ファン・ビンビン)は子供を出産。そして医師・程嬰(テイエイ/グォ・ヨウ)に生まれた子を預け、自害してしまいます。

程嬰は、子供を公孫(コウソン/チャン・フォンイー)に託すよう頼まれたのでした。しかし、屠岸賈は趙氏孤児探しを開始。兵士たちが各家庭から赤ん坊を連れ去っていきます。そして悲劇は起こります。

程嬰の妻(ハイ・チン)が抱いていた趙氏の遺児と程嬰の実子が間違われ、実子が殺されてしまいます。公孫も妻も殺害され、程嬰は趙氏の遺児を引き取り、この子に息子の仇を討たそうと誓います。

程嬰は密かな計画を胸に屠岸賈の家臣となり、屠岸賈を趙氏遺児の義理の父とします。2人の父に育てられ15歳になった程勃(テイボツ/チャオ・ウェンハオ)、自分の出生の秘密を知る時が…。

グォ・ヨウはお気に入りの俳優。「さらば、わが愛/覇王別姫」(93)「活きる」(94)「ハッピー・フューネラル」(01)「わが家の犬は世界一」(02)「女帝 エンペラー」(06)などに出演。

チャン・フォンイーも「さらば、わが愛」や「始皇帝暗殺」(98)でカイコ―監督の作品に出演。ワン・シュエチーは「花の生涯」と「孫文の義士団」(10)に主演。ル・シネマのオープニング作品です。見ます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする