だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

哲学者アーレントとは?

2013-09-15 12:58:49 | 映画
戦争映画で1番描かれたのは、第2次世界大戦(1939~45年)でしょう。中でもナチスドイツについての作品は、数限りがないですね。シリアスから、コメディタッチ、ミュージカルまで多彩。

国家社会主義ドイツ労働者党が政権を掌握していた1933~45年の党首は、アドルフ・ヒトラー。総統と呼ばれていました。他にナチスの軍人として有名なのは、副総統ルドルフ・ヘス。

空軍総司令官ヘルマン・ゲーリング、党官房長マルティン・ボルマン、党宣伝部長ヨーゼフ・ゲッベルス、親衛隊全国指導者及び全ドイツ警察長官ハインリヒ・ヒムラーなど、映画にもよく登場。

もう1人、親衛隊SSの隊員で中佐アドルフ・アイヒマン。『ユダヤ人問題の最終的解決/ホロコースト』に関与し、ユダヤ人の強制収容所移送の最高責任者でした。その数、数百万人…。

アイヒマンは、バチカン発行のビザと偽名(リカルド・クレメント)を使いアルゼンチンに逃亡。1960年イスラエル諜報部“モサド”に拉致され、1962年絞首刑に処せられました。

映画ではピーター・コリンソン監督、トポル主演「ナチ・ハンター/アイヒマンを追え」(79未)などがあり、パオロ・ソレンティーノ監督、ショーン・ペン主演「きっと ここが帰る場所」(11)にも…

ナチハンターが出てきます。「ローザ・ルクセンブルグ」(85)などのドイツ人監督、マルガレーテ・フォン・トロッタ最新作「ハンナ・アーレント」(12)は、アイヒマンの裁判が描かれます。

1906年10月14日ドイツのハノーファーに生まれた、ユダヤ人のハンナ・アーレント(バルバラ・スコヴァ)。ナチスの台頭により始まったユダヤ人迫害を逃れるため、アメリカに亡命します。

1960年ナチス戦犯アドルフ・アイヒマンが逮捕され、哲学者ハンナは裁判を傍聴するため渡航。地方裁判所の裁判に正当性はあるのか?イスラエルはアイヒマンを裁く権利があるのか?

ニューヨーカー誌に発表したレポート『イェルサレムのアイヒマン』で、ハンナは大バッシングを受けることに…。果たして?ハンナ役のスコヴァは「ローザ・ルクセンブルグ」に主演。すごい映画です。
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