だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

フェンシングで繋ぐ子供たちの未来

2016-11-06 20:56:53 | 映画
フィンランド、ロシアと共にフィンランド湾に面する3つの国の1つ、エストニア共和国は、EUとNATO加盟国。首都はタリン。国名くらいは聞いたことありますね。

エストニアは、第2次世界大戦中はナチス、ドイツに占領されていました。そして大戦末期には、スターリン指揮下のソ連に占領されていました。

2つの国に翻弄され、鬱屈した生活を強いられる人々。そんなエストニアを舞台にした映画が公開。クラウス・ハロ監督「こころに剣士を」(15)です。

1950年代初め、ソ連の秘密警察に追われる元フェンシング選手エンデル(マルト・アヴァンディ)は、田舎町ハープサルの小学校で体育教師として雇われます。

この地で身を隠すために…。生徒たちの多くが、ソ連の圧政によって親を奪われていました。校長から運動クラブを始めるよう言われ、途方に暮れるエンデル。

レニングラードで有名なフェンシング選手だった彼は、1人剣の練習をしていると生徒の少女マルタ(リーサ・コッペル)から『教えて下さい』と頼まれます。

これを機に、課外授業としてフェンシングを教え始めるエンデル。子供が苦手だったエンデルですが、指導を通じて新たな生きがいを見い出すのでした。

そんな時、全国大会がレニングラードで開かれることを知った子供たちから、出場したいとせがまれます。一方、追手が近づきつつあることを心配した親友からは…

シベリアでの仕事を紹介されるのですが、子供たちを思い、断るのでした。果たして、エンデルは?エンデル役のマルト・アヴァンディは、1982年エストニア出身。

日本では初めて。舞台、TV、映画で活躍し、コメディやミュージカルもこなすそう。本作は、実話を元にしています。美しいポスターにも惹かれます。ぜひ。
コメント (2)
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