だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

ドイツ人少年兵と地雷

2016-11-14 21:44:12 | 映画
予告編を見ながら、『えっ、ウソ~』と呟いてしまいました。なぜか?第2次世界大戦終了後、デンマークの海岸に埋められた地雷の撤去作業をさせられたのが…

なんと捕虜となっていたドイツ軍の少年兵だったなんて、まったく知りませんでした。来年の第89回アカデミー賞外国語映画賞のデンマーク代表に…

選出されたのが、マーチン・サントフリート脚本、監督「ヒトラーの忘れもの」(15)です。監督は、1971年デンマークのフレゼリシア出身。本作が3作目。

1945年5月、ナチスドイツの5年間の占領から解放されたデンマーク。戦争中に、ドイツ軍が西海岸の海岸線に埋めた200万個もの地雷。

デンマーク当局に引き渡された10代のドイツ兵の捕虜集団が、地雷撤去のために派遣されて来ます。彼らは、最低限の爆弾処理訓練を受けたのみで…

命がけの作業に当たることに。指揮を執るのは、デンマーク軍のラスムスン軍曹(ローラン・ムラ)。彼はドイツ人への憎悪から、少年兵たちに食事も与えぬまま…

毎日浜に向かわせ、徹底してこき使うのでした。セバスチャン・シューマン(ルイス・ホフマン)、ヘルムート・モアバッハ(ジョエル・バズマン)、そして双子の…

エルンスト(エーミール・ベルトン)とヴェルナー・レスナー(オスカー・ベルトン)。11人の少年兵は地雷の暴発や撤去失敗によって、1人また1人と死んで行きます。

ナチを激しく憎んでいたラスムスンも、彼らにその罪を償わせることに疑問を抱くように。特にセバスチャンと打ち解け、やがて信頼関係や絆が芽生えるのでした。

史実を題材にした本作。15~18歳の少年兵2000人以上が作業を強要され、約半数が死亡、または手足を失ったとか。知っておかなくっちゃ。
コメント
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