3月11日の昨日。
2時46分に、
テレビ中継の海の映像に
自分も合掌していたら、
自ずと涙がこぼれてしまった。
あの辛く、苦しく、
哀しい日を思い起こし、
自然にあふれた涙だった。
*
ギターのお弟子だった
ガッちゃんの御主人は
元自衛官とあって、
震災当日には、
遥々、赤穂市から
原発被災地のフクシマまで
緊急支援物資を届けてくだすった。
爾来、3.11には、
今もって、支援の贈り物を
頂戴している。
きのうも祈り終えたタイミングで
宅配便が届いた。
奇しくも、
来週、行くことになった京都の
『和久傳』の“おばんざい”だった。
かつて、京都在住だったことを
知っての、“京の味”を
懐かしんでください・・・と、
メールにしたためられていた。
ほんに、有難きは、
人の真心である。
返礼に、自家CDを
今日にも送らせて頂こうと思う。
*
王将戦「第六局」
《佐賀決戦》が始まり、
今日の二日目に決着がつく。
ネットの評価値では、
後手のソーちゃんが優勢という。
すでに、
七番勝負の「3-2」で
防衛に王手をかけているので、
後手番ながら勝算が高そうだ。
・・・とすれば、
五番勝負の棋王戦でも
「2-1」と王手なので、
今月にも「六冠」達成が
見込めるかもしれない。
*
注文していた
楽器用材が届いた。
高級用材も
物価高騰で、
1.5倍くらいになったろうか・・・。
なので、
ウクレレ用の厚みのある指板材を
バンドソーで挽き割りにして
側板に転用しようと考えた。
今回、初めて、
インレイ(象嵌)用の
1㎜の貝切片をも仕入れてみた。
心理学のアフォーダンス理論の応用で、
素材が「創作欲」を刺激して
モチベーションを維持してくれる
と信じて、用材や機材を
購入つづけている。
今年中には、
プロクソンの
『ディスクサンダー』と
ジェットの
『ドラムサンダー』を
揃えたいとも計画しているが、
両機で15万ほどの投資になる。
でも、これまで製作してきた
20本もの古楽器は
すべて売れてくれた実績があるので、
安価で三本ほど売れれば
設備投資費が回収できる。
今、月産一本で
どんどん在庫が増えつつある。
昨日も、
米杉と栂(つが)の
ハイブリット表面板の
試作ルネッサンスギターが
完成したばかりである。
弦を張って、
試奏してみたが、
ワルクない音が鳴ってくれた。
演奏家でもあるので、
音質・音量・弾きやすさの
見極めには自信がある。
*
未塗装で生地の
“ホワイトギター”に
最初に刷毛塗りする瞬間が、
リューティエ(製作家)にとって、
いちばんの楽しみでもある。
白木がウェットになると
たちまち木目が浮き出て、
その自然の織り成す
アーティスティックな美に
惹き込まれそうになる。
古楽器に限らず、
見た目の美しい楽器は
例外なく“良い音”がするものである。
なので、出来るだけ、
木目の美しい素材を選び、
かつ、よく音の鳴りそうなものを
見極めるのも、リューティエの
面白味かもしれない。
*
工房内に
不出来の楽器が
どんどん溜まっていくが、
まずは、黙って、十本ほど、
手技錬磨のために
連作していこうと決めている。
さる職人は
修行時代に100本の
ヴァイオリンを拵えて、
すべて破壊したという・・・。
凄まじい逸話だが、
出来損ないでも
ヤフオクやメルカリに出せば、
安価な“オモチャ感覚”の
初めての古楽器として
使ってもらえるような気はしている。
でも、それって・・・
自分の首を絞めることに
なりはしないか・・・とも、
ジレンマ感をも抱かせるが・・・。
それならば、
自室や三校のカウンセリング室に
飾っておいて、
見て楽しむ事も「あり」だなぁ・・・
と、思わないこともない(笑)。
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