『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

南海トラフの一端でM7

2024-08-09 05:55:55 | 大震災/コロナ禍

きのうは
南海トラフの一端で
震度6弱が起こった。

端っこのプレートから変動して
これから中央に波及し、
「半割れ」「全割れ」に
至る可能性は少なくない。

検討委員会では、
過去の事例から
0.5%の確率と見積もっている。

前回の発生が、
1946年なので、
それから77年経つが、
発生周期は90-150年というので、
理論上の蓋然性は低い。

ただ、関東大震災から
100年目の周期に入っているので、
首都直下型が先行して、
それに刺激されて
今回の九州沖との間の領域が
連鎖的変動をする可能性もあるかもしれない。

ましてや、
1000年に一度の『3.11』の
M9の超規模地震による
東側のプレートのズレの影響も
受けいてる。

正月元旦に起こった
能登地震は
フォッサマグナの近辺である。

今や、日本列島が乗る地殻は
そうとうな歪みエネルギーが
蓄積されているので、
0.5%という理論値に
安心できるものではない。



*

3.11体験者としては、
実際に、津波の被災地を
幾箇所も訪れてみて、
その波高のすさまじさを
身をもって体験した。

かの震災では、
三陸のリアス海岸での
最高到達地点が37mだった。

福島の某所でも、
左右の15mの波が干渉・合成し、
局地的に30mにもなり、
高台に避難した100余名が亡くなった。

この規模の現象が起こるとしたら、
瀬戸内海に回折した波が
ちょうど中央地点で
瞬時、合成し、倍の高さになる可能性がある。

波の基本的性質としての
回折・干渉・合成・・・という事を
高校の物理で習っていない人たちも
少なくないだろう。

防災における、
科学的知識はもっと
公けに流布されて然るべきである。

かの3.11では、
1000年周期で、
その年に該当していた事を
被災後に地震学会や地質学会が
「後だしジャンケン」の如く
報告したので、
激しいバッシングを受け、
謝罪会見を開くに至った。

「象牙の塔」の知識が
学会内で閉じて
防災に活かされなかった前例である。

***

きょうは、
孫ワンコを連れて
ナッちゃん・アキちゃん夫婦と
お母様が初来福される。

自分はカウンセリング仕事があるので、
日中はカミさんが、
〈フクシマの宝石〉である
国立公園の裏磐梯にエスコートし、
イタリアン・レストランの予約もしたという。

夜は、
自分がエスコートして
常連の三ツ星懐石店で
会食をさせて頂く予定である。

***

リク坊家族も
帰省できそうだというので、
玄関室礼に「ドラエモン」のお迎えを
設えた(笑)。

ちょうど、おとついの大雨の日に、
山から採ってきたアジサイが
彩りもよく咲いているので、
格好のウェルカム・フラワーになってくれた。

***

きのうは、
用紙のストックがなくなるまで、
6冊分の本文(ほんもん)印刷を行った。

綴じ・表紙付けもしようと
一日中、エアコンを付けっ放しだったが、
けっきょく、夜まで気が乗らず、
趣味であり、仕事でもないので、
厭々やるのはストレスになるから、
翌日廻しにした。

カラオケ「好き」と
「嫌い」の両者に、
カラオケをさせた後に、
血中抗体値を測定した実験がある。

予想の通り、
前者は抗体値が上がり、
後者は下がった。

すなわち、
厭々なにかをすると
明らかにストレスになる
という事が定量的に実測された。

***

きのうも
国際政治学者の
イトカン先生のセミナーを
2時間ばかり拝聴した。

東大出の優秀頭脳の持ち主だが、
反骨精神がたくまし過ぎて、
アカデミアの中になぞ
収まっておられず、
在野の智者として
それを批判する側におられる。

尊敬・心酔した
インド哲学の泰斗・
故・中村 元先生も
学会の閉鎖主義については
苦笑されながら
「困ったものです・・・」
と溢されていた。

先の地震学会の例ではないが、
排他的・内部凝集的で
「知的遊戯」に堕して、
「世と人のお役」に立たないのは
死んだ学問と唾棄されても
仕方なかろう。

そんな空疎なアカデミズムを
天才・談志家元からは
「学問なんて
 貧乏人の暇潰し」
と、一筆、
色紙に揮毫して頂いたことがある。

*

すくなくも、
心理学の上に「臨床」が付く、
「臨床心理学」は
「こころの問題」に
悩み苦しむ人たちを
治療・支援する為の学問ではある。

「臨床」の語源である
「クリネー」には、
「死の床に接する」という意味だと、
院生の頃、習ったことがある。

古代ギリシャ語の「CLIN」は、
「横たわる」「傾ける」
という動作らしい。

そこから、
患らう者が「横たわる病床」を
クリニックとなったとも言う。

医学生が、
大学病院内で格科を
一定期間廻って、
指導、訓練を受けるのを
「ポリクリ」(臨床実習)と言う。

「CLIN」を含む単語には、
INCLINEは、物理的・心理的な
「傾斜や勾配」という意味があり、
DECLINEは、
「低下、衰退、減少」など、
マイナスイメージの傾きがある。

リクライニング・シートの
「RECLINING」は
反復を意味する「RE」が付いて、
「背もたれを繰り返し
斜めや垂直に変えられる椅子」
という事である。


***

きのうは、
時折、子育て相談に乗っている
教え子のツーラから
御礼の菓子折りが届いた。

こういう礼節正しい教え子が
多くいるので、
まさに、教員冥利に尽きる。

 ギャンブラーは一瞬の楽しみ
  農夫は一年の楽しみ
   教師は一生の楽しみ

若き日に、
教員研修会で聴いた
箴言である。















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