『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

バッサリ、サッパリ

2018-10-06 06:42:00 | ガーデニング
十年ぶりに
剪定をしたら、
丸坊主のような
庭に様変わりした。

植木屋さんも
驚いていたが
藪のなかには
久々にご対面の
三匹の信楽狸が潜んでいた。

灯篭のたぐいも
それぞれ姿を現し
侘びた風情の
スカスカ庭になった。

これで、
あと十年は伸びっぱなしでも
大丈夫だろう(笑)。



伐採前に
一輪だけ
狂い咲きしていた
ボケが鮮やかだった。




豚ヒレの塊りが
安かったので、
「ロティ・ド・ポール」
(ロースト・ポーク)
にしてみた。

もう何十回となく
調理しているので
火入れのタイミングも体得して、
フレンチのシェフに教わった
ルポゼ(休ませ)も取り入れ、
中心がしっかりロゼ色の
「ヴィアン・ロゼ」状態に
焼けるようになった。

毎回、カットする直前に、
包丁をよく砥いで、
メダル状の「メダイヨン」という
形に仕上げる。



ソースは
天板に洩れ出た肉汁を
赤ワインとトマトピューレで伸ばし、
冷えたバターでトロミをつける
「ブールモンテ」という
フレンチ技で仕上げる。

ソースに使った
ボルドー・ルージュ
(赤ワイン)と
バケットでやってみたが、
なかなかの出来だった。

二人分の材料費で
ワンコインだから
“おうちフレンチ”は
学食並みにお徳である。



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剪定

2018-10-05 04:29:00 | ガーデニング
十年ぶりくらいに
庭の剪定を植木屋さんに
してもらった。

朝8時から午後5時までの
まる一日仕事だったが、
トラック二台分も
伐採、刈り込みしてもらって
サッパリした。

生え放題だった
トクサやササも
すっかり刈られて
裏庭の地面を久しぶりに見た。

老母が同居していた時は、
日がな一日、
あちこち草取りしていたので
キレイだったが、
施設に入ってからは
裏も表も伸び放題になった。

大木化した
ビワ、ザクロ、サクランボも
思い切って半分くらいに
刈り込んでもらった。



親方と息子さん
ふたりとも
実直でいい職人さんだった。

10時と3時には
飲み物と焼き芋、
蒸かした饅頭を
出させて頂いた。




ザクロの樹のてっぺんには
実が鈴なりだったようで、
その部分だけ玄関に
飾ってくだすった。

毎日、一ケずつ
しぼってソーダ割りにしよう
と思う。






ランチは、
仔羊のロティ(ロースト)を
エマンセ(薄切り)にして、
オレンジソースでやってみた。

豆パンのトーストに
よく合って
洒落た昼飯になった。

自分でフレンチが作れると、
わざわざレストランに
行かずともいいので
安上がりである。




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でんむぐる

2018-10-04 08:17:00 | 風景
唯一の大学ギター部先輩の
ヒロミ氏にメンテを依頼されていたが、
国試やら体調不良やらで
延びのびになっていたので、
気合を入れて半日で二本仕上げた。

フレットと指板の
ブラッシュアップだけでも
小一時間かかり、
一本仕上げると
磨き作業で全身汗だくになる。

いつも、
寝室のベッドの上が
楽器に傷がつきにくいから
のんびり足元の大型テレビで
録り溜めた映画なぞを見ながら
滋味にこつこつやっている。

ブリッジ(駒)の調整は
さすがに楽器工房でないと出来ないので、
買い置きしてあった
電動ベルトサンダーを設置し、
象牙の高さを2mmほど削った。

骨棒や象牙を削ると、
髪の毛が燃えた時のような
独特の臭いが立ち込める。

何度も微調整しながら
二本の楽器の弦高を
低めに合わせた。

加齢とともに
力が弱くなってくるので、
弦高が低いほうが
抑える労力が少なくてすむ。



ボディも車の洗車のように
ポリッシュと艶出しをやり、
ペグの調整後に
新しい弦を張る。

ナイロン弦なので
落ち着くまで数日かかるが、
音出しをしてみたら、
さすがに材質のよかった
70年代のオール単板の高級ギターなので
味わいのある音が出た。

土曜日には、
カミさんが新潟の
ナツホん処に行くので、
業者みたいに
納品してくるという(笑)。

「実費請求して」と言われたが
毎年、リサイタルの
「楽屋見舞い」を頂戴しているので、
今回はその返礼として
やらせて頂いた。

K中の3年生の
カウンセリングの一貫としての
「ギター療法」でも
一本貸与するので
ついでに弦交換をした。

カウンセリング室兼・
書斎兼・ギターレッスン室内は
今、ギターが6本もある。





ギターメンテをしながら、
録り溜めた映画を
次から次と観た。

藤山直美と岸辺一徳の
芸達者関西人コンビなら
“テッパン”だと思った『団地』は
最後は宇宙人が登場する
意外な展開でオソレいった(笑)。

上方漫才のかけあいのような
藤山・岸辺のノホホン系は
さすがだったが、そこに、
江戸弁の石橋蓮司と
宇宙語の工藤匠が絡むという
何がナンダカ系になっている。

あまり面白いとは言えない
奇天烈系の一本だった。

『帰ってきたヒトラー』は
タイムスリップして現代に登場した
ヒトラーがテレビに出て
現代ドイツの堕落ぶりをアジテートして
それがネットで支持され、
映画化されるという、
トンデモ系/半シリアス半エンタメ系
であった。

評判の高かった
『マイ・インターン』は
噂に違わず、
いかにもハリウッド的な
ハートウォーミング予定調和系。

やはり、
デ・ニーロの存在感と演技は
秀逸であった。

若手の軽薄短小な存在感と
上滑り気味の演技を
ピシリと引き締める渋さと
重厚感があった。

ハサウェイも
ノッてる女優だけに
オーラ感があった。

定年後の70才から
シニア・インターン(見習い)として
若手を補佐し“老賢者”のように
ユーモラスに柔らかく導いていく様は
老いのひとつの鑑にみえた。

あのように、
若者たちから、
さすが、渋い、カッコイイ、
と言われる
シニアになりたいものである。




一日三本もの映画鑑賞と
二本のギターも汗だくで
メンテをし終えて、
風呂上りに、さて、寝床で
養老先生でも読もうかと
枕元にトマトジュースを置いたら
それが指にひっかかって
ひっくり返って
「ドッヒャーッ!!」
であった。

(ノ゚ο゚)ノ ノオォォォォ-!!

ベッドの下の隙間まで
コップ一杯分のトマトジュースが
ビタビタにこぼれて
泣きたくなった。

枕元はさながら
バットで撲殺された現場みたいに
血糊のようにトマトが・・・(笑)。

あわててティッシュで
吸い上げて、
壁との隙間は長定規に
ティッシュをくくりつけ・・・。

およそ半箱分ほど
つかっただろうか。

深夜の後片付けである。

こういう時って、
幼児退行するのか、
とっさに福島弁が出て、
「でんむぐったぁ~!!」
と子どものようになった。

ためしにググッてみたが
「でんむぐる」は
どこにもなかった。

ウィキの「福島弁」にも
見当たらなかった。

とすると、
福島市内でも極一部で
使われていたのか、
我が家だけの符牒だったのか・・・。

ちゃぶ台で家族が
食事をしていた幼い頃、
よく、おつけをでんむぐって
母親に叱られた。

***

ウィキの福島弁サンプルを見て、
今は若い子たちが
まったく使わなくなったので、
なんだか懐かしいのが
たくさんあった。

これらは
他府県の人には
理解不能だろう(笑)。

いまっとくんちぇ → もっとください
うるがす → (水に)つける
ごせやぐ → 腹が立つ
しゃばぐっち → しらばっくれる
んだげんちょ → だけど
やっちゃぐね → やりたくない
でれすけ → 間抜け
手わすら → 手遊び(授業中に注意される)
なじょすっぺ → どうしたらいいだろう
しっこむぐれっちまーでば! → おしっこ我慢できない。もれそう!





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検診

2018-10-03 14:12:00 | 映画
昨晩は、
BSで録り溜めてあった
「映画」ストックから
『ナバロンの嵐』を観た。

以前に、
レンタルで観たと思ったら
初めての作品だった。

WWⅡ映画オタクとしては
めずらしく観もらしていた。

『ナバロンの要塞』の
続篇ということになっているが、
役者は代わっている。

若くてイケメンの
ハリソン・フォードが出てきて
驚いた。

007の「ジョーズ」こと
リチャード・キールも
あの巨体で登場した。

おなじく
007のボンドガールだった
バーバラ・バックも出ていて、
入浴シーンでの
お色気役で目を引いた(笑)。



迷彩塗装したランカスターが
メッサーシュミットに
ズタボロに攻撃される
シーンがちょっとだけあって
WWⅡオタクの好奇心を刺激してくれた。

ドイツ軍の戦車は
イマイチ考証が怪しく
ロシア軍戦車っぽかった。

四連砲搭載の
ハーフトラックは
それらしかった。

最後のダム破壊シーンは
いかにもミニチュア撮影の
いささかチープなものだった。

SFXのなかった
古きよき時代の
佳作ではある。



午前中、
市民検診だったので、
朝から飲まず喰わずで
10時半頃に終わったが、
“はらぺこアオムシ”状態だった(笑)。

採血の注射が
いつもより痛くなかったので、
感心してそう言ったら
看護婦さんが喜んでいた。

ついでに、
心電図検査で
丁寧な看護婦さんに
「看護婦さんが美人だと
心臓ドコドコいっちゃうかも・・・」
とお世辞を言おうと
口元まで出たが、
いらんこと言いのジジイだと
ウザがられそうなので
飲み込んだ(笑)。

まだまだ
オダチ道に世間体を気にする
チッチャイ自分であると
反省した。

(^▽^)> ヘヘ…♪





病院の帰り、
朝抜きでスーパーに
買出しに寄ったら、
何もかもがウマソーに見えて、
目の前にあった「すあま」だの
「ハムカツパン」だのを
手づかみで食べたい衝動にかられた。

人間なんて、
あっち痛い、こっち痛い、
なんて嘆いていても、
腹がへったら
目の前の食べ物を喰いたくなるんで、
動物と一緒である。

グリムにも寄って、
栗のミニメロンと
芋のミニメロンを
ムシおさえに車で食した。

コープに珍しい
ステーキ用の「仔羊の腿」が
あったので、さっそく
フレンチ・プレートを創作した。

スクエアの白いプレートを
キャンバスに見立てて、
どんな絵を描いたろかなと
思案した。

「斬新さ」をいつも
考えているので
ガラス小鉢に庭の花芽をつけた
ハーブを幾種か活けてみた。

黄桃とルビー・グレープフルーツと
シークワーサーを乱切りにして
付け合せの彩りとした。

グリルパンで焼目をつけて
フルーツトマトと蜂蜜のソース、
レモン・オリーヴ油、
グレープフルーツのゼスト(皮)の順に
ドレッセ(盛り付け)して
完成である。

照明のせいか、
カメラのせいか、
どうも見た目どおりの
彩度やコントラストに撮れず
「料理写真」撮影のテクニックを
ネットで調べてみたい。








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死んだ男の残したものは

2018-10-02 04:18:00 | 風景
どうにも、
首・背中の凝り、疲労感、
ダルさ、眠さ・・・などが、
抜けないので、
自律神経失調症ではなく
「仮面うつ病」かなと
自己診断して
抗鬱剤を倍量にして
頓服用トランキライザーも
朝夕服用して様子を観ている。

いちおう、
主治医から
症状にあわせて薬の
増減を調整していいと
言われている。

一方で、
極薄い鼻汁のような
しょっぱい分泌液が
口腔内に感じられるので、
あるいは秋の植物アレルギーか
という疑いもしている。

まずは
プチ鬱かどうか
薬の反応を観てから
症状の改善が見られなかったら
抗アレルギー剤に
代えてみようと思う。

60年生きてきても、
なかなか自分の
体調のコントロールや
セルフ・メディケーションが
ピタリと治せないのは
もどかしい限りである。




BS録画で
ジェイソン・ステイサムという
タフガイのドンパチ映画を観た。

中国マフィアと
ロシアン・マフィアの
えげつないほどの抗争が
スポーツのような銃撃戦のカットで
描かれていて、ある意味、
ドンパチ・カタルシスが
ないでもなかった。

路線的には
ダイハードっぽかった。




佐藤秀峰の作品が好きで、
これまでほぼ読んできた。

最新作は
漫画家物で、
不思議なテイストで
一気に読めた。

この人の作品は
『特攻の島』など
書店やコンビニで
15分くらいで
サックリ読めちゃうのだが、
じっくり丁寧な絵を
鑑賞することもできる。




ファイナル・リサイタルでの
ソプラノ・デュオでの「トリ曲」は、
武満 徹/谷川俊太郎の
巨匠コンビによる傑作
『死んだ男の残したものは』
である。

歌手の阿部さんには
オペラチックに
切々と歌って頂こうと
ギターの伴奏譜の編曲を
手がけている。

youtubeで聴いた
カウンターテナーの藤木大地と
ギターの鈴木大介の
名演に感銘を受けて
トリ曲に選んだ。
https://www.youtube.com/watch?v=VekHRCoA2wk

1.
死んだ男の残したものは
ひとりの妻とひとりの子ども
他には何も残さなかった
墓石ひとつ残さなかった

2.
死んだ女の残したものは
しおれた花とひとりの子ども
他には何も残さなかった
着もの一枚残さなかった

3.
死んだ子どもの残したものは
ねじれた脚と乾いた涙
他には何も残さなかった
思い出ひとつ残さなかった

4.
死んだ兵士の残したものは
こわれた銃とゆがんだ地球
他には何も残せなかった
平和ひとつ残せなかった

5.
死んだかれらの残したものは
生きてるわたし生きてるあなた
他には誰も残っていない
他には誰も残っていない

6.
死んだ歴史の残したものは
輝く今日とまた来るあした
他には何も残っていない
他には何も残っていない




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