季節の花と言葉の花束

写真付きで季節の花や言葉の意味をを書くならgooブログ

季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「女郎花 (おみなえし)」

2014-09-25 04:18:11 | 暮らし
一日一言


心胆を練る

あれこれと心を遣うという意味から、

苦心して様々な工夫を凝らすことを

言う場合に用いる。

★今回の社を挙げての創業祭では、

心胆を練るイベントを運営して成功した。



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秋の七草「女郎花 (おみなえし)」


開花時期は、 7/ 5 ~ 10/10頃。
・黄色い清楚な5弁花。
 山野に生える。

・「おみな」は「女」の意、
 「えし」は古語の
 「へし(圧)」で、
 美女を圧倒する美しさから
 名づけられた。

 また、もち米でたく
 ごはん(おこわ)のことを
 「男飯」といったのに対し、
 「粟(あわ)ごはん」
 のことを「女飯」といっていたが、
 花が粟つぶのように
 黄色くつぶつぶしていることから
 「女飯」→「おみなめし」
     →「おみなえし」
 となった、
 との説もある。

・漢字で「女郎花」と
 書くようになったのは
 平安時代のなかば頃から、
 と言われている。


・根は漢方薬になる。

・「男郎花(おとこえし)」
 という花もあり、
 こちらは白い花。
 形はそっくりだが
 女郎花より
 「力強く」見えるとのこと。


・別名
 「粟花」(あわばな)、
   黄色い花が
   粟に似ているから。

 「思い草」(おもいぐさ)。

 
・8月16日の誕生花(女郎花)
・花言葉は
 「約束を守る」(女郎花)


・「手にとれば
  袖(そで)さへ匂ふ 女郎花
  この白露に 散らまく惜しも」
   万葉集 作者不詳

 「女郎花 秋萩凌ぎ さを鹿の
  露分け鳴かむ
  高円(たかまど)の野そ」
   万葉集 大伴家持

 「さを鹿の
  己が棲む野の 女郎花
  花にあかずと
  音をや鳴くらむ」
   金槐和歌集 源実朝

 「ひょろひょろと
  猶(なお)露けしや 女郎花」
   松尾芭蕉
 

・秋の七草のひとつ。

(季節の花300より)


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季節の花「藤袴(ふじばかま)」

2014-09-24 05:20:25 | 暮らし
一日一言

心胆(しんたん)を寒からしむ

肝玉を寒くさせてしまうと言う意味から、

恐怖を与えて震え上がせると言う倍の

たとえに用いる。

★最近の世界のテロ行為は、罪もない市民の

心胆を寒からしめるものがあり。根絶できない

者であろうか。


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秋の七草「藤袴(ふじばかま)」

開花時期は、10/ 1 ~ 11/25頃。
・小さいピンク色の花が
 たくさん咲く。
・花の色が藤(ふじ)色で、
 花弁の形が袴(はかま)のようで
 あることから、この名前に。

・全体に桜餅のような香りがする。
・平安時代の女性は、
 これを干した茎や
 葉っぱを水につけて髪を洗った。
 また、防虫剤、芳香剤、
 お茶などにも利用した。
・葉が3深裂するのが特徴。
 ほとんど
 別の葉っぱのように見えて、
 元は一つの葉っぱ。

・秋の七草のひとつ。


・「藤袴
  きて脱ぎかけし 主や誰
  問へどこたへず
  野辺(のべ)の秋風」
   金槐和歌集 源実朝

(季節の花300より)




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季節の花「葛(くず)」

2014-09-23 05:15:00 | 暮らし
一日一言


身代を棒に振る


全財産を無駄にしてしまうと言う意味から、

資産を浪費し尽くすことを指して言うんの

に用いる。

★あの資産化の道楽息子は、ついに代々のこして

来た身代を棒に振って一家離散した。


歳時記


秋分の日

9月23日頃(2014年は9月23日)および寒露までの期間。

太陽黄径180度。白露から数えて15日目頃。

地球の赤道を延長した天の赤道と太陽の通り道の黄道が

ちょうど交差したところが黄径0度。

秋分とは、太陽が黄径180度(秋分点)を通過するときのこと。

春分と同じく、太陽が真東から昇って真西に沈み、

昼と夜の長さがほぼ同じになります。

太陽が、極楽浄土があるという真西に沈むことから、

亡くなった人をしのぶ日とされています。

春分・秋分の3日前から7日間をそれぞれ春の彼岸、秋の彼岸とします。

※春分・秋分は「彼岸の中日」といいます。

彼岸は日本独自の行事です。

「暑さ寒さも彼岸まで」と言われ、この日を境に寒さが増してきます。


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秋の七草「葛(くず)」

開花時期は、 8/15 ~ 9/末頃。
・秋の七草の一つ。
・まわりの木々を
 つるでおおってしまう程の生命力。
 ひと夏で10mぐらい生長する。
・花は下の方から咲いていく。

・大和の国(奈良県)の
 国栖(くず)というところが
 葛粉の産地であったところ
 からの命名。
 漢字の「葛」は漢名から。

・つるの繊維部分は
 「葛布(くずふ)」の原料。
   (静岡県掛川市特産)

・根には
 多量のでんぷんを含んでいて、
 「葛根(かっこん、
     解熱の漢方薬)」
 になる。
 葛粉(くずこ)もとれる。
    → 葛餅(くずもち)


・別名
 「裏見草(うらみぐさ)」。

  葉が風にひるがえると
  裏の白さが
  目立つことから。
  平安時代には「裏見」を
  「恨み」に掛けた和歌も
  多く詠まれた。  


・「ま葛原
  なびく秋風 吹くごとに
  阿太(あた)の大野の
  萩が花散る」   
   万葉集 作者不詳 

 「梨棗(なつめ)
  黍(きび)に
  粟(あは)つぎ
  延(は)ふ葛の
  後も逢はむと 葵花咲く」
   万葉集 作者不詳 

 「葛の風
  吹き返したる 裏葉かな」
   高浜虚子

(季節の花300より)



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季節の花「撫子(なでしこ)」

2014-09-22 04:16:20 | 暮らし
一日一言

身代を畳(たた)む>

全財産を失うと言う意味から、

破産する事を言うのに用いる。

★昔から三代目にして身代を畳むと

言うが、道楽の末、彼はその通りに

なった。


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秋の七草「撫子(なでしこ)」

6月頃から8月頃にかけて開花。
・ピンク色の可憐な花。
 縁がこまかく切れ込んでいる。
 我が子を撫(な)でるように
 かわいい花であるところから
 この名前に。

・早咲きと遅咲きがある。
・よく見られるのは 
 「河原撫子(かわらなでしこ)」。
 河原に生えるとも限らないがなぜか
 この名前。
 野、山、高原どこででも見かける。
 どちらかというと
 日当たりのよい草原・・。

・この撫子を代表とする、
 ダイアンサスの花には 
 英名で「ピンク pink」の
 名前があり、
 「輝く目」の意味がある。
 ピンクという色の語源は
 この花にあるらしい。


・中国から平安時代に渡来した、
 唐撫子(からなでしこ:石竹)
 に対して、
 在来種を
 大和撫子(やまとなでしこ)
 と呼ぶ。
 日本女性の美称によく使われる。


・秋の七草のひとつ。

・4月25日の誕生花(美女撫子)
 8月11日の誕生花(河原撫子)
・花言葉は
 「長く続く愛情」(美女撫子)
 「貞節」(河原撫子)


・「野辺(のへ)見れば
  撫子の花 咲きにけり
  わが待つ秋は 近づくらしも」
   万葉集 作者不詳

 「秋さらば
  見つつ偲(しの)へと
  妹(いも)が植えし
  屋戸の撫子
  咲きにけるかも」
   万葉集 作者不詳

 「わが屋戸に
  まきし撫子 いつしかも
  花に咲きなむ
  なそへつつ見む」
   万葉集 大伴家持

 「久方の
  雨は降りしく 撫子が
  いや初花に 恋しきわが背」
   万葉集 大伴家持

 「うら恋し
  わが背の君は 撫子が
  花にもがもな
  朝な朝(さ)な見む」
   万葉集 大伴池主

 「草の花は、なでしこ。
  唐のはさらなり、
  大和のもいとめでたし」
   枕草子
   清少納言
  (せいしょうなごん)

 「ゆかしくば
  行きても見ませ 雪島の
  巌に生ふる 撫子の花」
   金槐和歌集 源実朝

 「御地蔵や
  花なでしこの 真中に」
   小林一茶

(季節の花300より)




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季節の花「桔梗(ききょう)

2014-09-21 04:30:56 | 暮らし
一日一言

進退これ谷(きわ)まる

進む事も退く事も出来ず動きが取れないという

意味から、どうにもならない窮地に追い込まれ

ることを指して言う場合に用いる。

「進退ここに谷まる」とも言う。

★円安の影響で輸入品が高騰し、会社の経営が、

進退ここに谷まる状態となった。


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秋の七草「桔梗(ききょう)

開花時期は、 6/10 ~ 8/10頃。
・秋の七草のひとつ。
・漢名の「桔梗」を
 音読みしたら「ききょう」。

・紫または白の、美しい花。

・開花直前の
 丸くふくらんだ状態がおもしろい。
 これは、開花前には花びらが
 互いのふちで  
 くっついたまま膨れていくために、
 つぼみのときは
 風船のようにふっくらして見える、
 ということらしい。
 プチュッとつまむと
 水がはじけ出る。
 (花がかわいそうなので
  やめましょう♪)

・漢方では太い根を干して
 せきやのどの薬にする。
 また、この薬用成分の
 サポニンというものは
 昆虫にとっては有毒なため、
 昆虫からの食害から
 自らを守っている。
 (キキョウサポニンと呼ばれる)

・昔から武士に好まれたようで、
 家紋に取り入れられたり、
 江戸城には「ききょうの間」や
 「桔梗門」の名前がある。


・万葉集に出てくる「あさがお」は、
 この桔梗の
 ことだろうといわれている。

・平安時代の辞書には
 「阿利乃比布岐(ありのひふき)」
 として載る
 → 「蟻(アリ)の火吹き」
  蟻が桔梗の花びらをかむと、
  蟻の口から
  蟻酸(ぎさん)というのが出て、
  桔梗の花の色素アントシアン
  というのを変色させるために、
  紫の花の色が赤く変わる。
  (蟻が火を吹いたように見える)


・「桔梗」は「きちこう」とも読む。

・8月12日、9月2日の
 誕生花(桔梗)
・花言葉は「清楚、気品」(桔梗)


・「桔梗の花
  咲く時ぽんと 言ひそうな」
   加賀千代女 

 「朝顔は
  朝露負(お)ひて
  咲くといへど
  夕影にこそ 咲きまさりけれ」
   (朝顔=桔梗)
   万葉集 作者不詳

(季節の花300より)



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