季節の花と言葉の花束

写真付きで季節の花や言葉の意味をを書くならgooブログ

季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「薄(すすき)」

2014-09-20 04:28:14 | 暮らし
一日一言

身代打つ

「身代」とは、個人や一家のしょうゆうする全ての

財産を意味し、全財産を投げ出す事を言う場合に用

いる。

★彼は祖父が築いた財産を、道楽で身代打って

無一文になった。

類語:身代を明く


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


秋の七草「薄(すすき)」

秋の月見のおそなえとして
 欠かせないもの。
 【中秋の名月】(十五夜)には
 収穫物と一緒に供えられるが
 収穫物を悪霊から守り、
 翌年の豊作を祈願する意味がある。
 (【中秋の名月】は下記参照)

・屋根材のほかにも、
 炭俵用、家畜の飼料用
 などとしてもよく利用される。

・ススキの「スス」は、
 葉がまっすぐに
 すくすく立つことを表わし、
 「キ」は芽が萌え出でる意味の
 「萌(キ)」だと言われている。
       (諸説あり)。


・箱根の仙石原や、
 奈良の若草山で行われる
 「山焼き」は、
 ススキを野焼きすること。
 春先に行う。
 この野焼きをしないと、
 ススキの草原には
 次第に樹木が侵入し、
 ススキの原として
 維持することができなくなるので、
 一年に一度全部焼き払って
 ススキ草原を残すようにしている。

・「常磐(ときわ)すすき」
 という種類は
 「すすき」に比べて
 開花が早いため、
 真夏の頃から穂を楽しめる。


・「すすき」は「芒」とも書く。


・別名
 「尾花(おばな)」
   花穂が獣の尾に
   似ていることから。

 「茅(かや)」
   民家の茅葺き屋根
   (かやぶきやね)は、
   この薄などの茎や葉を用いて
   葺(ふ)いた屋根。


・9月7日の誕生花(薄)
・花言葉は「心が通じる」(薄)


            ↑ 上へ

■【中秋の名月】(十五夜)
  (ちゅうしゅうのめいげつ)
  (または、中秋の満月)

 旧暦の8月15日の満月のこと。

 旧暦(1872(明治5)年まで
 使用された暦)での「秋」は、
 7月=初秋、
 8月=中秋、
 9月=晩秋
 を指した。→ 8月=中秋
 また、毎月一律、
 1日=新月、
 15日=満月 と呼んだ。
      → 15日=満月

 よって、
 8月15日の月のことを
 【中秋の満月、中秋の名月】
 と呼んだ。

 1872年以降の新暦は、
 旧暦より約1ヶ月以上後ろに
 ずれることになったので
 (旧暦の8月 = 新暦の9月)、

 【中秋の名月】(十五夜)は
 新暦では
 「9月10日頃 ~ 10月10日頃
  の間の満月」を指す。
  (日にちは年によっても
   少しずつずれる)
 また、
 旧暦の9月13日の月を
 「十三夜」と呼ぶ。
 (満月の2日前の月)


 「中秋の名月」のことを
 「最中の月」と呼ぶこともあり、
 そこから、
 平らな丸いあんこ菓子を
 「最中(もなか)」と
 呼ぶようになった。


            ↑ 上へ

・「秋の野の
  美草(みくさ)刈りふき
  宿れりし  
  宇治の京(みやこ)の
  仮いおし思ほゆ」
   (美草=薄)
   万葉集 額田王

 「人皆は 萩を秋といふ
  よし我は 
  尾花が末(うれ)を
  秋とは言はむ」
   万葉集 作者不詳  

 「虫の音も
  ほのかになりぬ 花すすき
  穂にいずる宿の 秋の夕暮れ」
   金槐和歌集 源実朝 

 「狐火の
  燃(もえ)つくばかり
  枯尾花(かれおばな)」
   与謝蕪村

 「山は暮れて
  野は黄昏(たそがれ)の
  芒(すすき)かな」
   与謝蕪村


(季節の花300より)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

季節の花「萩」

2014-09-19 05:29:23 | 暮らし






一日一言



深窓(しんそう)の佳人(かじん)


奥深い窓の内や、家の中の奥深い部屋で、

大切に育てられた美しい女性という意味

から、世俗の汚れに染まっていない高貴

な趣のある美人をたとえて言う場合に用

いる。

★皇室の妃に選ばれるのは、昔から深窓の

佳人と呼ばれる貴族の娘であろう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


秋の七草「萩」

開花時期は、 6/ 5 ~ 10/末頃。
・秋の七草のひとつ。

・日本各地の山野で
 ごくふつうに見られ、
 萩といえば
 山萩(やまはぎ)を指す。
 東京近辺で見られるものは
 「宮城の萩(みやぎのはぎ)」と
 「山萩」がほとんど。
 ここでは「萩」ページとして
 1つにしました。

・「萩」の字は 
 ”秋”の
 ”草(草かんむり)”なので
 まさに秋の花だが、
 早いものは
 夏前から咲き出している。
 (でもやはり、
  秋の9月頃が見頃♪)


・花は豆のような蝶形花。
・枝や葉は
 家畜の飼料や屋根ふきの材料に、
 葉を落とした枝を
 束ねて箒(ほうき)に、
 根を煎じて、
 めまいやのぼせの薬にするなど、
 人々の生活にも溶け込んでいた。

・地上部は一部を残して枯死し、
 毎年新しい芽を出すことから
 「はえぎ(生え芽)」となり、
 しだいに「はぎ」に変化した。
・秋の十五夜(満月の夜)に、
 「薄(すすき)」
 「おだんご」と一緒に
 縁側などに置いて、
 お供えする習慣がある。


・あんこのおもちに
 「ぼたもち」と「おはぎ」が 
 あるが、じつは同じもの♪ 

 ◆春のお彼岸 に供えるのは、
  春を代表する花の
 「牡丹(ぼたん)」にちなんで
  (または牡丹の花に
   似ていることから)
 「牡丹餅」→「ぼたんもち」
  →「ぼたもち」と 
  呼ばれ、

 ◆秋のお彼岸 に供えるのは、
  秋を代表する花の
  「萩」にちなんで
  (または萩の花に
   似ていることから)
 「萩餅」→「御萩餅」
  →「御萩(おはぎ)」と
  呼ばれるようになった。

 それぞれには
 小豆(あずき)のあんこが
 入っている。

 あずきの粒は夏にできて、
 秋の「おはぎ」の頃には
 まだ柔らかいために  
 「おはぎ」は”つぶあん”にし、
 冬を越え春になった
 「ぼたもち」のときには、 
 固くなった粒のままでは
 食べにくいので 
 粒をつぶして
 ”こしあん”にする。
 ここから、”つぶあん”と
 ”こしあん”の   
 区別ができたらしい。


・別名
 「庭見草」(にわみぐさ)
 「野守草」(のもりぐさ)
 「初見草」(はつみぐさ)

・9月18日の誕生花(萩)
・花言葉は「柔軟な精神」(萩)
・宮城県の県花(宮城の萩)


            ↑ 上へ

・「秋風は
  涼しくなりぬ 馬並(な)めて
  いざ野に行かな 萩の花見に」
   万葉集 作者不詳

 「人皆は
  萩を秋といふ よし我は
  尾花が末(うれ)を
  秋とは言はむ」
   万葉集 作者不詳

 「わが岳(おか)に
  さを鹿来鳴く 初萩の
  花妻問ひに 来鳴くさを鹿」
   万葉集 作者不詳

 「高円(たかまど)の
  野べの秋萩 いたづらに
  咲きか散るらむ
  見る人なしに」
   万葉集 作者不詳

 「高円(たかまど)の
  野べの秋萩 この頃の 
  暁(あかつき)露(つゆ)に
  咲きにけるかも」
   万葉集 大伴家持

 「宮人の 袖つけ衣 秋萩に
  匂ひよろしき
  高円(たかまど)の宮」
   万葉集 大伴家持

 「指進(さしずみ)の
  栗栖(くるす)の小野の
  萩の花 花散らむ時にし
  行きて手向けむ」
   万葉集 作者不詳

 「かくのみに
  ありけるものを 萩の花
  咲きてありやと
  問いし君はも」
   万葉集 余明軍 

 「道の辺の
  小野の夕暮 たちかへり
  見てこそゆかめ 秋萩の花」
   金槐和歌集 源実朝

 「一家(ひとつや)に
  遊女も寝たり 萩と月」
   松尾芭蕉

 「白露を
  こぼさぬ萩の うねりかな」
   松尾芭蕉

 「行き行きて
  たふれ伏すとも 萩の原」
   河合曽良(かわいそら)

 「わけている
  庭しもやがて 野辺なれば
  萩の盛りを わがものに見る」
   西行法師
   (さいぎょうほうし)

 「萩の風
  何か急(せ)かるゝ 何ならむ」
   水原秋櫻子
   (みずはらしゅうおうし)

            ↑ 上へ

・東京周辺の見どころ

 <向島百花園
  (むこうじまひゃっかえん)>
   一年中なにかしらの花が
   咲いている、花の宝庫。
   長さ20mくらいの
   「萩のトンネル」が有名。
   花見頃9月中旬~9月下旬。
   墨田区東向島。
   最寄駅
    東武伊勢崎線東向島駅

 <大悲願寺(だいひがんじ)>
   五日市の、別名「ハギ寺」。
   「白萩」が有名。
   花見頃9月中旬~9月下旬。
   東京都あきる野市横沢。
   最寄駅
    JR五日市線
    武蔵増戸(ますこ)駅

(季節の花300より)



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

季節の花「ユリオプスデージー」

2014-09-18 05:04:30 | 暮らし
一日一言


心臓に毛が生える


恥知らずで厚かましいことを表す場合に

用いる。

★彼は社内でも心臓に毛が生えているような

男だと言われている。

類語:①肝にけが生える   ②心臓が強い


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


9月から咲いている花「ユリオプスデージー」


開花時期は、 9/25 ~ 翌 5/末頃。
 長い間咲き続ける。
・南アフリカ原産。
 1972年に
 アメリカから輸入された。

・花は咲く前は白い房に包まれている。
・葉っぱはおじぎ草に似ている。
 銀白色の茎葉もきれい。
・比較的寒さに強い。過湿を嫌う。
・「ユリオプスデイジー」とも読む。


(季節の花300より)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

季節の花「金木犀 (きんもくせい)」

2014-09-17 03:37:44 | 暮らし
一日一言


心臓が強い


物事に動じることなく平然としているm厚かましい、

少しも悪びれる様子がないという場合に用いる。


★我が市の市会議員面々の何と心臓が強い

姿勢には呆れはてる。

類語:①心臓に毛が生える   ②肝に毛が生える


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


9月から咲いている花「金木犀 (きんもくせい)」

開花時期は、 9/25 ~ 10/10頃。
 10月中旬頃に
 別の枝先の花が咲いて
 「再びあの香りが♪」
 ということもある。


・とてもよい香り。
 9月下旬か10月上旬頃の
 ある日突然、
 金木犀の香りが始まる♪
 (それは年によって
  9月28日だったり、  
  10月3日とかだったりする。
  それまで匂わなかったのに
  どの花も一斉に匂い出す。
  不思議♪)   
 咲いているあいだじゅう
 強い香りを放ち、  
 かなり遠くからでも匂ってくる。
 (どこで咲いているのかを
  探すのも楽しみのひとつ)
・春の沈丁花と同じぐらい香る。

・咲いたあとで雨風があると 
 あっけなく散ってしまう。
 はかない。


・中国南部の桂林地方原産。
 中国語では
 ”桂”は木犀のことを指し、
 「桂林」という地名も、
 木犀の木がたくさん 
 あることに由来するらしい。
 日本では木犀といえば、
 ふつう思い起こすのは
 金木犀ですね。
 金木犀の中国名は「丹桂」。
   丹=だいだい色、
   桂=モクセイ類。

・”犀”の字は
 「固い、鋭い」の意味あり。
 枝が固いからかな?

・江戸時代初期の頃、渡来した。

・「散らし雨
  道端染める 金木犀」
         '92 (自作)
 「とっときたい 金木犀の
         この匂い」
         '04 (自作)

(季節の花300より)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

季節の花「見せばや」

2014-09-16 03:58:12 | 暮らし
一日一言


親切ごかし

親切そうに見えるが、本当は自分の利益を

図るための素振りであると言う意味から。

口先だけの人情、真心のないお身やりを表

す場合に用いる。

★どうもあの教師は普段から評判が悪く、

親切ごかしの態度が目に余る。

歳時記>

十六夜(いざよい


中国では陰暦の7月を初秋、8月を仲秋、9月を晩秋といい、

それぞれの満月を観賞する風習がありました。

中でも8月15日の満月を「中秋の名月」と呼び、

1年中で一番美しく明るい月とされ、日本でも平安時代から、

貴族の間で月をめで、供え物をして、詩歌を詠むようになりました。

ちょうどこの頃、農作物の収穫期の直前にあたることから、

豊作を願う収穫祭の意味合いが強まってきました。

月に対する信仰も強く、満ちては欠け、欠けては満ちる月を

生命の根源と考え、たくさんの農作物を供えて豊作を祈願したようです。

秋の美しい月をいつまでもめでていたいという気持ちから、

十五夜の月を「待宵(まつよい)」、翌夜を「十六夜(いざよい」、

一夜ごと出の遅くなる月を待ちわびる意味で十七夜を「立待月(たちまちづき)」、

十八夜を「臥待(ふしまち)月」、二十夜を「更待(ふけまち)月」

と呼んでいます。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

9月から咲く花「見せばや」

開花時期は、 9/15 ~ 11/末頃。
・「見せばや」は、
 ”きれいなので誰に見せようか”
 という意味。
・葉は多肉質で、ぶっとい。
 冬になると赤く紅葉する。

・北海道に生える、
 「日高見せばや」という品種もある

(季節の花300より)。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする