写真はサンタクルス街のパティオの一つ。一つ一つの中庭ごとに趣きが異なる。いずれも、人に見られることを意識したかのような美しさ。
【サンタクルス街の迷宮】
セビリア最後の夜は、アンダルシアの華であるフラメンコをみてみたい。
ポルトガルでファドに連れて行ってくださった方から
「力量のある人はマドリードに行くけど、層の厚さはなんといってもセビリアですよ」
と、言われていたのです。
まずは、今夜のチケットを取らねば。
調べたすえ、セビリアで一番の老舗タブラオ(フラメンコのショーを行っているところ)1960年代創業の「ロス・ガリョスLos Gallos」に狙いを定めました。ここは事前予約制なのに、チケットのネット販売が見当たりません。直接、行くしかない。
(今はネット予約も可能なようです。http://www.tablaolosgallos.com/en/producto/flamenco-show/)
タブラオまでは徒歩5分、とグーグルマップには出ています。
ふらりとホテルを出て、カテドラル(大聖堂)の東側の小道に入ると、さながら迷宮のよう。バル(立ち飲みバーのこと。)やレストラン、みやげもの屋が軒を連ね、適度なほの暗さと行き止りの小道の数々が、なんともエキゾチック。気の効いた住まいの門からチラリとみえるパティオと呼ばれる中庭は、観葉植物のような光を透過する緑の葉が白壁と白い大理石の床のテラスに映えて、異国情緒たっぷり。整然と植木鉢の花を彩りよく飾っている家もあり、庭の手入れに余念のないことがわかります。
このサンタクルス街はもとユダヤ人街でした。1492年にユダヤ人追放令が出てからは、貴族などの裕福な人たちが暮らしました。そのような複雑な歴史のせいか、秘密めいた、妙に狭いのに、なんだかゆとりを感じてしまう、不思議な空間がたまねぎの皮をめくるように次々と現れるのです。
道を曲がるごとに知らない街名が次々と現れ、たくさんいた観光客がだいぶ減ったころ、ようやく老舗タブラオ「ロス・ガリョス」に到着しました。髪の長いお姉さんが一人で木の机の前にいて、紙のチケットを売っています。今日の席はあるかとドキドキしましたが、あっさりと予約が取れました。
帰り道もウロウロと迷いつつ、犬の散歩の人とあいさつを交わしたりして異空間を堪能。行きとは違う通りからカテドラル前に出たとたんに、一気に現世に戻されました。ひどい人混みです。
ホテルにいったん帰り、夜10時30分から始まるフラメンコを待つことに。本格的なフラメンコはとにかく遅いのです。
一方、家人はというと、私がチケットを取ったりしている間、セビリア美術館へ。ところが急いでいったにもかかわらず、祝日で早めに閉館となっていたので、さらに闘牛博物館へと向かっていたそう。忙しいことです。
(つづく)
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