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スペインとポルトガル76 フラメンコショー② ロスガリョスLos Gallosにて

2022-10-23 10:46:25 | Weblog
写真はロスガリョスにて。夜更けに三々五々、帰っていく観客たち。治安はよく、不安なくホテルに戻ることができた


【さて本番!】
 夜7時40分。夕食をスペイン駐在員のブログなどで評判の店「Enrique Becerraエンリケベセラ」へ。さすがにお客の半分は日本人でしたが、接客の女性店員のテキパキとした明るく、誇り高い様子が気持ちいい。味も。少し相場より高めの値段設定なので、他の店は観光客でいっぱいなのに、少なめでした。

 夜10時半に満を持して、予約したタブラオへ。ワンドリンクを注文して、席に着きます。70人くらい入れる客席に客は20人、いや10人もいません。だのにショーにはプロのダンサーが8人、裏方が10人くらい。経営は大丈夫か、と心配になります(今もこのタブラオは毎日、ショーをしているようなので、大丈夫だったようです。)

 フラメンコと一口にいっても明るい男性の踊りから、8人全員での群舞まで多彩。一人で踊る演目もダンサーらに用意されていて、同じ服と髪型でも、こんなにも感情のほとばしり方が違うのかと驚きました。
 タップダンスとカスタネットで音とリズムを自ら作り、そこにギターが物悲しく絡む。そして時折、歌。

 どんどんヒートアップするリズムを作り出すダンサーたち。ありあまったこの熱情をどうやって発散し、次の瞬間から生きていけばいいのだろう、という煩悶のほとばしりがものすごく、どんなに若く美しいダンサーでも踊っているうちに眉間の中心に深い溝ができて、はんにゃの形相に。

やや暗めの舞台に斜めから当てる光がまた効果的で、その溝がますます、黒く感じられるほどに陰影を映し出します。眉間の皺がとれなくなったらどうしよう、と他人事ながらハラハラしてしまうほどの顔の迫力。今も思い出すとその顔が迫ってくるほどです。

 とにかく全編、体力と精神パワー120%の人が、こうでもしていないと死んでしまう、と言わんばかりに踊り狂うのです。熱気がすごすぎて、こちらも熱くなり、真(芯のある)の踊りに圧倒され続けてしまいました。あまりにすごいので、例のごとく、夕寝をして備えたのにも関わらず、病的な睡魔に襲われる始末。しかも一番いいシーンで。

 真夜中、ふらふらとホテルに戻り、眠ろうとすると逆にコーフンして眠れなくなってしまいました。
 舞台と客席はとても近いし、シアターはこじんまりしていて、近代化から程遠い手作り感。おすすめです。
 (つづく)
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