モーロ博物館内に展示されていたイスラム式水道管の一部。一見、青銅製かと思ったが、焼成煉瓦の上に釉薬をかけて仕上げた、と解説がついていた。
【モーロ博物館(MUSEO TALLER DEL MORO)】
トレドでもっとも混むサント・トメ教会の近くにあり、14世紀のムデハル様式の建物がよく保存されています。当時のイスラム由来の水道管の一部、装飾された井戸の縁石などが一つ一つ丁寧にガラスケースに納められ、詳細な解説が英語でもついています。
博物館内に掲げられていた19世紀半ばにこの建物を描いリトグラフを見ると、当時、建物の立派さは知られていたものの、人が住んだり、寺院になっていたりというこてはすでになかったようで、馬でそのまま通過したり、倉庫に使われていたような、荒れ果てた様子。
「なんか昔はたいした建物だったらしいぜ」
「へえ、そういや、風格があるな」
なんて声が聞こえてきそう。
1931年に歴史的建築物として国の指定がなされ、1963年に整備されて博物館として公開されました。トレドにあるイスラム建築を構造から知りたい方にはおすすめです。
https://cultura.castillalamancha.es/museos/nuestros-museos/museo-taller-del-moro
※上記のような小さな博物館がトレドのあちこちにあります。さすが、歴史の混み入りと、ある時から時が止って17世紀から完全保存された街ならではの深さ。
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