写真はテンプロマヨーロ博物館内に展示された、アステカ文明を支えた作物のレプリカ。真ん中にひょうたんが置かれている。アステカの神話をひもとくと、食べる、というよりもは、器として使っていた。カカオの飲み物ショコラテを飲む器には華美な彩色を施し、または儀式の際には血受けにも。神話の人物の首を吊るした木もひょうたんの木、とされている。一方でトウモロコシには豊穣の神としての「トウモロコシ神」としてモニュメントされているが、ヒョウタンには見当たらない。
【ひょうたんは、どこ産】
とうもろこし、ジャガイモ、さつまいも、とうがらし、トマト、かぼちゃなどは南米原産の作物として、よく知られています。メキシコシティ旧市街のど真ん中にあるテンプロマヨール博物館で収穫される作物や畑の様子、食べ物の展示を見ていたら、それらに加えてハヤトウリやヒョウタンまでもアステカ文明を支えた植物、として展示されていました。てっきり日本のものだと思っていた作物までもが南米原産なのかと、驚きました。
まずひょうたんは自然の造形にしては不思議なほど愛嬌があります。コカコーラの瓶のような真ん中がくびれたかわいらしい形、しかも難しい加工技術がなくても液体を溜め、保存することができる上、軽くて持ち運びも楽、という実用性まで伴っています。
植物として栽培も容易で、比較的簡単に収穫できるヒョウタンは、今でもそれらをモチーフにした小物を集める愛好家もいるほど、愛されています。
考えてみると日本の江戸時代にはヒョウタン文化と呼びたくなるほど、それをモチーフにした看板や根付け、お皿の絵や絵画にも描かれているものが多く残されています。
生命の象徴として中国でも、もちろん雲南でも、しばしば見かけました。もしかすると江戸時代は、目新しい植物として、人々に受け入れられたばかりの作物だったのでしょうか?
そこで調べてみると、ヒョウタンは縄文時代の遺跡からも出土しているほど日本に古くからある植物だとわかりました。(資源植物事典、縄文土器文化研究序説、江坂てるや 六甲出版、1982年、205頁)
(つづく)
【ひょうたんは、どこ産】
とうもろこし、ジャガイモ、さつまいも、とうがらし、トマト、かぼちゃなどは南米原産の作物として、よく知られています。メキシコシティ旧市街のど真ん中にあるテンプロマヨール博物館で収穫される作物や畑の様子、食べ物の展示を見ていたら、それらに加えてハヤトウリやヒョウタンまでもアステカ文明を支えた植物、として展示されていました。てっきり日本のものだと思っていた作物までもが南米原産なのかと、驚きました。
まずひょうたんは自然の造形にしては不思議なほど愛嬌があります。コカコーラの瓶のような真ん中がくびれたかわいらしい形、しかも難しい加工技術がなくても液体を溜め、保存することができる上、軽くて持ち運びも楽、という実用性まで伴っています。
植物として栽培も容易で、比較的簡単に収穫できるヒョウタンは、今でもそれらをモチーフにした小物を集める愛好家もいるほど、愛されています。
考えてみると日本の江戸時代にはヒョウタン文化と呼びたくなるほど、それをモチーフにした看板や根付け、お皿の絵や絵画にも描かれているものが多く残されています。
生命の象徴として中国でも、もちろん雲南でも、しばしば見かけました。もしかすると江戸時代は、目新しい植物として、人々に受け入れられたばかりの作物だったのでしょうか?
そこで調べてみると、ヒョウタンは縄文時代の遺跡からも出土しているほど日本に古くからある植物だとわかりました。(資源植物事典、縄文土器文化研究序説、江坂てるや 六甲出版、1982年、205頁)
(つづく)
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