写真は「三七」が育つ、ムロの中。作業はすべて中腰となる。
【高価なわけ】
さて、三七の栽培基地である冒頭のムロとは。
簡単な木組みの上に「杉」の葉を大量に葺いた小屋がけ状のムロの中は、ひんやりとした空気。適度に風を通し、光を適度にさえぎる、中国で古来より植樹に使われるコウヨウザン(広葉杉)という日本の杉とは別属の針のような枯れ葉が、遠くからみると「茶色の絨毯」に見えたというわけです。その屋根の高さはせいぜい一.三メートルほど。腰をかがまねばならない高さの薄暗い畑には、濃い緑を3葉、7葉と茂らせた「三七」が整然と植わっていました。
元々薄暗い森に生えているわけですから、これが「三七」にもっとも適した環境なのです。
さて、「三七」は藩種から収穫まで最低でも三年かかるとか。畑で三年は大変な時間ロスです。たとえば「桃栗」なら同じ「三年」でも、収穫が始まったら、何個でも何年でも採れるため、利益も上がるわけですが、「三七」は根こそぎ掘り出すので、一つしか採れません。
また「最高品質」には七年かかるため、その間は植えっぱなし。さらに昔から「三七」が育つと、あとは雑草すら生えない」といわれるほど、根こそぎ土の栄養をすべて奪ってしまうため、同じ場所を畑にし続けることすら難しい。
そのほか作業はすべて、ムロの高さの制約で中腰となるため、過酷。現場で話を聞けば聞くほど「三七」が高い理由が、よーく、分かりました。 (つづく)
【高価なわけ】
さて、三七の栽培基地である冒頭のムロとは。
簡単な木組みの上に「杉」の葉を大量に葺いた小屋がけ状のムロの中は、ひんやりとした空気。適度に風を通し、光を適度にさえぎる、中国で古来より植樹に使われるコウヨウザン(広葉杉)という日本の杉とは別属の針のような枯れ葉が、遠くからみると「茶色の絨毯」に見えたというわけです。その屋根の高さはせいぜい一.三メートルほど。腰をかがまねばならない高さの薄暗い畑には、濃い緑を3葉、7葉と茂らせた「三七」が整然と植わっていました。
元々薄暗い森に生えているわけですから、これが「三七」にもっとも適した環境なのです。
さて、「三七」は藩種から収穫まで最低でも三年かかるとか。畑で三年は大変な時間ロスです。たとえば「桃栗」なら同じ「三年」でも、収穫が始まったら、何個でも何年でも採れるため、利益も上がるわけですが、「三七」は根こそぎ掘り出すので、一つしか採れません。
また「最高品質」には七年かかるため、その間は植えっぱなし。さらに昔から「三七」が育つと、あとは雑草すら生えない」といわれるほど、根こそぎ土の栄養をすべて奪ってしまうため、同じ場所を畑にし続けることすら難しい。
そのほか作業はすべて、ムロの高さの制約で中腰となるため、過酷。現場で話を聞けば聞くほど「三七」が高い理由が、よーく、分かりました。 (つづく)
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