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写真上はジラルド広場から見える地元の人気店「ア・シューパナ」。写真下はバカリャウコロッケを半分に切ったところ。店の皿は、1824年創業のポルトガル陶磁器メーカー「ビスタ・アレグル(VISTA ALEGRE)」社のもの。青い色彩が美しい。
※エヴォラが思った以上に長くなっております。じっくりと歩ける大きさなのでついつい・・・。あと数回で移動しますので、もうばらくお付き合いください。
【ジラルド広場の名店】
日本でも安くておいしい店を探すとき
①大通りから少し横丁に入る
②地元の人でにぎわう
といったポイントを見ますが、さらにKさん直伝のポルトガルのおいしい店の見分け方は2つあります。
- テーブルの上に白い紙のテーブルクロスが載っている
- 手書きのメニューもある
これらをすべて満たした店がジラルド広場の横丁にある「ア・シューパナ(A Choupana)」。地元の人がとてもいい表情で食事されているお店です。(あとで『地球の歩き方』を見たら「チューパナ」の名前で掲載されていました。)
10人も入ればいっぱいになる狭い店で、ウェイターは外国人とみるや当たり前のように英語で受け答えし、メニューも解説してくれます。
“今日のおすすめランチ”の「ソパ ダ パネーラ(SOPA DA PANELA)」直訳は鍋のスープ。パンを浸した豚がメインのバジル入りスープでした。野菜がいっぱい入っているのもうれしい。相変わらず一人前とはおもえない量でボリューム満点です。エヴォラではホテル以外の個人レストランでスープを頼むと、土鍋に入ったスープに、パンが入っているか、横のバスケットにパンがどっさりと置かれ、さらに平たい別皿にスープの具材を取り出して置かれていてあれ、何皿頼んだんだっけ? と悩みました。どうやら具材がどっさり入っているためと、品数を多く見せる工夫らしいです。
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写真はソパ・ダ・パネーラ。
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バカリャウ(タラを塩漬けして干したポルトガルの国民的食材)のコロッケは俵型で、バジルが練りこまれていて、塩味もほどよく、絶品。日本でコロッケといえば肉類ですが、なぜ魚類にポテトを合わせたコロッケが発達しなかったのかと不思議に思うほどの相性のよさでした。
大勢だと、豊富なメニューを注文できてシェアしあえる楽しみがありますが、個人で動くと小さい店に入れるのがうれしい。
背広姿で商談に打ち込む人、納得の表情でいただく杖を持ったご老人など、醸し出される地元感にどっぷりひたれるのも魅力です。スペインのマドリードとは違って、みなさん、声は響かせず、おとなしめ。周囲の音に気を使いあっている風情が、少し日本に似ているかな。
(つづく)
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