イフガオ出身の先生が授業の最後にくださった、お手製のカード。心優しい先生でした。他にもう一枚、ハートのカードもありました。
【かわいい豚をみると・・】
この、明るくて、いつも化粧を気にしていて、でもそれと同じくらい読書が大好きな長い髪の女性の先生。子供と離れたり、夫が頼りなかったりといった生活の苦労は普段は表には出ず、とてもキャピキャピしていて、楽しい先生です。
イフガオ豚が、かわいらしくエサを食べている写真を見ながら、この先生が無邪気に放ったひとことが
「おいしいのよー」
かわいい、という感想こそ似合う先生なのに。日本のように切り身の豚肉ではなくリアルに豚が生活圏にいるからなのでしょう。
幼少期を中国の雲南で過ごし、日々、市場へ通い、地方で普通に路上を歩く豚を見慣れていた私の娘も豚の映像を見るとすぐに「おいしそう」という味の感想から入ります。
さて、イフガオ豚は先生のおばあさんが育てているとのこと。村の中心に大きな広場があり、その周りに建物が集まっていて、なんでもそろっている。その広場にも豚が歩いている、と話してくれました。イフガオ豚はすごく身近な動物なのです。
先生は料理をほとんどしないので、料理法はわからないそうですが、食べるととてもおいしい、と言っていました。
南国、セブ島の隣のボホール島では、先の述べたようにかつてはご両親、近年は叔父夫婦が豚を飼育、北部のイフガオではおばあさんが食事の残飯でともに暮らす。大規模農場ではないところで育つ豚の姿が見えてきます。
(つづく)
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