I. 各社の業績概要(続き)
(表:http://menadabase.maeda1.jp/1-D-4-20.pdf 参照)
(売上、利益で5社のトップ!)
2.Shellの2019年第4四半期(10-12月)及び通年(1-12月)の業績
*同社ホームページ:
https://www.shell.com/investors/financial-reporting/quarterly-results/2019/q4-2019.html
(1)売上高
Shellの2019年10-12月の売上高は851億ドル、通年売上高は3,521億ドルであった。前年同期比ではそれぞれ19%及び11%の減収であった。
(2)利益
10-12月期及び通年の利益はそれぞれ10億ドル及び158億ドルであり、前年同期と比較すると10-12月期は6分の1、通年では7割の大幅減益であった。上流部門の10-12月期は前年度16億ドルの黒字から8億ドルの赤字に転落した。これに対して同期間の下流部門は10億ドルの黒字を確保している。(注、最終損益額には石油化学部門その他の損益が合算されているため、部門別の上流・下流部門の損益合計額とは一致しない。)
(3)売上高利益率
通年ベースの売上高利益率は4.5%であり前年の5.9%より下がっている。
(4)設備・探鉱投資
2019年の年間の設備・探鉱投資額は230億ドルであり前年とおなじ水準であった。
(5)石油・ガス生産量
昨年のShellの石油生産量は日量平均1,876千B/Dであり、前年(2018年)より4%増加している。天然ガスは日量平均10,377mmcfdであり前年比4%減である。
石油と天然ガスの合計生産量は石油換算で3,665千B/Dとなり、前年とほとんど変わらない。
(続く)
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前田 高行
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