石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

石油と中東のニュース(2月29日)

2020-02-29 | 今日のニュース

(参考)原油価格チャート:https://www.dailyfx.com/crude-oil
(コロナウィルス関連ニュース)

・イランの死者34人、感染者数388人に

・イラン、女性副大統領が感染。政権中枢にも広がる。テヘランなどで金曜礼拝中止に

・サウジ、1日4回マッカ・グランドモスクを洗浄、防疫

(石油関連ニュース)

・コロナウィルス危機で原油価格4%以上の急落。Brent  $51.20, WTI $46.31に


(中東関連ニュース)

・シリア北部イドリブ県でトルコ軍兵士33人がシリア政府空爆で死亡。両国、一触即発の危機

・トルコ大統領:シリア難民増加に対応不能、ギリシャ、ブルガリアへの送り込みを示唆

・パキスタン首相、カタール訪問。アフガン和平問題などで意見交換

・世界19カ国で操業中のUAE医療企業NMC社、不正経理疑惑でCEO交替

 

 

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業績が大幅に落ち込んだ五大国際石油企業:2019年度業績速報シリーズ(14完)

2020-02-29 | 今日のニュース

(注)本レポートは「マイライブラリー」で一括してご覧いただけます。

http://mylibrary.maeda1.jp/0495OilMajors.pdf

 

IV. 8カ年(2012-2019年)業績推移の比較(続き)
5.石油及び天然ガス生産量
(1)石油生産量
(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-24.pdf 参照) 
 5社の2012年から2019年までの石油生産量の推移を見ると、8年間を通じてExxonMobilは他の4社を大きく引き離している。同社の生産量は2,185千B/D(12年) →2,202千B/D(13年) →2,111千B/D(14年)→2,345千B/D(15年)→2,365千B/D(16年) →2,283千B/D(17年) →2,266千B/D(18年) →2,386千B/D(19年)と5社の中で唯一2百万B/D以上を維持している。

 ExxonMobil以外の2012年の生産量はChevron (1,764千B/D)、Shell (1,633千B/D)、Total (1,220千B/D)、BP (1,179千B/D)の順であった。2012年から2014年まで5社はいずれも毎年生産量が減少し続けており、2014年の各社の生産量はExxonMobil2,111千B/D、Chevron1,709千B/D、Shell1,484千B/D、BP1,106千B/D、Total1,034千B/Dであった。2015年以降はBPの生産量が停滞している以外、他の4社は漸増傾向にある。その中では特に2015年から2016年にかけてのShellが生産を大きく伸ばしており、またTotalは2018年、2019年と2年連続で生産量が大幅に増加した。

産油量2位のShellと同3位Chevronは過去2年間ほぼ同程度の生産を続けており、これに対して4位Totalが2社を追いかける構図である。BPは生産量が停滞しており4社との格差が拡大している。

 2012年の生産量を100とした場合、2019年の各社生産量はTotal 137、Shell 115、BP及びExxonMobil 109、Chevron106であり、Totalの増加幅が群を抜いている。

(2)天然ガス生産量
(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-25.pdf 参照)
 2012年から2019年までの天然ガスの生産量はExxonMobilとその他4社で明暗が分かれている。2012年の生産量はExxonMobilが123億立法フィート/日(以下cfd)で5社の中で唯一100億cfdを超えていた。これに続くのがShell 94億cfd、BP66億cfd、Total 59億cfd、Chevron51億cfdであった。

ExxxonMobilはその後8年間ほぼ毎年減少しており、2018年には100億cfdを割り2012年の4分の3にとどまっている。これに対してShellは2016年に100億cfdを超えてExxonMobilの生産量を上回り、2019年までの4年間は100億cfd台を維持している。

 2012年に66億cfdであったBPの生産量は2016年には58億cfdまで減少したが、2017年に上昇に転じて2012年とほぼ同じ水準に戻り、2019年は78億cfdの天然ガスを生産している。ChevronとTotalの生産量も着実に増加しており、2012年に比べ2019年の生産量は1.3倍~1.4倍に増えている。

(3)石油・天然ガス合計生産量(石油換算)
(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-26.pdf 参照)
 石油と天然ガスの合計生産量(石油換算)を見ると、2012年にはExxonMobilがトップの4,239千B/Dである。Shellは3,262千B/DでトップのExxonMobilと100万B/Dの差があった。これら2社に続くのがChevron(2,610千B/D)であり、4位と5位はそれぞれBP(2,319千B/D)及びTotal(2,300千B/D)であった。

 2013年以降はExxonMobilの生産量に減少の歯止めがかからず、2019年は3,952千B/Dとなり、5社の中で唯一2012年の生産量を下回る水準にとどまっている。一方Shellは2015年まで横ばいを続けた後、2016年に生産量が3,668千B/Dと大幅に上昇し218年は3,665千B/DでありトップのExxonMobil(3,952千B/D)に近づいている。

2012年を100とした場合の2019年の各社の生産量はTotal 131、Chevron 117、BP114、Shell112であるがExxonMobilは93であり、同社のみが2012年を下回っている。

(完)

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。
 前田 高行
 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
 Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642
 E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

 

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今週の各社プレスリリースから(2/23-2/29)

2020-02-29 | 今週のエネルギー関連新聞発表

2/25 出光興産

人事異動に関するお知らせ(取締役)

https://www.idss.co.jp/content/100030582.pdf

 

2/25 出光興産

人事異動に関するお知らせ

https://www.idss.co.jp/content/100030583.pdf

 

2/25 出光興産

機構変更に関するお知らせ  

https://www.idss.co.jp/content/100030581.pdf

 

2/27 JXTGホールディングス

組織の改正について  

https://www.hd.jxtg-group.co.jp/newsrelease/20200227_01_03_1080071.pdf

 

2/27 JXTGホールディングス

役員等の人事異動について  

https://www.hd.jxtg-group.co.jp/newsrelease/20200227_01_04_1080071.pdf

 

2/27 三菱商事/中部電力

英国における洋上風力発電所向けの海底送電事業の優先交渉権獲得について

https://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/pr/archive/2020/html/0000039353.html

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