石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

業績が大幅に落ち込んだ五大国際石油企業:2019年度業績速報シリーズ(13)

2020-02-28 | 海外・国内石油企業の業績

(注)本レポートは「マイライブラリー」で一括してご覧いただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/0495OilMajors.pdf
 

IV. 8カ年(2012-2019年)業績推移の比較(続き)
4.設備投資
(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-23.pdf 参照)
 2012年の設備投資額はExxonMobilが398億ドルで最も多く、Chevron(342億ドル)、Shell(332億ドル)、BP(252億ドル)と続きTotalは219億ドルで最も少なかった。翌2013年は各社とも増加したが、特に前年3位、4位であったShell及びBPの伸びが大きかった結果、トップExxonMobil(425億ドル)と4位BP(366億ドル)の格差は縮小し、Total(259億ドル)のみが他の4社に比べ見劣りする水準であった。しかし同年をピークとして翌2014年から2016年まで3年連続して5社の設備投資は落ち込み、投資額は200億ドル前後にとどまった。

 ExxonMobilは2016年を底に設備投資を増加したが、その他の4社の設備投資はほとんど増えず、2019年はExxonMobilだけが300億ドルを超える投資を行ったが、同社に続くのはShellの230億ドル、Chevron210億ドルとトップのExxonMobilとはかなり大きな開きがある。Total及びBPの投資額はそれぞれ174億ドル及び154億ドルにとどまっている。

(続く)

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 前田 高行
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