3.売上高利益率
(今期売上高利益率は団栗の背比べ!)
(1)当期売上高利益率 (図:http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-53.pdf 参照)
IOC5社の今期売上高利益率はChevronが8.5%と最も高く、続いてbpが8.3%、ExxonMobil 6.9%、Shell5.7%であり、5社の中で売上高利益率が最も低いのはTotalEnergiesの4.7%である。
(悪夢の2020年!)
(2)2019年7-9月期以降今期までの利益率の推移
(図:http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-63.pdf 参照)
2019年7-9月期から今期(2021年4-6月期)までのIOC5社の売上高利益率の推移を見ると、2020年は各社とも大幅な下振れを経験しており悪夢の一年間であったと言えよう。
2019年7-9月期の売上高利益率はChevronの7.4%を筆頭に、Shell6.6%、Total5.8%、ExxonMobil4.9%といずれもプラスの利益率で、bpのみが▲1.1%であったが、5社の格差はそれほど大きくはなかった。2019年10-12月期にChevronの利益率は▲19.1%と大幅に下落した。さらに2020年4-6月期には全社がマイナス決算となり、損失率もShell、bp及びChevronは▲50%台を記録している。比較的損失率が低かったExxonMobilも10-12月期には▲43%の大幅なマイナスを記録、昨年1年間はIOC各社いずれも厳しい決算を余儀なくされた。
2021年に入り各社とも業績が回復、1-3月期は全社の利益率がプラスとなり、この傾向は4-6月期も続いている。
(続く)
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