(2) LNG貿易
(輸入トップは日本、輸出ではオーストラリア!)
(2-1) 2020年のLNG貿易
(図http://bpdatabase.maeda1.jp/5-1-G01.pdf 参照)
2020年の全世界のLNG輸出入量は4,879億㎥であった。輸入を国別でみると最も多いのは日本の1,020億㎥であり輸入全体の21%を占めており、第2位は中国940億㎥(シェア19%)、第3位は韓国553億㎥(同11%)である。中国のLNG輸入量は年々増加しており、2017年には韓国を追い越して世界2位の輸入大国になっている。一方日本のLNG輸入量は減少或はほぼ横ばい状態にあるため中国との差は年々縮まっている。因みに日中韓3か国だけで世界のLNG輸入量の52%を占めている。第4位はインドでその輸入量は358億㎥、第5位は台湾(247億㎥)であり、アジアの経済大国が上位を独占している。これらの国々に次ぐのはスペイン(209億㎥)、フランス(196億㎥)、英国(186億㎥)、トルコ(148億㎥)である。
一方国別輸出量ではオーストラリアが最も多い1,062億㎥であり、第2位には僅差でカタール(1,061億㎥)が並んでいる。両国の世界に占めるシェアは共に22%であり、この2か国だけで世界の44%を占めている。輸出国の第3位、第4位は米国(601億㎥)及びロシア(404億㎥)であるがトップ2カ国とは大きな差がある。
(注)ここに掲げた数値は純輸出入量であり、輸入と輸出双方がある場合は両者を相殺した数値とした。例えば米国の場合2020年のLNG輸入量13億㎥に対して輸出量は614億㎥であり、差し引き601億㎥の輸出となる。因みに2019年の米国のLNG輸出量は474億㎥であり輸出量ベースでは2020年は140億㎥増加している。
(続く)
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