(参考)原油価格チャート:https://www.dailyfx.com/crude-oil
(石油関連ニュース)
・原油、3ドル強値上がり。Brent $68.45, WTI $65.45。
(中東関連ニュース)
・イラン、ロシア、中国:年末年始にペルシャ湾で3か国合同軍事演習計画。
・茂木外相、イラン大統領と会談、日本国内の凍結資産解除求められる。
*外務省ホームページ参照。
・アフガニスタン タリバン幹部:暫定政府樹立は遅れる見通し。
(参考)原油価格チャート:https://www.dailyfx.com/crude-oil
(石油関連ニュース)
・原油、3ドル強値上がり。Brent $68.45, WTI $65.45。
(中東関連ニュース)
・イラン、ロシア、中国:年末年始にペルシャ湾で3か国合同軍事演習計画。
・茂木外相、イラン大統領と会談、日本国内の凍結資産解除求められる。
*外務省ホームページ参照。
・アフガニスタン タリバン幹部:暫定政府樹立は遅れる見通し。
(注)本レポートは「マイ・ライブラリー」で一括してご覧いただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/0539BpWorldEnergy2021.pdf
(2) LNG貿易(続き)
(今年中に中国が日本を追い抜く!)
(2-3) 2010年~2020年の国別輸入量の推移
(図http://bpdatabase.maeda1.jp/5-1-G03.pdf 参照)
世界全体のLNG輸入量は2010年の3,024億㎥から2020年には1.6倍の4,879億㎥に増加している。10年間を通じて輸入量が世界で最も多いのは日本であり、2010年は964億㎥、2020年は1,020億㎥であった。この間特に2011年、12年両年の対前年伸び率は二桁となり、2014年には10年間で最高の1,218億㎥のLNGが輸入されている。これは原発の運転停止のため火力発電用LNGの輸入が急増したことが主な要因である。しかし2015年以降はほとんどの年で前年より減少しており、特に2019年は前年比▲6.6%の大幅な減少となった。2020年もコロナ禍の影響で▲3.3%減少し、同年のLNG輸入量は2010年とほぼ同じ水準の1,020億㎥にとどまった。この間の日本の平均増加率は1.2%に対し、世界のそれは5.5%である。この結果日本のLNG輸入が世界全体に占める割合は2012年の37%をピークに一貫して下がり続けており2020年のシェアは21%である。
これに対して世界第2位のLNG輸入大国になったのが中国である。2010年の中国のLNG輸入量は130億㎥であり日本の7分の1、韓国の3分の1に過ぎず、台湾よりも少なかった。しかしその後急激に増加、2012年には200億㎥、2016年には300億㎥、そして2020年にはついに940億㎥に達し世界2位のLNG輸入大国になったのである。この結果世界に占める割合も2010年の4%から2029年には19%に拡大している。中国は今年中にも日本を追い越し、世界一のLNG輸入国になるものと見られる。
日本、中国に次いで輸入量が多いのは韓国であるが日本あるいは中国との差は大きい。同国の輸入量は2010年が450億㎥であり、2020年には1.2倍の553億㎥に増加しているが日本、中国の2分の1である。
この他の主なLNG輸入国はインド、台湾、スペイン、フランスであるが、上位5か国は全てアジア諸国であり、特にそのうち4カ国(日本、韓国、中国、台湾)は極東アジアの工業国である。日本、韓国及び台湾は国内にガス資源が殆ど無く、またパイプラインで近隣国から輸入する手段も無いためLNGに依存している。なお2000年には10数カ国にとどまっていたLNGの輸入国の数は現在30カ国以上に増加しており、LNG受入設備を建設中の国もある。今後LNG貿易はこれまでの需給直結型に加え、市場での転売を目的とした中継貿易型も増えると見られ、LNG貿易に参入する国は多様化するものと見込まれる。
(続く)
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前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
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