石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

石油と中東のニュース(8月30日)

2021-08-30 | 今日のニュース

(参考)原油価格チャート:https://www.dailyfx.com/crude-oil

(石油関連ニュース)

・OPEC+、40万B/D減産緩和継続の意向。クウェイトは供給過剰懸念。9/1に会議開催

(中東関連ニュース)

・バグダッドでエジプト大統領などが出席して地域首脳サミット開催

・エジプト大統領とカタール首長が関係強化目指し会談

・イラン外相、シリア訪問。アサド大統領と地域情勢協議

・イラン、原子力庁長官に前住宅相任命

・イラク、ドローン等トルコ製兵器購入に意欲

・サウジ、紅海リゾート開発で毎月10億リアルの契約締結

 

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BPエネルギー統計2021年版解説シリーズ22(天然ガス貿易篇8)(完)

2021-08-30 | BP統計

(注)本レポートは「マイ・ライブラリー」で一括してご覧いただけます。

http://mylibrary.maeda1.jp/0539BpWorldEnergy2021.pdf

 

(4) 天然ガス貿易(パイプライン + LNG合計)(続き)

(急増する中国の天然ガス輸入、2014年以降緩やかに減少する日本!)

(4-3)中国と日本の天然ガス輸入(2000年~2020年)

 2000年以降2020年までの中国と日本の天然ガス輸入量の推移を比較する。

(4-3-1)中国

(図http://bpdatabase.maeda1.jp/5-3-G04.pdf 参照)

 中国は2005年まで天然ガスの輸入は無く、完全自給体制であった。2006年にLNG10億㎥を初めて海外から輸入すると2010年には130億㎥に膨らんだ。同時に中央アジア産ガスのパイプラインによる輸入が始まり、同年の合計輸入量は164億㎥を記録した。

 

 その後中国の天然ガス輸入は急激に膨らみ、翌2011年には300億㎥、2013年には500億㎥の大台を超え、2018年にはついに1,200億㎥強を輸入し、日本を追い抜いて世界一の天然ガス輸入国になった。2020年の輸入量は1,391億㎥であり、日本との差は400億㎥近くに開いている。

 

 2010年と2020年を比較すると輸入量は8.5倍に増加しており、内訳を見るとLNGは7倍、パイプラインは13倍とパイプラインの増加率が大きい。2020年の輸入構成はLNGが68%、パイプラインが32%であり、LNG輸入がパイプライン輸入の約2倍である。

 

(4-3-2)日本

(図http://bpdatabase.maeda1.jp/5-3-G05.pdf 参照)

 日本の天然ガス輸入は全量LNGである。2000年以降の輸入量の推移を見ると、2012年までは多少の変動はあるものの増加傾向にあった。しかし2014年をピークに2020年に至るまでは長期低落傾向にある。

 

 2000年の輸入量は740億㎥であったが、2003年には800億㎥を超えた。2004、05年は再び700億㎥に下がり2007、08年に900億㎥を超える輸入があった。2009年に一旦減少した後、2010年から成長軌道に入り2011年に1千億㎥を突破さらに2014年に1,218億㎥のピークに達した。

 

 しかし2015年以降は緩やかな下降が続き、2020年の輸入量は1,020億㎥と1千億㎥すれすれの水準となり、急成長を続ける中国と対照的である。

 

以上

 

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

        前田 高行         〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

                               Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

                               E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

 

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