(世界ランクシリーズ その8 2024年版)
(世界163か国中で日本は17位、米露主要中東諸国は軒並み100位以下!)
2.2024年の世界ランク及び2023年との比較
2024年の平和指数世界1位はアイスランドでスコアは1.112である。これに続く世界5位までにはアイルランド、オーストリア、ニュージーランド及びシンガポールがあがっている。上位3か国は西ヨーロッパ、4位、5位はアジア・大洋州の国家である。なお今回と昨年を比べると1位から4位までは順位に移動があるものの昨年と同じであり、デンマーク(昨年2位)とシンガポール(昨年6位)が入れ替わっている。
日本を含む主要な国々の世界ランクを見ると、日本は17位(スコア1.525)で順位が昨年の9位から17位に落ちている。中国も昨年の80位から88位に下がっている。米国、インド、ロシアはいずれも世界100位以下であり、インドは116位、米国はさらに低い132位にとどまっている。両国の昨年の順位はそれぞれ126位及び131位であり、インドが10ランクアップしたのに対して米国はわずかながら順位が下がっている。ロシアは157位であり昨年と変わらずほぼ最底辺にとどまっている。最下位の163位はイエメンである。
中東各国を見ると、トップはカタールで同国の世界順位は29位と世界的にみても高い。前年と比べると指数、ランクともにダウンしているが、それでも中東諸国の中では抜きんでた平和指数を獲得している。カタールに次ぐのはUAEで世界ランクは53位である。昨年の同国のランクは75位であり、今年は大幅に改善している。
その他の中東諸国はすべて100位以下にとどまっている。産油国サウジアラビアの世界順位は163カ国中の102位である。エジプトはサウジアラビアをわずかに下回る105位にランク付けされている。イラン及びトルコはそれぞれ133位、139位であり、イスラエルは155位である。昨年はイスラエルが143位、イラン及びトルコが共に147位であり、順位が逆転している。イスラエルの昨年と今年を比較すると、指数は2.706から3.115に悪化し、順位も12ランク急落している。
(続く)
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