石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

今週の各社プレスリリースから(2/16-2/22)

2020-02-22 | 今週のエネルギー関連新聞発表

2/17 JOGMEC

オーストラリア連邦西オーストラリア州政府と包括的・戦略的パートナーシップに係る覚書を締結  

www.jogmec.go.jp/news/release/news_08_000078.html

 

2/17 出光興産

フィリピンでの太陽光発電プロジェクト「PowerSource(パワーソース) First(ファースト) Bulacan(ブラカン) Solar(ソーラー)」に参画

https://www.idss.co.jp/news/2019/200217.html

 

2/17 国際石油開発帝石

役員の異動に関するお知らせ  

https://www.inpex.co.jp/news/assets/pdf/20200217.pdf

 

2/18 出光興産

千葉事業所に次世代電池向け固体電解質の小型量産設備を新設 全固体リチウムイオン電池の実用化を加速

https://www.idss.co.jp/news/2019/200218.html

 

2/19 JOGMEC

出光興産及びベトナム国営石油会社子会社と石油・天然ガス分野の共同調査契約書を締結

www.jogmec.go.jp/news/release/news_15_000001_00029.html

 

2/19 国際石油開発帝石

幹部社員の人事異動について  

https://www.inpex.co.jp/news/assets/pdf/20200219.pdf

 

2/20 石油連盟

月岡 石油連盟会長定例記者会見配布資料

https://www.paj.gr.jp/from_chairman/data/2020/index.html#id1880

 

2/20 国際石油開発帝石

インドネシア共和国 アバディLNGプロジェクト(マセラ鉱区)におけるインドネシア国 内向けLNGおよび天然ガスの長期供給に関する覚書の締結について(お知らせ)  

https://www.inpex.co.jp/news/assets/pdf/20200220.pdf

 

2/20 Shell

Well-supplied global LNG market sees demand build for cleaner-burning energy

https://www.shell.com/media/news-and-media-releases/2020/global-lng-market-sees-demand-build-for-cleaner-burning-energy.html

 

2/21 丸紅

アラブ首長国連邦・フジャイラ F3 発電プロジェクトの長期売電契約締結について  

https://www.marubeni.com/jp/news/2020/release/20200221J.pdf

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業績が大幅に落ち込んだ五大国際石油企業:2019年度業績速報シリーズ(9)

2020-02-21 | 海外・国内石油企業の業績

III. 2018年と2019年の5社業績比較
 2018年と2019年の年間平均原油価格はBrent原油でそれぞれ1バレル当たり71.31ドル及び64.21ドルであり、10%下落している。この結果各社の売上高もほぼこれに比例して減少しており、利益については売り上げの減少を上回る減益決算となっている。特にChevronはシェール鉱区の売却など上流部門の資産整理を行ったため、売上高利益率は5社中のトップから4位に急落しており、上流部門の利益は最下位に落ちている。

(Shell売上トップ、BP2位、ExxonMobil3位が定着!)
1.売上高
(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-10.pdf 参照) 
2018年及び2019年の5社の売上順位は変更がなく、トップはShellである。これに次いでBPとExxonMobilがほぼ拮抗しており、4位Total、5位Chevronである。5社のうち売上高の減少率が最も高かったのはChevron及びShellの2社でともに11%台の減収率であった。減収率が最も低かったのはTotalの▲4.3%である。

両年の各社売上高はShell 3,966億ドル(2018年)→3,521億ドル(2019年、以下同じ)、BP2,988億ドル→2,784億ドル、ExxonMobil 2,902億ドル→2,649億ドル、Total 2,094億ドル→2,003億ドル、Chevron 1,664億ドル→1,465億ドルであった。

売上高減少の要因は上記に触れた通り原油価格がほぼ10%下落したためである。因みに天然ガスの場合は、米国Henry Hub引渡年間平均価格は百万BTU当たり2018年の3.13ドルから2019年は2.53ドルであり、20%下落している 。

(続く)

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。
 前田 高行
 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
 Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642
 E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

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石油と中東のニュース(2月21日)

2020-02-21 | 今日のニュース

(参考)原油価格チャート:https://www.dailyfx.com/crude-oil
(石油関連ニュース)

・原油価格回復、Brent $59.07, WTI $53.47。OPEC、3月会合の繰り上げは中止


(中東関連ニュース)

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見果てぬ平和  中東の戦後70年(26)

2020-02-20 | その他

(英語版)

(アラビア語版)

第三章:アラーの恵みー石油ブームの到来

四.富の分け前を求めてー湾岸産油国に殺到する出稼ぎ

 1960年代は石油の消費量が急激に増加した結果、中東の産油国に石油開発ラッシュが巻き起こった。OPECの資料によればサウジアラビア、クウェイトおよびイラクの1960年と1970年の生産量は、サウジアラビアが130万B/Dから380万B/Dへ2.9倍に増加、クウェイトは170万B/Dから1.8倍の300万B/Dに、そしてイラクも97万B/Dから155万B/Dに増えている。

 生産量が増加すれば歳入も増え各国の財政は急激に豊かになった。各国の支配者たちがそれを自分とその一族の懐に入れたのは当然であるが、それでもなお有り余る豊かなオイルマネーはインフラの整備、教育・医療の改善など国家の近代化に注ぎ込まれた。石油発見以前のサウジアラビアとクウェイトは極めて貧しく、教育や医療が全く行き渡らない前近代社会であったが、一気に近代国家に衣替えし始めたのである。

 カネがあるから建物、道路、橋、港湾などのインフラ整備は難しくない。ヨーロッパの建築コンサルタントに設計を依頼し、トルコやエジプトの業者に工事を発注、労働者はインド、パキスタンの安い労働力で賄う。学校や病院についても同じこと。必要な教材或いは医療機器を揃えることもカネ次第で何とでもなる。

 こうして「ハコもの」はカネで片が付く。問題はヒト。インフラを維持するのは人間であり、学校の教師或いは病院の医師などの人材も必要である。それまで満足な学校や病院のなかったサウジアラビアやクウェイトには教師や医師が殆どおらず、学校や病院を急増したイラクでも教師や医師の絶対数が足りない。

生徒或いは患者とのコミュニケーションが重要な教師や医師はアラビア語を話せることが必須である。アラビア語を話せる人材が必要なのは教師や医師のような分野ばかりではない。経済発展に伴い商業も活況を呈し始めたが、当時のサウジ人やクウェイト人は帳簿をつけたり簡単な釣り勘定すらできない。人材の供給源はエジプト人、パレスチナ人、レバノン人、ヨルダン人たちであった。人材を求める湾岸産油国と富の分け前を求める双方の需要と供給がマッチし、彼らは出稼ぎ人となってイラク、クウェイト、サウジアラビアの湾岸産油国に殺到した。

パレスチナ難民の教師シャティーラが息子のアミンを連れて1956年にクウェイトに移り住んだことはすでにふれた。第二次中東戦争でイスラエル領エイラートから隣町のヨルダン領アカバに逃れたザハラの一家もヨルダンでの生活が一向に楽にならないため15歳になったばかりのザハラを出稼ぎのため一人でクウェイトに行かせた。彼は零細商店の小僧になった。

クウェイトは難民を支援するという大義名分のもと大量のパレスチナ人を積極的に受け入れた。しかしクウェイト人たちは難民に同情した訳ではなく彼らを安い賃金で働く労働力として酷使した。それは形を変えた奴隷制度であった。砂漠のテント生活から一足飛びに豊かな都市生活に移ったクウェイト人はほとんど無学で粗野であったため、富の分け前を求めて群がり集まった出稼ぎのパレスチナ人たちを残酷で横暴に取り扱った。ザハラはじっと耐え忍び、安い給料の殆どを故郷の家族に送金したのであった。家業で習い覚えた経理の知識を糧に24歳の時イラクに出稼ぎに出たアンマンの商人の息子カティーブの身の上も似たようなものであった。

その頃、クウェイトとサウジアラビアの中立地帯で石油の開発に乗り出した日本企業も人材が必要になり、数度にわたり募集広告を出した。1961年の最初の募集でアミン・シャティーラが採用され、その後ザハラも1968年に採用された。二人はともにパレスチナ難民であったが、応募書類のアミンの国籍欄はパレスチナのままであり、ザハラの国籍はヨルダンとなっていた。アミンの父親はパレスチナ人であることを誇りとし、いつか故郷のトゥルカルムに戻り教師を続けられる日の来ることを信じて国籍を変えなかった。一方ザハラ一家は数次の中東戦争を経て故郷の農地を取り戻すことはもはや不可能であると悟り、仕事を得るのに少しでも有利なようにと国籍をヨルダンに変更していた。彼らは以後パレスチナ系ヨルダン人と呼ばれることになる。

ヨルダン人のカティーブも転職組の一人であった。中東の石油会社は給料も良く、なによりも社会的な地位が高い。カティーブが故郷アンマンの両親に石油会社への転職を伝えると両親は手放しで喜んだ。ただ両親はその石油会社が名も無い日本企業であることに若干の違和感を抱いたが、第二次大戦後も欧米に踏みにじられたままのアラブの現状を思うと、廃墟から不死鳥のごとく蘇った日本に一抹の清涼感を覚えたのであった。

祖国パレスチナの復活を信じたパレスチナ人、ヨルダンに帰化して新しい人生を目指したパレスチナ系ヨルダン人、そして将来の豊かな生活を夢見るヨルダン人 ― 3人のアラブ人は運命に引きずられつつペルシャ湾沿岸の小さな町で日本の石油会社の従業員として同じ職場で働くことになったのであった。

(続く)

荒葉 一也
E-mail: Arehakazuya1@gmail.com

 

 

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石油と中東のニュース(2月20日)

2020-02-20 | 今日のニュース

(参考)原油価格チャート:https://www.dailyfx.com/crude-oil
(石油関連ニュース)

・コロナウィルス問題でBrent原油 57ドルを割る。WTIも$51.35に。OPEC+の話し合いも進展なし

・リビア、反政府軍のトリポリ港攻撃で全船舶が退避


(中東関連ニュース)

・シリア・アサド大統領、珍しくTVに登場:北部での完全勝利は近い

・UAE、韓国受注の原発の稼働許可。当初完成予定2017年から大幅遅れ

・ドバイの港湾運営企業DP Worldが上場廃止、完全国有化に逆戻り

・IMF、レバノン経済危機で協議開始。3月9日に12億ドルのユーロ債償還迎える

・サウジ、新フランチャイズ法制定。損益、従業員数など情報開示を促進

・オマーン、伊Eniが水深880Mの油井掘削開始

 

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業績が大幅に落ち込んだ五大国際石油企業:2019年度業績速報シリーズ(8)

2020-02-19 | 今日のニュース

II. 2019年の業績比較 (続き)
5.設備投資額
(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-05.pdf 参照)
 2019年の5社の設備投資額はExxonMobilが311億ドルと最も多く続いてShellが230億ドル、シェブロン210億ドル、Total174億ドルである。BPは5社の中で最も少なくエクソンモービルの半分の154億ドルである。

(石油と天然ガスを合わせ400万B/Dに迫るExxonMobil)
6. 石油及び天然ガス生産量
(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-06.pdf 参照) 
(1)石油生産量
 昨年の石油生産量が最も多かったのはExxonMobilの2,386千B/Dであり、5社の中でただ一社2百万B/Dを超えている。ExxonMobilに次いで生産量が多いのはShell(1,876千B/D)、第3位はChevron(1,865千B/D)で、両社の生産量はExxonMobilの8割である。TotalはExxonMobilの7割の1,672千B/Dであり、BPは最も少ない1,288千B/D、ExxonMobilの5割強にとどまっている。

(2)天然ガス生産量
 天然ガスの生産量が最も多いのはShellの日産104億立方フィートで石油に換算すると1,789千B/Dであった。Shellのみが100億立方フィートを超えており、2位はExxonMobilの94億立方フィート(石油換算1,566千B/D)である。3位以下はBP(同1,349千B/D)、Total(1,342千B/D)、Chevron(1,193千B/D)と続いている。

(3)石油・天然ガス合計生産量
 石油と天然ガスの合計生産量が最も多いのはExxonMobilであり石油換算で3,952千B/Dである。2位はShellの3,665千B/D、その他の3社はChevron(3,058千B/D)、Total(3,014千B/D)、BP(2,637千B/D)である。ExxonMobilの生産量を100とした場合、他の4社はShell93、Chevron77、Total76、BPは67である。
 
 各社の石油と天然ガスの比率を見ると、Chevronは石油61%、天然ガス39%であり5社の中では石油の比率が最も高い。その他4社の石油:天然ガスの比率はそれぞれ、ExxonMobil(石油60%:天然ガス40%)、Total(石油55%:天然ガス45%)、Shell(石油51%:天然ガス49%)、BP(石油49%:天然ガス51%)である。BPは5社の中では唯一天然ガスの生産が石油を上回っている。

(続く)

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 前田 高行
 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
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データベース更新のお知らせ

2020-02-18 | データベース追加・更新

下記データを更新しましたのでご利用ください。

 

・クウェイト内閣閣僚名簿(2月15日改造)

http://menadabase.maeda1.jp/4-2KuwaitCabinet1.pdf

 

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業績が大幅に落ち込んだ五大国際石油企業:2019年度業績速報シリーズ(7)

2020-02-18 | 海外・国内石油企業の業績

II. 2019年の業績比較 (続き)
(Shellは利益もトップ、BP、ChevronはShellの5分の1!)
2. 利益
(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-02.pdf 参照) 
 Shellが5社の中で利益額が最大であり(158億ドル)、これに次ぐのがExxonMobil143億ドル、Total 113億ドルで、この三社が利益100億ドルを超えている。BP及びChevronの利益はそれぞれ40億ドル及び29億ドルにとどまっており、トップのShellの2割前後と5社の中で際立って低い水準にとどまっている。

3.上流部門/下流部門利益
(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-03.pdf 参照)
(注)上記2の利益には上流部門及び下流部門(石油精製販売部門)の他化学部門の利益が含まれている場合があり本項の合計額とは必ずしも一致しない。) 

 上流部門の利益は各社によって大きな格差があり、最も多いExxonMobilが144億ドル、BPが112億ドルで両社だけが100億ドルを超えている。これに続くのはTotal(75億ドル)、Shell(42億ドル)であり、Chevronは5社中最も少ない26億ドルにとどまっている。

 下流部門は各社の格差が比較的小さい。利益が最も多いのはBPとShellの64億ドル及び63億ドルである。その他3社は30億ドル前後である。上流部門は保有する鉱区の優劣により大きな開きが生まれるのに対し、下流部門は各社の精製設備の競争力に大差が無く、市場における販売力の違いに損益格差があるためと考えられる。

各社の上流部門と下流部門の利益比率を見ると、ExxonMobilは上流部門が86%を占め、下流部門は14%にとどまっている。Total、BPもExxonMobil同様上流部門の利益が下流部門を上回っている。これに対してChevronは両部門がほぼ均衡しており、Shellは5社の中では唯一下流部門の利益が上流部門を上回っている。

4.売上高利益率
(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-04.pdf 参照)
 売上高と利益の比率である売上高利益率を見ると、Totalが5.6%と最も高く、ExxonMobilが5.4%、Shell 4.5%と続いている。Shellは売上高及び利益が5社の中では最も大きいが、売上高利益率は5社中の3番目にとどまっている。Chevronの利益率は2%で、BPは5社の中で最も低い1.4%である。

(続く)

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 前田 高行
 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
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石油と中東のニュース(2月17日)

2020-02-17 | 今日のニュース

(参考)原油価格チャート:https://www.dailyfx.com/crude-oil

(石油関連ニュース)

・サウジ/クウェイト旧中立地帯の石油試験生産再開。年末には55万B/Dに


(中東関連ニュース)

・米連邦航空局、米民間機のペルシャ湾・オマーン湾上空飛行禁止を解除

・サウジ戦闘機、イエメン国境近辺で撃墜さる。パイロットの安否不明

・イエメン両勢力、捕虜交換に合意。フーシ派はサウジ人含む1,400人釈放の意向

・シリア情勢巡るロシアとの対立はS-400ミサイル購入問題に影響なし:トルコ外相

・クウェイト内閣、部分改造

・レバノン航空各社、切符支払い代金をドルに限定

・サウジ:コロナウィルス隔離検査の中国人留学生がジェッダの病院で飛び降り自殺

・ドバイで世界女性フォーラム開催。イバンカ(米大統領の娘)も講演

 

 

 

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業績が大幅に落ち込んだ五大国際石油企業:2019年度業績速報シリーズ(6)

2020-02-17 | 海外・国内石油企業の業績

II. 2019年の業績比較
(売上トップのShellはChevronの2倍以上!)
1.売上高
(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-01.pdf参照) 
 ここではExxonMobil, Shell, BP, Total及びChevron5社の2019年の売上高を比較する。5社の中で売上高が最も大きいのはShellの3,521億ドルであり、これに続くのがBP2,784億ドル、ExxonMobil2,649億ドルである。BP、ExxonMobilの売上高はShellの4分の3にとどまっている。なお後述する8カ年(2012-2019年)業績推移で詳しく触れるが、2012年及び2015年の売上高はExxonMobilがトップであったが、それ以外はShellがトップである。

 Total、Chevronの売上高はそれぞれ2,003億ドル及び1,465億ドルで、ChevronはトップのShellの売上高の4割にとどまっている。

(続く)

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 前田 高行
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