イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

大引釣行

2019年01月15日 | 2019釣り
場所:大引 アシカの親
条件:長潮 5:49干潮 12:36満潮
釣果:ボウズ

先週の連休に行けなかった冬の磯釣りに出かけてきた。
しかし、今回もアクシデントから始まった。できるだけ早く帰宅してゆっくり睡眠をとってから出発しようと思っていたのになんともJRは今日も人身事故で運転見合わせ・・。駅についた時点であと30分ほどで運転再開というアナウンスがあったので振替輸送を使わずに待っていたらそれから1時間も駅で待たされてしまった。警察が現場検証をやり直しているってどういうことだ。飛び込む人もいろいろ事情があるのかもしれないけれども、困りものだ・・・



それでもあきらめずに今日は大引へ釣行。前回大引に行ったのはいつだっただろうかと過去のブログの記録を探してみても出て来ない。それより以前は手帳に記録を付けていたのを思い出し探してみると、2003年9月16日が大引への釣行の最後であった。じつに15年半ぶりの釣行だ。15年前というけれども、船頭はなんだか当時のままの顔をしている。田辺の渡船屋の船頭もそうだが、あの仕事をしている人たちは歳をとらないのだろうか・・。

そんなことはどうでもいいのだが、今日は昼過ぎから雨の予報だ。それまでに何とか釣果を得ようと頑張ったがあえなくボウズ。
せっかく準一級の磯に乗ったがだめだった。



朝のうちは風も穏やかで潮もゆっくりながら流れていてなんだか釣れそうな感じだったけれども、

 

午前9時を過ぎた頃には東からの風がかなり強くなってきた。そして電車は遅れるけれども雨の降り始めは予定より早くなってしまった。午前10時半にはポツポツしはじめた。
今日は同じ磯にもう一人釣り人が乗っていたのだが、全然アタリがないというので早々と磯変わりをしていったのであとは僕ひとり、多分常連であろう釣り人が釣っていた場所だからきっといいポイントだろうと考えて釣り座を変更。そこから2回ほどフリーにしたリールから道糸が引き出されていくアタリがあったけれども鉤には乗らず。雨は強くなってくるし、今日は気温が少し高いとはいえ雨に濡れると寒くてしかたがない。とりあえず午後2時までは頑張ろうと仕掛けを打ち返しているとやっと鉤に乗るアタリが出た。そこそこ大きかったので期待をしていたが、上がってきたのは残念ながらシマフグだ。



これ、食べると美味しいけれどもさすがに素人には手に負えない。僕の鉤の他にもう一本鉤が刺さっていたのでそれも取り除いて放流してあげた。なんだか、動物の手当てをしてあげて放してあげたあとでご利益がやって来たみたいな童話があったなと、きっとあのシマフグは大きなグレを連れて帰って来てくれるだろうと思ったけれども、そんなに世の中は甘くない。ちょっと早い目に迎えの船がやってきて今日は終了。
ほかの磯ではそこそこの釣果があがっていた。まあ、場所の選択というのもあるけれども、どちらにしても下手なものはしかたがない。それを甘んじて受け止めなければならない・・。

今日の釣行を大引に決めた理由は近くで済ましてしまおうというのともうひとつの理由があった。それは醤油を買うためだ。御坊には堀川屋野村という醤油蔵がある。発酵学者の小泉武夫が絶賛し、「美味しんぼ」にも取り上げられたことがある蔵だ。この醤油はさっぱりした味で刺身の味を妨げないので魚の味を最大限引き出してくれる。だから僕も20年来常備してきたのだが、これを置いてくれていた市内のスーパーが倒産して手に入れにくくなった。高速道路が田辺までつながる前は地道を走って高速に乗る前によくここに買いに来ていたのだがそれ以来これもまた10年ぶりの訪問だ。



大引からは由良峠を越えて御坊に入るのだが、このルートも懐かしい。それはまだ社会人になって間なしのころ、今は亡き当時の上司とこの道をよく走った。その頃は高速道路が湯浅までしか通じておらず、田辺の磯までは水越峠と由良峠を越えて印南~南部~田辺へと向かっていた。釣りに行くときの前の日は必ず週末の模様替えで残業してからになる。上司は奈良市に住んでいたので家に帰って寝ないで和歌山までやってくる。それから僕の車に乗りかえて田辺に向かうのだが、船が出るまではかなりの時間がある。小さいけれどもものすごく馬力のある人でずっと寝ないのだ。で、道中の暇つぶしになにをやるかといえば、峠の途中の無人ドライブインで2時間近くテレビゲームをやるのだ。

そのゲーセンも潰れてしまって久しいようだ。



時の流れは残酷だ・・・。


帰り道は御坊から高速度道路を使うのであるが、今の車は貨物のくせにオートクルーズという機能がついている。



ハンドルのボタンを押すとその時の速度をアクセルを放してもずっと維持してくれる。そして親切なことに渋滞が始まると自動的に速度を落としてくれる。前の車は排気量も大きかったので気が付くとすぐに制限速度を超えてしまうほどだったので高速道路の運転は楽なものだったけれども、今度の車まったくの非力な車なので逆に気が付くとすぐに制限速度を下回ってしまう。そんななかでこの機能は便利この上ない。
ちょっと釣行が楽になりそうだ。

コメント (2)
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