イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

水軒沖釣行

2021年08月28日 | 2021釣り
場所:水軒沖
条件:中潮 3:29干潮 9:35満潮
釣果:タチウオ1匹

今日は小船のローテーションの日であるのと、またまた最近は休日のたびに釣りに出ているという状況と、大きな船で若干のメンテナンスをしたいと思って朝一だけの釣りを計画した。
普通なら禁断の仕掛けを持ってタチウオ釣りというところなのだが、今のところ型も小さいしこればっかり持って帰っても冷蔵庫の在庫が増えるばかりなのである。それに対して、渡船屋の釣り客の釣果を見ていると、若干盛っているのだろうというところはあるけれども大きなサイズのタチウオが釣れている。これはきっとルアーでやると大きなやつがかかる可能性があるはずだと、今日はルアーマンに徹してみようと考えた。
朝は暗いうちに出て、スズキを狙ってみてからタチウオを釣ってみようと考えていたのだが、今日も出遅れてしまい、おまけに悪い癖で海面に漂う電気ウキを捜索していると青岸の灯台のところのたどり着いたころにはすっかり明るくなってしまっていた。
これではスズキは無理なのでせっかくくくっていたトップウォータープラグを切ってワインドに変更した。

今日はおとといとは打って変わって朝だけはしのぎやすかった。ちょっとだけ空気が入れ替わった感じがする。暑さは続くが季節は着実に進んでいる。
小さいながらタチウオが釣れているという情報はすでに出回っているらしく、おまけに土曜日ということで10艘ほどの船が出ていた。ほとんどの船は定番の引き釣りをやっているが、最近では今日の僕みたいなルアーをキャストしている船も見ることがあるようになってきた。これも時代なんだろうな。多分僕たちはかなり邪魔になっているのだろうと思う。それは申し訳ないが許してくださいませ・・。



そして、釣り客を乗せているらしい釣り船もよく見る。あの船はこの時間だけ格安で乗客を乗せているのだろうか、それともこれからまた沖に向かうのだろうか、あれで商売が成り立つのだろうか、いつも気になってしまう。ここで時間を食うと沖での朝一の時合を逃すのではないかと思うのだ。

ルアーを海底まで落としてからフォールとリフトを繰り返してアタリを待つ。これが正しいやり方かどうかというのは定かではないが、テレビで見る人たちがこんなことをやっているので真似ているだけという感じだ。
アタリは間もなく出た。しかし小さい。指4本サイズのタチウオならかなり引くはずなのだが簡単に上がってくる。ルアーで大きいサイズのタチウオを釣るという目論見はあっけなく崩れ去ってしまった。その後もアタリはあるものの小さい物ばかりだ。幸いにしてルアーで掛かる魚は傷が浅いので放流しても大丈夫だ。
結局、取り込んだのは1匹だけ。慣れないことをしてもダメだという結果に終わってしまった。
それに、この釣りはコストもかかるようだ。数回のアタリしかなったのにワームはズタズタになってしまい、おまけに尻尾はすぐに切れて使えなくなる。



今日は2本使ったのだが、このワーム1本あたりのコストは約80円。僕がいつも使っている仕掛けは建築の基礎作りの現場で使う水糸を使っているのでコストはほぼ0円に近い。鉤が切れるか切っ先が鈍るまで使える。加えて効率も悪い。もちろん、効率やコスト以外の部分で楽しむのが「魚釣り」であって、効率とコストを重視するならそれは「漁」になってしまうというのはわかっているけれども、やっぱりなんだか違和感を覚えてしまう。今日のような釣りは年に1、2回でいいやと思うのである。
その後、ツバスは釣れないだろうかと新々波止の赤灯台付近に移動してみたがまったくアタリはなく、お日様が顔をのぞかせてきたのを機に今日の釣りは終了。

 


午前6時過ぎに港に戻り、大きい方の船のスタンチューブの追加と、艫についている部品の加工をやってみた。暑くなる前にこういうことをやってしまおうというのも今日の釣りのスケジュールを決めた理由だ。
この部品、元来が、何のためのつけられているのかというのを前のオーナーさんも説明してくれていなかったのであるが、僕は塩ビのパイプを突っ込んで係留用のロープのずれ止めに使っていた。数日前の強風の際、それがどこかへ飛んで行ってしまったのでもっと強力なものを作ってみようと考えたのだ。構想では、3センチほど出ているステンレスの丸棒にネジの溝を切ってそこに長いナットを取り付けてみたかったのだが、ダイスが食いこまずまったく歯が立たない。1100円で買ったダイスのセットではやはりステンレスのような硬い素材にネジを切るのは不可能だったようだ。
この話には続きがあって、それではナットのほうのねじ山を潰してしまって差し込み式にしてやろうと考えた。ナットは構造材として使えればいい。あとは接着剤でくっ付ければなんとかなるだろうと考えたのだが、これも甘かった。10㎜のドリルでねじ山を潰しにかかったのだが、角度がずれたか、途中でドリルをはじかれレバースイッチを握っていた人差し指をねん挫してしまうし、ドリルの回転が止まらずコードをチャックに巻き込み切断してしまった。僕は左利きなのもので、レバーを握ると連続回転させるためについている小さなスイッチを人差し指の根元で押さえることになって無意識に連続回転の状態になってしまうのだ。(あのスイッチは本体の左側に付いているのだ。まったく左利きの人のことを考えてくれていないである。)
こういう作業はきっと、ボール盤を使ってしなければならないような作業だったに違いない。
怖くて途中でやめてしまったので今回の企みは失敗に終わり、断線とねん挫だけが残ってしまった。人差し指はきちんと曲がらず、力も入らないのでキーボードを打つ文字は誤字だらけになってしまう。
ドリルのコードをなんとかしなければと本体のカバーを外そうとしたのだが、今度はカバーのネジがひとつだけ緩まない。多分、父親も何かしようとして失敗したのだろう、このネジのねじ山はすでに半分潰れていた。無理やりドライバーをねじると完全につぶれてしまった。こういう時のために、アマゾンでインパクトドライバーを使ったネジ外しというのを買っていたのだが、これも送料込みで200円ほどの値段だったのでまったく使い物にならない。誰かは忘れたが、道具は高いものを買っておけと言われたことがここにきて身に染みるのだ・・・。

企みは失敗ばかりではなく、結局作動状態が不安定なバイクのブレーキスイッチを交換してみたのだが、こっちは10分ほどであっけなく終わってしまった。この時は人差し指も健在だったのと、事前に交換方法を調べられるだけ調べていたというのも奏功した。
きちんとした道具を使うことと事前の準備が何事にも必要であるというのが今日の釣行の教訓なのである・・。


コメント
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