場所:加太沖
条件:中潮 3:04満潮
潮流:6:14転流 10:41 下り2.9ノット最強
釣果:マアジ16匹 真鯛1匹
暑い最中だが、今日は珍しく加太へ行ってみた。前回の初島の飲ませサビキはまったく不調であったので2回目の失敗はしたくないし、SNSの投稿には加太でたくさんのマアジやハマチを釣り上げた書き込みが出ているので僕もそっちに行ってみようと考えた。ベイトがあれば飲ませサビキもやってみたいと考えている。
出港は午前4時半。
今日は東の方に低く厚い雲があり空が明るくならない。風はほぼ無風なので日本製鉄の煙突の煙が雲とつながっている。不思議な光景だ。
まずは禁断の仕掛けを使って何か青物を狙ってみようと加太の別荘の前の海域を流してみる。ここで釣れれば新しく作った仕掛けは万全だろうと思うのだがそんなに甘くはない。何のアタリもなく田倉崎まできてしまった。
潮は下りなので非武装ポイントへと思っているのだが、四国沖ポイントに数隻の船が集まっていたのでここでアジが釣れれば燃料を節約できると思い仕掛けを下した。
燃料というと、船速が一気に落ちた。前回の初島への釣行ではそんなに気にならなかったが航跡もかなり乱れている。今日はかなりの燃料の浪費を覚悟せねばならない。これでボウズで帰ることになったら最悪だ。
釣りをしている途中で魚に走られ、仕掛けが切れた時にチラッとスクリューを見てみたらいくらかのフジツボが見えたので、ああ、もうこんなになってしまっているかと、悲しくなってきた。またけれん棒を持ってきてフジツボを掻き落とさねばならない。
四国沖ポイントではまったくアタリはなく、非武装ポイントへ移動。
そもそも、今日使っている仕掛けはもともと春先に使おうと思って作っているサビキ仕掛けなのでこの季節に通用するかというのを疑問に思っている。どんな仕掛けがいいのかというのもわからないのでとりあえずこれしか手立てがないのだからこれを使うわけだが、これがダメなら完全にボウズだ。燃料だけを損失することになる。
しかし、神様もそんなに意地悪ではなかった。到着してすぐにアタリがあった。小さいけれどもマアジだ。本当に小さいが何匹か釣れれば夕食のおかずにはなる。そして頻繁にではないがアタリは続く。このポイントは水深50メートルくらいの場所がいいとのことだが、今日は40メートルラインがいい感じだ。潮の流れと海底の地形を見ながらいくつかのラインを流すとアタリが続く。途中、大きな魚が食いついた。マアジなら海底に向かって引いてゆくがこの魚は横に走り始めた。大きなアジだと思って口切れをさせないようにゆっくりリールを巻いてきたのが悪かったか、船の下に潜り込まれた。そしてどうもスクリューに引っかかってしまったようだ。幹糸を何度か引っ張たり緩めたりしてみたがだめだ。そのうちに船底に付着したフジツボにこすれたか仕掛けが半分無くなってしまった。
今日は飲ませサビキもやりたいと思っていたのでそんなに長い時間サビキ釣りはやらないだろうと思い予備の仕掛けはひとつだけしか持ってきていない。これを失くせば万事休すだ。これからは仕掛けの保護を優先して魚とのやりとりを素早くやらねばならない。
しかし、そこがうまくいかない。秋のようにメジロクラスの青物は掛からないと考え、ハリスは3.5号にしている。今日は型が小さいとはいえときたま大きなアタリがある。竿も飲ませ用の少し硬い目の竿なので少し強引にやり取りをするとハリスが切れてしまうか口切れを起こしてしまう。気がつけばハリスが2本飛んでしまっていた。
なんとか鬼アジと言える魚を1匹だけ取ることができたが、おそらく4、5匹は逃しているだろう。最低4号は必要のようだ。
最初に切れてしまった仕掛けの残骸から枝素を移植して釣りを再開。この時点で午前8時を回っていたのだが、暑さが半端ではなくなってきた。気がつけば帝国軍もすべて軍港に引き上げてしまっている。
もう10匹以上釣っているのでこれでよかろうともうひと流しして終わりにしようと考えた。
そしてその最後のひと流しで真鯛が来た。これは貴重な1匹だ。しかし、この大きさの真鯛を獲れるのにあのハリスを切っていく魚はなんなのだろう。やっぱりサゴシなんかも泳いでいるのだろうか。まあ、夏だもんな・・・。
結局、ベイトはまったく見つからず仕掛けも仕掛け巻きに収納したままで終わった。
家に帰って一息ついて燃料の補給へ。いつも買っているスタンドはとうとう2000円の大台に乗ってしまった。
こうなってくるとお店との良好な関係よりも少しでも安いところに行きたいのが人情だ。ほんの数百メートル手前のスタンドを久々に訪ねた。ここの今日の値段は20リットルで1920円。リッター当たり4円安いことになる。たかが4円だがこの際貴重だ。まだまだ軽油の価格も上がりそうだし・・。
と、そこでトラブルが発生した。バイクのエンジンがかからない。何度かアイドリングの状態でストップしてしまうことがあり、この時もスタンドに到着してエンジンを切る前に止まってしまって嫌な予感がしていたがまったくセルが回らない。キックで始動しようとしてもエンジンがかからない。
う~ん、となっていた時、スタンドのアルバイトのおじさんが声をかけてくれた。バッテリーなら予備のに繋いであげるからこっちにおいでとピットまで誘導してくれたのだがそれでもだめだ。ここのスタンドのスタッフの方は親切だ。
叔父さんの家はここからすぐだから電話して家まで運んでもらおうと考えてダメもとでもう一度セルを回してみると、予備のバッテリーから少し充電されたか(じゃあ、バッテリーをつないだ時にセルが回らないのはなぜだったのだろう?電流の規格が違うとセルは回らないものなのだろうか・・。)セルが回った。これでなんとか家に帰れる。とりあえず港まで行って燃料補給を済ませて速やかに帰宅。
家に戻ってもう一度エンジンをかけてみるとまた沈黙・・・。今度はキックで始動するし、セルのボタンを押すと、「カチッ」という音がするのでやっぱりバッテリーがあがっているのかもしれない。このバイクを中古で買って早4年。中古ゆえのトラブルでなければよいが・・。とりあえずバッテリーを交換して様子をみてみようと思う。
獲物のアジはというと、おなかの中にこれでもかというほどの脂を蓄えていた。真夏のこんな時期にこんなに脂を持っているとは恐るべき魚だ。家に持って帰った11匹を捌くと包丁も手も脂でズルズルになってしまった。刺身の切り身は醤油につけると醤油の上に脂がいっぱい浮かんでいる。もちろん味も格別だ。暑さにめげずみんな釣りに行くはずだ。
燃料食いまくりだがもう一度行ってみたいと思わせてくれる獲物であった。
台風が近づいている。昨日の予報では紀伊半島をかすめていく進路だったので港に戻って台風に備えてロープを追加したり錨のロープを対台風用に巻きなおしたりした。
家に帰って進路をチェックしてみるとかなり東にそれてくれそうだ。多分大きな影響はなさそうでとりあえずホッとした。これからふた月ほどはどんどん台風が日本に向かってやってくるはずだ。何事もなく過ぎ去ってくれればありがたいのだが・・。
条件:中潮 3:04満潮
潮流:6:14転流 10:41 下り2.9ノット最強
釣果:マアジ16匹 真鯛1匹
暑い最中だが、今日は珍しく加太へ行ってみた。前回の初島の飲ませサビキはまったく不調であったので2回目の失敗はしたくないし、SNSの投稿には加太でたくさんのマアジやハマチを釣り上げた書き込みが出ているので僕もそっちに行ってみようと考えた。ベイトがあれば飲ませサビキもやってみたいと考えている。
出港は午前4時半。
今日は東の方に低く厚い雲があり空が明るくならない。風はほぼ無風なので日本製鉄の煙突の煙が雲とつながっている。不思議な光景だ。
まずは禁断の仕掛けを使って何か青物を狙ってみようと加太の別荘の前の海域を流してみる。ここで釣れれば新しく作った仕掛けは万全だろうと思うのだがそんなに甘くはない。何のアタリもなく田倉崎まできてしまった。
潮は下りなので非武装ポイントへと思っているのだが、四国沖ポイントに数隻の船が集まっていたのでここでアジが釣れれば燃料を節約できると思い仕掛けを下した。
燃料というと、船速が一気に落ちた。前回の初島への釣行ではそんなに気にならなかったが航跡もかなり乱れている。今日はかなりの燃料の浪費を覚悟せねばならない。これでボウズで帰ることになったら最悪だ。
釣りをしている途中で魚に走られ、仕掛けが切れた時にチラッとスクリューを見てみたらいくらかのフジツボが見えたので、ああ、もうこんなになってしまっているかと、悲しくなってきた。またけれん棒を持ってきてフジツボを掻き落とさねばならない。
四国沖ポイントではまったくアタリはなく、非武装ポイントへ移動。
そもそも、今日使っている仕掛けはもともと春先に使おうと思って作っているサビキ仕掛けなのでこの季節に通用するかというのを疑問に思っている。どんな仕掛けがいいのかというのもわからないのでとりあえずこれしか手立てがないのだからこれを使うわけだが、これがダメなら完全にボウズだ。燃料だけを損失することになる。
しかし、神様もそんなに意地悪ではなかった。到着してすぐにアタリがあった。小さいけれどもマアジだ。本当に小さいが何匹か釣れれば夕食のおかずにはなる。そして頻繁にではないがアタリは続く。このポイントは水深50メートルくらいの場所がいいとのことだが、今日は40メートルラインがいい感じだ。潮の流れと海底の地形を見ながらいくつかのラインを流すとアタリが続く。途中、大きな魚が食いついた。マアジなら海底に向かって引いてゆくがこの魚は横に走り始めた。大きなアジだと思って口切れをさせないようにゆっくりリールを巻いてきたのが悪かったか、船の下に潜り込まれた。そしてどうもスクリューに引っかかってしまったようだ。幹糸を何度か引っ張たり緩めたりしてみたがだめだ。そのうちに船底に付着したフジツボにこすれたか仕掛けが半分無くなってしまった。
今日は飲ませサビキもやりたいと思っていたのでそんなに長い時間サビキ釣りはやらないだろうと思い予備の仕掛けはひとつだけしか持ってきていない。これを失くせば万事休すだ。これからは仕掛けの保護を優先して魚とのやりとりを素早くやらねばならない。
しかし、そこがうまくいかない。秋のようにメジロクラスの青物は掛からないと考え、ハリスは3.5号にしている。今日は型が小さいとはいえときたま大きなアタリがある。竿も飲ませ用の少し硬い目の竿なので少し強引にやり取りをするとハリスが切れてしまうか口切れを起こしてしまう。気がつけばハリスが2本飛んでしまっていた。
なんとか鬼アジと言える魚を1匹だけ取ることができたが、おそらく4、5匹は逃しているだろう。最低4号は必要のようだ。
最初に切れてしまった仕掛けの残骸から枝素を移植して釣りを再開。この時点で午前8時を回っていたのだが、暑さが半端ではなくなってきた。気がつけば帝国軍もすべて軍港に引き上げてしまっている。
もう10匹以上釣っているのでこれでよかろうともうひと流しして終わりにしようと考えた。
そしてその最後のひと流しで真鯛が来た。これは貴重な1匹だ。しかし、この大きさの真鯛を獲れるのにあのハリスを切っていく魚はなんなのだろう。やっぱりサゴシなんかも泳いでいるのだろうか。まあ、夏だもんな・・・。
結局、ベイトはまったく見つからず仕掛けも仕掛け巻きに収納したままで終わった。
家に帰って一息ついて燃料の補給へ。いつも買っているスタンドはとうとう2000円の大台に乗ってしまった。
こうなってくるとお店との良好な関係よりも少しでも安いところに行きたいのが人情だ。ほんの数百メートル手前のスタンドを久々に訪ねた。ここの今日の値段は20リットルで1920円。リッター当たり4円安いことになる。たかが4円だがこの際貴重だ。まだまだ軽油の価格も上がりそうだし・・。
と、そこでトラブルが発生した。バイクのエンジンがかからない。何度かアイドリングの状態でストップしてしまうことがあり、この時もスタンドに到着してエンジンを切る前に止まってしまって嫌な予感がしていたがまったくセルが回らない。キックで始動しようとしてもエンジンがかからない。
う~ん、となっていた時、スタンドのアルバイトのおじさんが声をかけてくれた。バッテリーなら予備のに繋いであげるからこっちにおいでとピットまで誘導してくれたのだがそれでもだめだ。ここのスタンドのスタッフの方は親切だ。
叔父さんの家はここからすぐだから電話して家まで運んでもらおうと考えてダメもとでもう一度セルを回してみると、予備のバッテリーから少し充電されたか(じゃあ、バッテリーをつないだ時にセルが回らないのはなぜだったのだろう?電流の規格が違うとセルは回らないものなのだろうか・・。)セルが回った。これでなんとか家に帰れる。とりあえず港まで行って燃料補給を済ませて速やかに帰宅。
家に戻ってもう一度エンジンをかけてみるとまた沈黙・・・。今度はキックで始動するし、セルのボタンを押すと、「カチッ」という音がするのでやっぱりバッテリーがあがっているのかもしれない。このバイクを中古で買って早4年。中古ゆえのトラブルでなければよいが・・。とりあえずバッテリーを交換して様子をみてみようと思う。
獲物のアジはというと、おなかの中にこれでもかというほどの脂を蓄えていた。真夏のこんな時期にこんなに脂を持っているとは恐るべき魚だ。家に持って帰った11匹を捌くと包丁も手も脂でズルズルになってしまった。刺身の切り身は醤油につけると醤油の上に脂がいっぱい浮かんでいる。もちろん味も格別だ。暑さにめげずみんな釣りに行くはずだ。
燃料食いまくりだがもう一度行ってみたいと思わせてくれる獲物であった。
台風が近づいている。昨日の予報では紀伊半島をかすめていく進路だったので港に戻って台風に備えてロープを追加したり錨のロープを対台風用に巻きなおしたりした。
家に帰って進路をチェックしてみるとかなり東にそれてくれそうだ。多分大きな影響はなさそうでとりあえずホッとした。これからふた月ほどはどんどん台風が日本に向かってやってくるはずだ。何事もなく過ぎ去ってくれればありがたいのだが・・。