今回の日本行きで出会って心底素晴らしいと思った方々のことを書きます。
まずは瀧本一先生、鍼灸と整体の先生です。
ウェブサイトの自己紹介より:
「医者より養生 薬より手当」
これは私が学ばせて頂いた仲野整體に代々伝わる治療哲学です。
どんな良い医者にかかるより自分が行う日々の養生(生活に留意して健康の増進を図ること)が大切であり、どんな高価で速効性のある薬を飲むより心のこもった手当がカラダにとっては有効である。
もうここだけでわたしの心のツボにハマったのですが、実際に治療を受けてみるともう、もしもできるならこの治療院の近くに引っ越したい!と思うほどに。
ウェブサイトはこちら。
facebookはこちらとにかくユニークですごい腕の持ち主です。
自分でどんどん改装し、いろんなアイデアを形にして治療に取り入れていくそのエネルギーがすごい。
冒頭で紹介した先生の自己紹介の続きです。
「この言葉に出会った当時の私は、2年間過ごしたオーストラリアから帰国したばかりの時でした。
オーストラリアで私は、競走馬の調教の仕事に携わり、毎日馬に乗り、お世話をする日々を過ごしていました。
競走馬は、走る為に人工的に作られた動物でとても貧弱です。
毎日獣医の診察があり、飲み薬や注射が処方されう彼らの汗からは、薬の臭いがする程でした。
そんな中で時々変わったドクターが、厩舎(馬を飼う施設)にやってきて、馬の背骨や足の関節を動かしたり鍼をしたりしています。
それがカイロプラクターであり、鍼灸であると気がつき、自分も薬や注射でなく、自然な形でカラダの調子を整える彼らの様な仕事がしたいと思うようになりました。
帰国して…
そして帰国後、すぐに医療機器の専門商社に入社し、全国の医療機関や治療院を飛び回りながら鍼灸学校で学ぶ日々が始まったのです。
そんな矢先に2年前から交通事故で足を病んでいた弟の症状が悪化していきます。
左足の複雑骨折から感染を起こし、何度も手術を繰り返してきた弟ですが、繰り返される手術と長期のステロイドの投与でカラダはぼろぼろになり、本人だけでなく家族も疲弊し、重い空気が流れていました。
もう少しこの治療を続けるか?
それともいっそのこと義足にするか?
そして悩んだ末私達家族が出した答えは、「医者より養生 薬より手当」の仲野整體でのセカンドオピニオンでした。
驚くことに、わずか半年弱の治療で状態はどんどん良くなり、川に入って遊べるようになり、好きだったサッカーができるまでに回復したのです。
これを目の当たりにした私は卒業後、迷うことなく仲野整體の門をたたき、修業生活に入っていきました。
仲野整體での5年間の日々は、素晴らしい環境に恵まれ、非常に充実した期間となりました。
日々の臨床で様々な患者さんと出会い、仲野先生の「人間学」を学び、様々な学会に参加して自分の知識を深めていきました。
そして、「あっ」というまの5年間がすぎ去り、私の学んできたことが少しでも世のお役にたてればとの想いで開院を決意しました。
「医療者である前に人間であれ」
の言葉を胸に、毎日の臨床に取り組んでいます。
ご縁のある方のカラダの悩みの解決と、より豊かな人生のサポートをいたします。
1人でも多くの方と出会える事を楽しみにしています」
もしお近くにお住まいでしたら、いや、車や電車を使ってなら行けなくも無いというところにお住まいでしたら是非是非!
院内はほぼはじめ先生の手作り。
まずは手前の部屋の緑色の電動式ベッドにうつ伏せになり、整体をしてもらいつつ体全体の様子を診てもらいます。
わたしの場合、首や背骨に外れていた部分があったからか、ボキボキと整体を施してくださいました。
いつもなら苦手で言われても断ることが多かったのですが、はじめ先生の整体は気持ちよく受けることができました。
腕がいいことはもちろんだけど、大丈夫、安心していいんだっていう気持ちにさせてくれる力があるんだと思います。
それが済んだら奥の部屋に移動して、いよいよ鍼治療が始まります。
鍼治療のベッドから天井を見ると、何本もの細い鉄パイプが取り付けられていて、そこからクライミングなどに使うロープが何本もぶら下がっていました。
一体これは…と眺めていると、「ちょっと横向きに寝て、ここに腕を通してください」と言われて、痛む方の左腕を通したのですが、無防備に開いた脇下をツンツン突いて「じゃあここら辺に一本刺しますね」と、脇から10センチほど下がったところに的を絞ったはじめ先生。
見学していた夫が慌てて、「彼女は大の鍼嫌いで、一番細い日本製の鍼しか受け付けないのです」と言ったところ、「うーん、多分大丈夫ですよ、ぶっとくてもズンと刺しちゃうとかえって痛みを感じなかったりするので」と先生。
「いや〜そりゃないですよ、絶対にわたしに限ってそんなことは」と口答えしようと思う間もなく、結構ぶっとい鍼が入っていました。
全く痛くなかったし…。
これは最近完成したパワーラック、もちろんはじめ先生の手作りです。
だから世界でたった一台!
体幹作りや筋肉増強、そして患者さんのリハビリにも使われます。
この枕ももちろん手作り。
一鍼灸院のはじめ先生、めっちゃオススメです!
場所:
三重県名張市丸之内29-1
電話番号:
予約:
info@hajime-karada.com
次はG-KENEYES(ジーケネイズ)、メガネ屋さんのマネジャー、小川都志朗さんです。
ジーケネイズ、変わった名前でしょう?
彼のことはピアノの師匠から教えてもらいました。
2年前に、こちらで作ってもらったレンズがまるでトンチンカンだったにもかかわらず、5万円以上も払わされて大いに困っていたわたしに、ちゃんとしたメガネを作ってもらいたかったらここがいいと教えてくれたのです。
まず検眼に対する姿勢と情熱がすごい。
だから信頼して何年も通っている。
三重県から大阪まで、メガネを作ってもらいに通い続けたくなる人ってどんな人なんだろう。
行く気満々になった頃は、すでに日本はコロナ禍で鎖国状態。
だから楽譜はそのクソったれレンズを通してほぼ予想読みしなければならず、ストレスの連続でした。
なので今回小川さんにメガネを作ってもらうのは、今回の日本行きの大きな目的の一つでもあったのでした。
久々の大阪の地下鉄を乗り継いで行ったのは土佐堀通り。
相愛の子供音楽教室に通っていた頃のことを思い出しながらの、妙に懐かしい道中でした。
約束の時間ギリギリに到着し、簡単な自己紹介をして、早速検眼が始まりました。
ウェブサイトの紹介文より:
ジーケネイズでは、日本国内はもとより、ヨーロッパなどへ私どもの眼鏡にかなうフレーム探しに出向き、相思相愛、良い出会いがあれば買い付け、それをお色直しをして、ショップ内のチェストに大切に仕舞っております。
そんな思い入れがある大切なメガネ、大切なお客様にご覧いただければと願っております。
そんな思い入れがある大切なメガネ、大切なお客様にご覧いただければと願っております。
ジーケネイズのメガネは、視力や視機能を矯正する道具だけでなく、お洒落(演出)のアイテムでもあります。
どう自分を作るかは、選ぶポイントで変わります。
思い込みや偏見で選ぶ人が多い中、隠れた魅力を引き出すステージ作りをしています。
フレームが決まれば、視力・屈折・視機能検査になります。
良いメガネを作るためには、良い視力は当然ながら、両眼視に於いても正しく見えることが必要となってきます。
そのため、年齢にかかわらず、眼位や調節の検査をし、時には内・外(融像幅)の検査(米国式21項目検査から)も追加し、お客様との共同作業により、快適なメガネをお作りしております。
そのため、年齢にかかわらず、眼位や調節の検査をし、時には内・外(融像幅)の検査(米国式21項目検査から)も追加し、お客様との共同作業により、快適なメガネをお作りしております。
当ショップは、20数年前に日本眼鏡技術研究会が発足した当初からお世話になり、メガネ店に於ける両眼開放屈折検査や、両眼視機能検査を勉強させていただき実践してまいりました。
※両眼開放屈折検査とは、片眼遮閉屈折検査で得た値を、両眼を開けたままで各眼の屈折度をチェックし、時には日常視力の屈折度に修正し、快適な眼鏡度数を得る検査をいいます。
※両眼開放屈折検査とは、片眼遮閉屈折検査で得た値を、両眼を開けたままで各眼の屈折度をチェックし、時には日常視力の屈折度に修正し、快適な眼鏡度数を得る検査をいいます。
つまり、左右の眼が同じ視標を両眼で同時に見る両眼視力ではなく、左右の眼がそれぞれ違った視標を両眼を開けた状態で、左右それぞれの眼を測定する方法です。
実に2時間半もの時間をかけて、測定してくださった小川さん。
裸眼で1.2まで見えることがわかりびっくり!
けれどもそこに老眼だの乱視だのが混ざり込んで、なんとも複雑怪奇な目の持ち主のわたしに、それはそれは辛抱強く応対してくださったのでした。
測定のための仕法の細かさ、はっきりとした結果が出るまでの粘り強さ、そしてその過程において選ぶレンズの適切さは本当に見事で、これぞ真のプロフェッショナル!と唸りたくなるほどの仕事っぷり。
感動の測定が終わり、いよいよフレームの選定です。
海外在住のお客さんに人気のフレームを紹介してもらいました。
弾力性がありながら頑丈で、ちょっとやそっとでは壊れないのが心強い。
偶然にもこのフレームは、クソったれレンズをはめたメガネのフレームと同じく、福井の鯖江で作られた物なんだそうです。
レンズはまるで役立たずですが、フレームはある著名人が使用してから値段が急激に上がり、今では手に入れるのが難しくなったんだそうな。
値上がりしたと噂のフレームはこちら。
どちらのフレームもとても軽くて、長い時間かけていても負担になりません。
特に新しい方のフレームは、耳にかけるというより頭がやんわり掴まれている感じ。
レンズはピアノの楽譜立てに置いた楽譜を、左右上下、どこを見ても焦点が合うという特別仕様です。
家に戻ってからすぐに、ピアノの蓋を開け、楽譜を置いてみました。
お〜見える見える♪♪
音符はもちろん指番号までくっきり見えます♪♪
幸せだなあ〜…。
住所:
大阪市西区江戸堀1-24-16
TEL:
営業時間:
月~金曜日 10:00~20:00
土・日・祝日 10:00~17:00
休業日・不定休
URL:
http://www.g-keneyes.com/
最後に『まんまる』さんという、介護に必要な用具の販売、組み立てや設置を請け負ってくださっているお店の代表、田中勇仁さんを紹介させていただきます。
母がこれまで張り続けてきた意地を捨て、米寿を迎え、やっと介護保険を使わせてもらう決心をして、ケアマネさんが家に来てくださったのが昨年の冬のことでした。
そのケアマネさんが教えてくださったのが『まんまる』さんなのでした。
パンフレットを持ち帰ったら良かったのですが、うっかり母の家に置いてきてしまいました。
日本の介護制度はここに比べたら月とスッポン、本当に素晴らしいと、間近に見させていただいてさらに実感しました。
歩くことが困難になり、わけもなくバタンと倒れるようになった母を心配して、手すりの棒を何種類か買って用意していた弟が、わたしを大阪から送りがてらそれらを置いて帰ったのですが、そのことを知った『まんまる』さんが、その優しい息子さんの気持ちを大事にしたいと、予定外なのに急遽取り付けてくださったのがこのトイレの手すりです。
一度付けて使ってみると、指が入りにくいことがわかり、手すり棒に同封されていた板をはめて再度取り付けてくださいました。
取り付けをしてくださっているのが田中さんです。
介護ショップ『まんまる』の代表で、福祉用具専門相談員・福祉用具選定技能士さんです。
アメリカでは絶対にあり得ないことなので、もう胸の中は熱くなりっ放し。
もうほんと、大袈裟ではなく、神さまのように見えました。
彼のおかげで、母の家のお風呂場、廊下、そして玄関から道路までの階段に、とてもしっかりした手すりが付いて、母は「有ると無いとでは大違い。恐々と動かなくてもよくなった」と大喜びです。
だ〜か〜ら〜、もう10年近くも言ってたでしょうが〜と、深いため息と一緒に言いたいのをグッと堪えて、良かったね〜と言う今日この頃です。
介護ショップ「まんまる」
住所:
住所:
〒519-0111 三重県亀山市栄町1488-205
電話:
電話:
0595-84-0202 / FAX 0595-84-0203
営業時間:
営業時間:
月曜日~土曜日 8:30~17:00
定休日 日曜日・祝日・12/30~1/3
Eメール:
定休日 日曜日・祝日・12/30~1/3
Eメール:
info★manmarukaigo.co.jp (★を@に変えてください)