ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

お家狂想曲

2008年10月21日 | お家狂想曲
とでも言って茶化していないと、この複雑な、そしてドヨ~ンとした気分にすっぽり覆われてしまいそうです。

土の中から取り出されたタンクは、予想通り腐食して穴が空いていて、そこからオイルが漏れていました。
漏れた量と、汚染の状況がはっきり分かるのに2週間かかるそうです。
汚染された土をきれいにする(?多分撤去するのだと思いますが)のにまた業者の手配をし、
浄化後あるいは撤去後の土の検査をまた行って、その結果が出るのにまた2週間。

4畳分ぐらいの面積の穴はどうなるのか、きれいな土を同じ分戻してもらえるのか、
そこは多分近い将来、ドライブウェイになるべき所なので、いっそのこと砂利などを置いて準備した方がいいのではないか、
それなら、穴のすぐ横に生えている大木を、今のこの時期に倒しておくべきではないのか、
いや、そうなると、まず市役所に行って、ドライブウェイを造る許可をもらうべく申請をしなければならない、などなど。

家を買うってほんとに大変なんだと、今回のことでいろんなことを学びました。
そもそも、大変になりそうな家を選んだわたし達のせいかもしれないけれど、ここまでややこしいとは思いもしませんでした。
待たされている間に季節が2つ過ぎ、世界の情勢も大きく変わり、このことで心配をかけただけでなく、迷惑をかけてしまった人もいます。

今日、旦那が弁護士に電話をします。
「その家を買わないことに決めました」そう言うためです。
家の内部状況を調べるインスペクターに払ったお金と、今までお世話になった弁護士料、これはもちろん返りません。
手付金として払った頭金の半額、これは大金なので返してもらわなければなりません。
でも、向こうはわたし達を訴えてくるかもしれません。いえ、多分訴えるでしょうね。
今の金融の嵐はたまたまこの時期に起こったことであって彼らのせいではありませんから。
けれども時間がかかり過ぎました。それもたまたまバケーション時の夏に始まった契約だったので誰のせいでもないけれど、
とにかくそんなこんなで、いろいろあって、わたし達の意欲と元気と勢いがすっかり失せてしまって、
もちろんあの家は今でもとっても好きだし、住んでみたいと思う家なのだけど、とりあえずお断りの電話をすることにしました。

弁護士がわたし達の意向を承諾してくれるかどうか、承諾してもらえても、それが向こう側の弁護士にとってはどうか、
売り手側にとっては契約違反になるのだから、失望させるし、わたし達を訴えてくる可能性だって大有りです。

この狂想曲、いったいどんな終局を迎えるのでしょうか。
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