シュウジデイファーム在厩のカイザーノヴァは、引き続き、おもにBTCの坂路または屋内直線ウッド馬場でハロン17~18秒ペースのキャンターを消化。週1回の速めを乗り込まれています。4月下旬の馬体重は480kg、体高160cm、胸囲183cm、管囲は20cmです。
◇石川代表のコメント
「疲れを溜めることなく順調に乗れていますが、仕掛けてからの反応はまだこれからといった感じ。あとは速めの本数を重ねていく中で良化を促していければと思います。トラックで3000mを乗ってからの登坂(3F40~42秒程度)ですから、結構な調教量と言ってよいでしょう」
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ハードトレーニングで知られるシュウジデイファームの石川さんが「結構な調教量」と仰るのですから、基礎体力はかなり鍛えられていると思って良いでしょう。これからは「追ってからの反応」やスピード強化といった実戦を意識した訓練が中心になるでしょうから、まさに、今からの一ヶ月でデビューに向けた正念場を迎えることになりそうです。
ハードに乗られている中で馬体重が480kgと理想的な成長を見せているのも心強く(前回は3月初旬測定で457kg)、ここまでは何の不安も問題もなく進むことが出来ています。姉のパラスアテナが3歳になってから強い競馬を見せたように、ウェルシュステラ、ステラリードの系統もなかなかの成長力を持っていますから、これからはそういう部分にも期待したいですね。
ちなみにですが、カイザーノヴァのデビュー関連情報として、4/30更新のスポーツ報知POGブログに出た記事を紹介します。(WINDさんからコメントで情報頂きましたm(_ _)m)
『取材の感触(栗東)』
---(関連部分のみ抜粋) 続いては「全体的に仕上がりが早い」と話すモーリス産駒。カイザーノヴァ(牡、父モーリス、母ステラリード)は、お母さんが函館2歳Sの勝ち馬。馬主は広尾レースさんです。「お母さんからきてるのか、落ち着きに欠けるけど、仕上がりは早いと思う。北海道直入を考えています」とのことで、目指すはお母さんと同じレースになるのではないでしょうか。---
記事に「北海道直入り」とありますから、カイザーノヴァは栗東に移動させずに産地馬体検査を受けさせて、そのまま北海道デビューをめざすという事でしょう。これは昨年のパンサラッサもそう言われていましたので、結局は「追ってからの反応」強化など、今後一ヶ月ほどの進捗次第になるのでしょう。
あとは記者さんが、「めざすはお母さんと同じレース」とかなり具体的に書いているのは気になりますね。ステラリードがデビューをしたのは7月第一週の新馬戦。時期的には十分可能と思うものの、彼女は芝1200mの新馬→函館2歳Sの連勝でしたから。。まだカイザーノヴァの距離適性については具体的なコメントが出ていないですが、1200mのタイプかと言われると少し違う気がしますからね。
まあ、実際に矢作先生がどんな方針、作戦を練っているかは、これから少しずつ明らかになるでしょう。カイザーノヴァとしては、それまで順調にトレーニングを積んで、どの条件でも好走できるよう実力をつけておくのが『今やるべき事』になります。臨機応変、変幻自在の矢作マジックについて行くためにも、今の真面目さを失わずに頑張って欲しいと思います!
【シュウジデイファーム在厩のカイザーノヴァ:公式HP(4/3更新分)より】
ただ、函館は、6月13日に開幕するも5月中は競馬場を開かないとのことで、2歳馬は2週間の間にゲート試験受けてデビュー戦なのか?実質的には、トレセンでゲート試験受けないと6月の北海道デビューは難しいのか?
こういう変則的な状況への対応は、矢作先生なら心配はいらないので、なにかと上手いことやってくれると信じてます。
今年の産地馬経由北海道デビュー組には、いろいろな特例ルールがないと厳しい感じでしょうか。。
まあ、北海道開催があるだけでもラッキーですよね…
しかし、こういう時には調教師はもちろん、優秀なスタッフさんがいないと大変そうですね(^^;)