今さらの話かもしれませんが、追加募集馬関連の話題として、コートリーラッシュ'19の父、新種牡馬であるロゴタイプについて改めて振り返ってみようと思います。
黒鹿毛 2010年生 体高/168cm
ローエングリン × ステレオタイプ
2020年種付料 / 80万円(受胎確認後支払い、フリーリターン特約付帯)
2歳王者にしてクラシックウィナー。6歳時には安田記念も制す。
2歳6月の新馬戦に勝ち、暮れの朝日杯フューチュリティSも制覇。この年のJRA賞最優秀2歳牡馬に選出された。翌年はスプリングSから始動。危なげなく皐月賞の前哨戦を制すと、続く本番もエピファネイアやコディーノといった強力なライバルたちを従えクラシックホースの仲間入り。その後もG1戦線をタフに走り抜け、古馬となっても安田記念を制しG1・3勝目を挙げた。
【社台スタリオンステーションHPより引用させて頂きましたm(_ _)m】
ロゴタイプは2012年6月の函館デビュー。1番人気で新馬戦を勝ったあとは函館2歳Sに挑戦して4着。さらにクローバー賞(3着)、札幌2歳S(4着)と使われたあと11月のベゴニア賞で2勝目を挙げ、7番人気で挑んだ朝日杯FSでコディーノ以下を抑えてG1制覇を達成しました。
年が明けるとスプリングSを1番人気で快勝して皐月賞へ。皐月賞でも1番人気に応えてクラシック1冠目を奪取、ベゴニア賞からの怒涛の4連勝はお見事でした。皐月賞馬として臨んだ東京優駿ではキズナに続く2番人気の評価。さすがに距離が長かったのか、キズナ、エピファネイアらに及ばす5着に終わりましたが、ダービー終了時点までの戦績は9戦5勝(内G1・2勝)という素晴らしいものでした。
ところがその後のロゴタイプはなかなか勝てず、『堅実に走るものの勝ち切れない馬、重賞ではもうひとつ足りない馬』との評価が定着していったように思います。ただ、2014年中山記念(3着)で負けたのはジャスタウェイ、2015年中山金杯(2着)ではラブリーデイ、2015年の中山記念(2着)ではヌーヴォレコルトと、相手が悪かったレースがあったのも確かです。
それでも2016年の安田記念では8番人気の低評価を覆す激走を見せ、あのモーリスを相手にまさかの逃げ切り勝ち。3年ぶりの勝利をG1の大舞台で成し遂げました。引退レースとなった翌2017年の安田記念ではサトノアラジンの強襲にあいクビ差の2着でしたが、底力が問われる東京マイルでの強さはホンモノで、種牡馬としてのポテンシャルを感じさせるものだったと思います。
ということなのですが、この馬の通った道を振り返ると、札幌記念から2ヶ月半後のベゴニア賞がターニングポイントだったのが分かります。ベゴニア賞に出てきたロゴタイプはプラス18の486kg。後に安田記念を勝つことになる東京マイルの舞台で先行し、直線最内をスルスル抜けて1分33秒6の好時計で2着に1馬身半、3着にはさらに4馬身の差をつけていました。いやぁ、2歳時の2ヶ月半は馬がガラッと変わる可能性を秘めているってことなんですねぇ…。
そう考えると函館デビューから函館記念、クローバー賞と使われているカイザーノヴァがデイリー杯2歳Sにどんな姿で登場するのか、ロゴタイプにあやかりたい気持ちが出てきてしまいます(^^ゞ
あ、話が脱線しそうなのでカイザーノヴァの話はやめにして、とにかくロゴタイプは馬格(サイズ)、スピード、底力、成長力といった点で面白い可能性を持った種牡馬だと思います。2020年の種付料は受胎確認後80万円とリーズナブルですし、コートリーラッシュ'19がそうであるように、サンデーサイレンス3×4を作りやすいのも今風ですしね。
コートリーラッシュ'19 血統表
同世代のキズナやエピファネイアに比べると地味な印象のあるロゴタイプですが、そういう印象と種牡馬としてのパフォーマンスはほとんど関係ありません(多分(^^;))。初年度生産頭数が61頭なので、いきなりリーディング争いというワケにはいかないでしょうが、その中から活躍馬が出れば、優秀な血統背景とリーズナブルな価格によって改めて繁殖牝馬を集めることもできるでしょう。
そう考えるとコートリーラッシュ'19の責任も重大ですが、まあ、それは一頭だけで何とかする話ではないですからね。コートリーラッシュ'19は、このところ乗りに乗っている木村秀則牧場産馬ですし、そんなこんなの勢いも味方につけて… あ、追加募集馬に関してはまだ全容公開前でしたね(^^;)
それはそれとして、ロゴタイプは気になってる種牡馬です。
アビに反応するのは致し方なしだと思います。
メジロフランシスに反応するのと同じぐらい…
ロゴタイプ、多くはない産駒から意外なほど走る馬を出すかもしれませんね(^^)