大きな作品(大物)は、作品完成時までに、大幅に収縮します。
縮み率は一定でも、作品が大きければ大きい程、縮む寸法は大きく成ります。
又、作品が大きければ、大きい程「割れやヒビ」が入り易く、失敗も多く成ります。
その最大の原因が、作品が縮む事によって起こります。収縮は、色々な場面で起こります。
特に、作品を作り上げた直後が最大で、乾燥と共に除々に縮みが進みます。素焼直前と素焼後では、
ほとんど縮みの差は見られません。
ここまでで、全体の収縮率の、約半分ほど縮み、後の半分は、本焼きによって縮みます。
1) 土を選ぶ
大きな作品を作る場合、なるべく粒子が荒い土の方が、向いています。
又、素地土に、シャモット(焼き粉)を入れる場合もあります。
(縄文土器では、砂を20~30%も、入れていた様です。)
何れも、収縮に対して、強くする為と、若干収縮率を、小さくする働きがあります。
2) 作り方を選ぶ
作品に応じて、作り方を選択します。作り方は、以下の如くです。
① 手捻りで作る。
② 轆轤(電動など)で作る。
③ 手捻りと轆轤を使って作る。(手捻りで作り、轆轤で仕上げる)
④ 型を使って作る。
⑤ その他の方法で作る。
3) 手捻りで作る。
昔より、「人間の手に、優る道具は無い」と言われています。
それ故、陶芸では、大きな物から、小さな物まで、どんな形の作品でも、作る事が出来ます。
手作業で作た作品は、何処かいびつ(歪んだ)になり易いですが、温か味が感じられます。
勿論、轆轤で作陶したかの様に、歪みも無く、綺麗な円を出す事も、可能です。
欠点は、手間隙が掛かる(制作に時間が掛かる)事です。
① 皿や、陶板の様に、背の低く面積の大きな作品の場合
a) 大きな作品に成ると、厚みが必要に成ります。最低でも1cm以上は必要です。
更に、土をしっかり締めて、「割れやひび」を防ぎます。
b) 形は、円形、正方形、長方形、不定形など、千差万別ですが、自由に選ぶことが出来ます。
c) 注意する事は、大きくて平らな作品は、反り易い事です。特に乾燥途中で、反りが発生します。
平たい板状の土は、中央部分が、乾燥と伴に、盛り上がります。
・ これを防ぐには、裏表を度々ひっくり返すか、盛り上がった部分を、押して矯正します。
d) 大皿の場合には、脚を付ける位置が、問題に成ります。
素焼までは、ほとんど問題になりませんが、本焼きでは、高温で粘土が、やや軟らかく成り
下から支えが無いと、垂れ下がって来ます。(鉄分の多い、赤土などは、顕著です。)
又、脚の数を増やすと、作品をテーブルなどに置くと、「ガタ付」が出易いです。
(全ての脚が、接地しているとは、限り無いからです。)
・ 本焼きの際、落ちそうな場所には、貝殻などを置いて、後ろから支えます。
② 板状の土を、貼り合わせて、(積み上げて、又は、組み合わせて)大きな作品を、作る。
以下次回に、続きます。
縮み率は一定でも、作品が大きければ大きい程、縮む寸法は大きく成ります。
又、作品が大きければ、大きい程「割れやヒビ」が入り易く、失敗も多く成ります。
その最大の原因が、作品が縮む事によって起こります。収縮は、色々な場面で起こります。
特に、作品を作り上げた直後が最大で、乾燥と共に除々に縮みが進みます。素焼直前と素焼後では、
ほとんど縮みの差は見られません。
ここまでで、全体の収縮率の、約半分ほど縮み、後の半分は、本焼きによって縮みます。
1) 土を選ぶ
大きな作品を作る場合、なるべく粒子が荒い土の方が、向いています。
又、素地土に、シャモット(焼き粉)を入れる場合もあります。
(縄文土器では、砂を20~30%も、入れていた様です。)
何れも、収縮に対して、強くする為と、若干収縮率を、小さくする働きがあります。
2) 作り方を選ぶ
作品に応じて、作り方を選択します。作り方は、以下の如くです。
① 手捻りで作る。
② 轆轤(電動など)で作る。
③ 手捻りと轆轤を使って作る。(手捻りで作り、轆轤で仕上げる)
④ 型を使って作る。
⑤ その他の方法で作る。
3) 手捻りで作る。
昔より、「人間の手に、優る道具は無い」と言われています。
それ故、陶芸では、大きな物から、小さな物まで、どんな形の作品でも、作る事が出来ます。
手作業で作た作品は、何処かいびつ(歪んだ)になり易いですが、温か味が感じられます。
勿論、轆轤で作陶したかの様に、歪みも無く、綺麗な円を出す事も、可能です。
欠点は、手間隙が掛かる(制作に時間が掛かる)事です。
① 皿や、陶板の様に、背の低く面積の大きな作品の場合
a) 大きな作品に成ると、厚みが必要に成ります。最低でも1cm以上は必要です。
更に、土をしっかり締めて、「割れやひび」を防ぎます。
b) 形は、円形、正方形、長方形、不定形など、千差万別ですが、自由に選ぶことが出来ます。
c) 注意する事は、大きくて平らな作品は、反り易い事です。特に乾燥途中で、反りが発生します。
平たい板状の土は、中央部分が、乾燥と伴に、盛り上がります。
・ これを防ぐには、裏表を度々ひっくり返すか、盛り上がった部分を、押して矯正します。
d) 大皿の場合には、脚を付ける位置が、問題に成ります。
素焼までは、ほとんど問題になりませんが、本焼きでは、高温で粘土が、やや軟らかく成り
下から支えが無いと、垂れ下がって来ます。(鉄分の多い、赤土などは、顕著です。)
又、脚の数を増やすと、作品をテーブルなどに置くと、「ガタ付」が出易いです。
(全ての脚が、接地しているとは、限り無いからです。)
・ 本焼きの際、落ちそうな場所には、貝殻などを置いて、後ろから支えます。
② 板状の土を、貼り合わせて、(積み上げて、又は、組み合わせて)大きな作品を、作る。
以下次回に、続きます。