前回に引き続き、陶芸の文化的要素に付いての、話を進めます。
焼き物は、中世より「茶の湯」世界や、華道の世界と、「持ちつ持たれつ」の関係で、
互いに影響し合って来ました。
2) 文化的要素
① 茶の湯(茶道)
焼き物は、茶の湯に使う、抹茶々碗、水指、茶壷、香炉、香合、花入れ、等に使われると同時に、
茶会の後の、食事会とも言える、懐石料理の器(向う付、酒器など)にも、多用されています。
茶の湯の発展と伴に、焼き物も発展を遂げています。
特に、抹茶々碗は、著名人が伝承した、「名物もの」や、国宝や、重要文化財に、
指定された作品も多く、関心の高いものです。
それ故、お茶の心得(決まり事)も、茶道具を作る当っとて、大切な要素に成ります。
又、茶道の道具を専門に作る作家も、多いです。
(茶道具は、他の作品より高価に、売買している理由も有りますが。)
② 華道(花を活ける)
花を生ける為の器、即ち「花瓶」や「花活け」なども、陶器で作ったものが、多いです。
華道にも、色々な流派が有り、使う器も、千差万別です。ですが、目的は一つで、
花を引き立たせる、役目をします。それ故自分で、華道の器を作る人も、多いです。
器は、あくまでも、花を引き立せる物で、陰の役割を果たし、前面に出る物ではありません。
③ 料理の器(特に和食の食器)
「和食は、器で食べさせる」と言われる程、器は大事な要素です。
特に、前出の懐石料理、料亭などで食す料理、寿司(鮨)や、活魚を盛り合せる器や、皿などは、
器の良し悪しで、料理が美味しく感じる程です。
料理人は、器を選んで、盛り付けます。料理と器は、密接に関係しています。
昨今、創作料理を作る料理人が多く、一種のブームに成っています。
その料理に合わせる為、従来の器にはない、新しい形や、色使いの、器が求められています。
但しこの場合も、華道の器と同じ様に、あくまでも、料理を引き立てる、陰の役割です。
料理人でなく、一般の主婦でも、料理と器の組み合わせに、留意しているはずです。
作品を作る上でも、自分で料理の出来る人は、有利の状態にあると、思われます。
以上の様に、陶芸(焼き物)は、日本の伝統的な文化と、密接に関係し、お互いに影響しあっています。
今後も、この関係は、続く事でしょう。
以下次回に続きます。
茶道具 華の器 料理の器
焼き物は、中世より「茶の湯」世界や、華道の世界と、「持ちつ持たれつ」の関係で、
互いに影響し合って来ました。
2) 文化的要素
① 茶の湯(茶道)
焼き物は、茶の湯に使う、抹茶々碗、水指、茶壷、香炉、香合、花入れ、等に使われると同時に、
茶会の後の、食事会とも言える、懐石料理の器(向う付、酒器など)にも、多用されています。
茶の湯の発展と伴に、焼き物も発展を遂げています。
特に、抹茶々碗は、著名人が伝承した、「名物もの」や、国宝や、重要文化財に、
指定された作品も多く、関心の高いものです。
それ故、お茶の心得(決まり事)も、茶道具を作る当っとて、大切な要素に成ります。
又、茶道の道具を専門に作る作家も、多いです。
(茶道具は、他の作品より高価に、売買している理由も有りますが。)
② 華道(花を活ける)
花を生ける為の器、即ち「花瓶」や「花活け」なども、陶器で作ったものが、多いです。
華道にも、色々な流派が有り、使う器も、千差万別です。ですが、目的は一つで、
花を引き立たせる、役目をします。それ故自分で、華道の器を作る人も、多いです。
器は、あくまでも、花を引き立せる物で、陰の役割を果たし、前面に出る物ではありません。
③ 料理の器(特に和食の食器)
「和食は、器で食べさせる」と言われる程、器は大事な要素です。
特に、前出の懐石料理、料亭などで食す料理、寿司(鮨)や、活魚を盛り合せる器や、皿などは、
器の良し悪しで、料理が美味しく感じる程です。
料理人は、器を選んで、盛り付けます。料理と器は、密接に関係しています。
昨今、創作料理を作る料理人が多く、一種のブームに成っています。
その料理に合わせる為、従来の器にはない、新しい形や、色使いの、器が求められています。
但しこの場合も、華道の器と同じ様に、あくまでも、料理を引き立てる、陰の役割です。
料理人でなく、一般の主婦でも、料理と器の組み合わせに、留意しているはずです。
作品を作る上でも、自分で料理の出来る人は、有利の状態にあると、思われます。
以上の様に、陶芸(焼き物)は、日本の伝統的な文化と、密接に関係し、お互いに影響しあっています。
今後も、この関係は、続く事でしょう。
以下次回に続きます。
茶道具 華の器 料理の器