前回お話した様に、土練機、ポット(ボール)ミル(粉砕機)、コンプレッサー、冷暖房機、換気扇などの
機械類も騒音の原因になりますが、これらは常時使用するとは限らず、個人的な小規模な工房では、
必ずしも必要とする物ではありませんので、詳しい事は省略します。 どんな小さな陶芸の工房で
あっても、窯を備えている事が多いです。この窯から発生するする音が、問題に成る事が多いです。
2) 音が発生し、長時間続くのは、窯焚きの際かも知れません。
電気窯の場合は、ほとんど雑音(騒音)が発生しませんが(うなり音がする場合があります)、
燃料を使うガス、灯油、薪窯では必ずとも言って良い程、音が出る窯が多いです。
① 燃料を使う窯では、当然空気が必要に成ります。
騒音の主原因は空気や炎、煙などの気体が狭い空間を通り抜ける際に発生する、摩擦音による事
が多いです。又、灯油窯の様に強制燃焼の際、空気を送り込むブロアー(送風機)も大きな音を
出し続けます。薪窯の場合は薪が燃える際、パチパチ弾ける音がする事が多いです。
) ガス窯などは、点火や火を止める際にも、音が発生しますが、ほんの一瞬の事ですので、
騒音と言う程ではありません。
) 空気やガス状の気体が、狭い空間を高速で通り抜け、窯の中に射出されます。ノズルから
の音も有りますが、ノズルの際にある吸気穴から、多量の空気が燃料と一緒に窯の中に送り
こまれます。これらがバーナーの壁やバイナーヘッドなどとの摩擦音が発生します。
当然、圧力やノズルの数、焚き口の数が多く成るに従い、その発生音は大量になります。
狭くて勢いのある物程、高音になり音も大きくなります。
a) 灯油やガス(都市、プロパン)のノズルから発生する騒音。
窯の中に気化した燃料を送り込む装置を、バーナーと呼びます。バーナーにはノズルと共に
周囲に空気を送り込む穴があります。この穴には、一次吸気と二次吸気があります。
一次吸気は、バ-ナーの根元付近にあり調節機能が付いている事が多いです。開閉度合いに
よって、空気の量を加減し、酸化 還元炎にする事も出来ます。二次吸気はバーナーヘッド
と窯の隙間から取り入れられます。ガスが窯中に射出されると、その周辺の空気は自動的に
引き込まれます(霧吹き、ピート管の原理)ので、空気を送り込む特別の装置は必要あり
ません。 当然ですが、煙突の引きの強弱によって、空気の供給量も変化します。
b) 燃焼方法には、強制燃焼と自然燃焼があります。
強制燃焼は燃料と多量の空気を強制的に送り込み、短時間で高温にし焼き上げる方法です。
灯油の燃料では、ほとんどが強制燃焼が多いです。燃料を少なくし、焼成時間を短くします
ので、「省エネ」に成っています。但し、強制的である為、騒音も多くなります。大きな窯
では複数個の送風機を持ち、焚口も多くなります。一般に一つの送風機に2個の焚口が付い
ています。一方自然燃焼は、都市ガスやプロパンガス窯に多くみられます。特に液化天然の
プロパンガスはボンベで供給される事が多く、気化する時のガス圧のみを利用する方法です
気化するガス圧は、ボンベの置かれた気温にも影響されます。即ち気温が低い冬場の場合
には、ガス圧が低くなります。但し、ガス圧を調整するバブルがあり、圧力を調整しながら
焼成します。自然焼成の特徴として、炎が柔らかく焼きあがりもソフトになると言われて
います。強制燃焼よりガス圧が弱い為、長時間の燃焼とガス量が増えます。但し、騒音は
比較的小さくなります。
以下次回に続きます。
機械類も騒音の原因になりますが、これらは常時使用するとは限らず、個人的な小規模な工房では、
必ずしも必要とする物ではありませんので、詳しい事は省略します。 どんな小さな陶芸の工房で
あっても、窯を備えている事が多いです。この窯から発生するする音が、問題に成る事が多いです。
2) 音が発生し、長時間続くのは、窯焚きの際かも知れません。
電気窯の場合は、ほとんど雑音(騒音)が発生しませんが(うなり音がする場合があります)、
燃料を使うガス、灯油、薪窯では必ずとも言って良い程、音が出る窯が多いです。
① 燃料を使う窯では、当然空気が必要に成ります。
騒音の主原因は空気や炎、煙などの気体が狭い空間を通り抜ける際に発生する、摩擦音による事
が多いです。又、灯油窯の様に強制燃焼の際、空気を送り込むブロアー(送風機)も大きな音を
出し続けます。薪窯の場合は薪が燃える際、パチパチ弾ける音がする事が多いです。
) ガス窯などは、点火や火を止める際にも、音が発生しますが、ほんの一瞬の事ですので、
騒音と言う程ではありません。
) 空気やガス状の気体が、狭い空間を高速で通り抜け、窯の中に射出されます。ノズルから
の音も有りますが、ノズルの際にある吸気穴から、多量の空気が燃料と一緒に窯の中に送り
こまれます。これらがバーナーの壁やバイナーヘッドなどとの摩擦音が発生します。
当然、圧力やノズルの数、焚き口の数が多く成るに従い、その発生音は大量になります。
狭くて勢いのある物程、高音になり音も大きくなります。
a) 灯油やガス(都市、プロパン)のノズルから発生する騒音。
窯の中に気化した燃料を送り込む装置を、バーナーと呼びます。バーナーにはノズルと共に
周囲に空気を送り込む穴があります。この穴には、一次吸気と二次吸気があります。
一次吸気は、バ-ナーの根元付近にあり調節機能が付いている事が多いです。開閉度合いに
よって、空気の量を加減し、酸化 還元炎にする事も出来ます。二次吸気はバーナーヘッド
と窯の隙間から取り入れられます。ガスが窯中に射出されると、その周辺の空気は自動的に
引き込まれます(霧吹き、ピート管の原理)ので、空気を送り込む特別の装置は必要あり
ません。 当然ですが、煙突の引きの強弱によって、空気の供給量も変化します。
b) 燃焼方法には、強制燃焼と自然燃焼があります。
強制燃焼は燃料と多量の空気を強制的に送り込み、短時間で高温にし焼き上げる方法です。
灯油の燃料では、ほとんどが強制燃焼が多いです。燃料を少なくし、焼成時間を短くします
ので、「省エネ」に成っています。但し、強制的である為、騒音も多くなります。大きな窯
では複数個の送風機を持ち、焚口も多くなります。一般に一つの送風機に2個の焚口が付い
ています。一方自然燃焼は、都市ガスやプロパンガス窯に多くみられます。特に液化天然の
プロパンガスはボンベで供給される事が多く、気化する時のガス圧のみを利用する方法です
気化するガス圧は、ボンベの置かれた気温にも影響されます。即ち気温が低い冬場の場合
には、ガス圧が低くなります。但し、ガス圧を調整するバブルがあり、圧力を調整しながら
焼成します。自然焼成の特徴として、炎が柔らかく焼きあがりもソフトになると言われて
います。強制燃焼よりガス圧が弱い為、長時間の燃焼とガス量が増えます。但し、騒音は
比較的小さくなります。
以下次回に続きます。