6) 「赤土会(せきどかい)」の結成: 1920年 京都に革命的陶芸運動の先駆けとして結成されます。
8) 「走泥社(そうでいしゃ)」の結成: 1948~1988年、京都で結成され た前衛陶芸団体。
八木一夫を中心に鈴木治、山田光、叶哲夫、松井美介らが創立に 参加します。
「オブジェ焼」と呼ばれる、伝統陶芸とは異なり、「用」を無視した作品を作ります。
・ 現代陶芸27、28(八木一夫1・2)(2012-01-25 、26)を参照。
9) モダンアート協会: 1950年 結成された抽象美術系の代表的な団体です。
1946年(昭和21)に再建された「自由美術家協会」を離脱した荒井龍男、小松義雄、村井正誠
(まさなり)、中村真、植木茂、矢橋六郎、山口薫朝妻治郎氏の8名の抽象美術系作家が創立し、
翌51年第1回展を開き、第2回展からは公募制を採用します。
絵画、陶芸、彫刻の他、版画、デザイン、生活美術、写真などの部門を擁し、毎年春に東京都
美術館で開催しています。
10) 「新匠会」:1947年 旧国画会工芸部を退会した富本憲吉を中心に、同志が集まり「新匠美術
工芸会」として発足します。創作による工芸作品の発表を目的としている、在野の工芸団体です。
第1回新匠美術工芸会の公募展が、同年 東京日本橋高島屋で 開催されます。
当時の会員は、富本憲吉、稲垣稔次郎、小合友之助、北出塔次郎、鈴木清らの19名でした。
1951年に再組織となり「新匠会」と改名します。更に、1975年 第30回展から 東京都美術館館で
公募展を開催する事になり、名称を「新匠工芸会」と改めます。
・ 現代陶芸119(北出塔次郎)(2012-05-18 )を参照。
11) 「女流陶芸」の結成: 1957年に坪井明日香の呼びかけで、我が国初の女性集団「女流陶芸」が
結成され、女性作家は当初7人で後に11人になります。
会員=坪井明日香、荒木薫、伊藤みちよ、塩冶友未子、奥田知子、桜井智子、高野好子、
中島敬子、長谷川園恵、安原幸子、山内紅子、吉田里香の女性達です。
1967年に「女流陶芸」の公募展が開催される様になります。
・ 当ブログの現代陶芸142~3(坪井明日香1・2)(2012-06-17 、18)を参照。
12) 米国の「抽象表現主義の陶芸」
以下次回(陶芸美術団体の系譜4)に続きます。
楠部彌弌・河合榮之助・河村喜太郎・荒谷芳景・道林俊正・八木一艸の6人です。
ちなみに私は河村喜太郎の孫です。