本焼きで失敗すると言うことは、何より所定の温度まで、窯の温度が上昇しない事
です。即ち 釉薬が溶け不足で「ガラス化」せず、ザラザラした感じになります。
・ 溶け不足と、マット釉によるザラザラとは、根本的に違う物です。
・ 溶け不足の作品を好む方もいますが、「ガラス化」が進んでいない為、
実用的な使用に難があります。
本焼きでは、温度上昇が一番重要なことになります。
(勿論 焼き上がりの色や、出来上がりの状態も重要ではありますが)
さて今日の本題に入ります。
1) 950℃前後で、酸化焼き、還元焼きの分かれ目と成ります。
イ) 還元の場合
a) 燃料の供給量を少しずつ増やして行きます。
・ 急に増やすと、温度が停滞したり、温度が下がる場合も在ります。
b) 煙突の引きを若干弱くします。
・空気の供給量を制限する為です。
c) いずれにしても、温度計と「ニラメッコ」しながら、温度が上がる様
に調整して下さい。
d) 窯の「のぞき穴」から、炎が吹き出ていれば、還元が掛かっています
ロ) 酸化の場合
a) 酸化の場合でも、温度を上げる為に、燃料の供給量を少しずつ増や
します。ただ還元ほど量を増やさない事です。
b) 煙突の引きを、やや強めにし、空気の供給量を増やします。
・ 煙突の引きだけでなく、バーナーに付いている空気調整を使う事も
あります。
c) 窯の「のぞき穴」から、空気が引き込まれていれば、酸化です。
2) 酸化焼成に切り替える。
陶器の釉薬の場合(1230℃ ~ 1250℃が多い)、1200℃で
ほとんどの釉薬は溶けると言われています。
それ故 これ以上還元を掛けても意味がありません。
(詳細に付いては、後で述べます、逆に害になります)
1200℃近辺から酸化炎で焚きます。(温度上昇は鈍くなります)
3) 「寝らし焼き」(強酸化炎)
所定の温度に成ったら、温度を上げず、一定に保持し、窯の内部の温度差を
無くす様にする。(5℃程度の範囲に収まる様にする)
・ 温度を一定にするには、煙突の引きを最大にします。
・ 燃料の量で調整しない方が良い。
・ 大きい窯では、30分~60分。
小さい窯では、10分~20分 程度でよい。
4) 消火(スイッチ OFF)
「寝らし焼き」が済んだら、窯の火を消します。
イ) 火を消さずに、バーナーを絞り、細々とした炎で除冷する場合
(又は電流を少なくする)が有ります。
・ 窯の壁が薄い窯く、早く冷えて、結晶釉が上手に発色しない場合です
・ 設定温度より1150℃~1100℃までの間をゆっくり冷やし、
結晶を成長させます。
です。即ち 釉薬が溶け不足で「ガラス化」せず、ザラザラした感じになります。
・ 溶け不足と、マット釉によるザラザラとは、根本的に違う物です。
・ 溶け不足の作品を好む方もいますが、「ガラス化」が進んでいない為、
実用的な使用に難があります。
本焼きでは、温度上昇が一番重要なことになります。
(勿論 焼き上がりの色や、出来上がりの状態も重要ではありますが)
さて今日の本題に入ります。
1) 950℃前後で、酸化焼き、還元焼きの分かれ目と成ります。
イ) 還元の場合
a) 燃料の供給量を少しずつ増やして行きます。
・ 急に増やすと、温度が停滞したり、温度が下がる場合も在ります。
b) 煙突の引きを若干弱くします。
・空気の供給量を制限する為です。
c) いずれにしても、温度計と「ニラメッコ」しながら、温度が上がる様
に調整して下さい。
d) 窯の「のぞき穴」から、炎が吹き出ていれば、還元が掛かっています
ロ) 酸化の場合
a) 酸化の場合でも、温度を上げる為に、燃料の供給量を少しずつ増や
します。ただ還元ほど量を増やさない事です。
b) 煙突の引きを、やや強めにし、空気の供給量を増やします。
・ 煙突の引きだけでなく、バーナーに付いている空気調整を使う事も
あります。
c) 窯の「のぞき穴」から、空気が引き込まれていれば、酸化です。
2) 酸化焼成に切り替える。
陶器の釉薬の場合(1230℃ ~ 1250℃が多い)、1200℃で
ほとんどの釉薬は溶けると言われています。
それ故 これ以上還元を掛けても意味がありません。
(詳細に付いては、後で述べます、逆に害になります)
1200℃近辺から酸化炎で焚きます。(温度上昇は鈍くなります)
3) 「寝らし焼き」(強酸化炎)
所定の温度に成ったら、温度を上げず、一定に保持し、窯の内部の温度差を
無くす様にする。(5℃程度の範囲に収まる様にする)
・ 温度を一定にするには、煙突の引きを最大にします。
・ 燃料の量で調整しない方が良い。
・ 大きい窯では、30分~60分。
小さい窯では、10分~20分 程度でよい。
4) 消火(スイッチ OFF)
「寝らし焼き」が済んだら、窯の火を消します。
イ) 火を消さずに、バーナーを絞り、細々とした炎で除冷する場合
(又は電流を少なくする)が有ります。
・ 窯の壁が薄い窯く、早く冷えて、結晶釉が上手に発色しない場合です
・ 設定温度より1150℃~1100℃までの間をゆっくり冷やし、
結晶を成長させます。