前回に引き続き、鑑識、鑑定、鑑別の話をします。
4) 作家の識別
以前は、作られた窯場は、判っていても、個人名は、不明の物が一般的でした。
と言うより、個人名は公にし無い事が、ルールに成っていたとも、いえます。
① 江戸時代以降、作品に個人名や、銘を入れる人達も、多く成ります。
但し、銘を入れる人は、作家と呼ばれる、特別の人のみで、一般的には、無銘な作品が殆どです。
② 作品に銘が入る事により、作品の作者が、識別出来る様に成ります。
(著名な作家には、必ず贋作が作られますので、見分けが必要に成りますが)
銘は、作者の印で、染付けや上絵付けで記した書名、印章を押したり、刻印などがあります。
その書体や、印影などの特徴で、作者を識別します。
・ 作者が特定できる事は、作品の価値や、骨董的価値を、高める効果があります。
③ 同じ作家であっても、常に同じ銘を使っている事は、稀です。
修行時代、独立当初の時代、名声が高まる時代、成熟期、晩年期と年齢によって、銘を変えたり、
作陶する場所を変えた時、移住により窯場を変えるた時など、環境が変わったり、何かの転機の
際など時に、変える事が多いです。又、作品の種類毎に、銘を変える場合が有ります。
又、同じ銘でも、書体を変えたり、字や外形の大きさを、変える事も、しばしば有る事です。
④ その違いによって、その作家のどの時代(年齢)の物かを、判別する事も出来ます。
同じ銘を、代々使用続ける場合も有りますが、代替わりの場合には、デザインを一新する事も
多いですので、何代目なのか、そのデザインで、見分ける事が出来ます。
⑤ 作家を特定する物は、銘が無くても判別する事が、有ります。
作家による箱書きや、印などの他、その作品の出所によって、証明される事も有りますし、
その作家特有の、技法が施されている場合なども、特定する手掛かりに成ります。
即ち、作家の個性が表れている場合は、重要な手掛かりです。
5) 補修、改変を見分ける
以下次回に続きます。
作者と銘
4) 作家の識別
以前は、作られた窯場は、判っていても、個人名は、不明の物が一般的でした。
と言うより、個人名は公にし無い事が、ルールに成っていたとも、いえます。
① 江戸時代以降、作品に個人名や、銘を入れる人達も、多く成ります。
但し、銘を入れる人は、作家と呼ばれる、特別の人のみで、一般的には、無銘な作品が殆どです。
② 作品に銘が入る事により、作品の作者が、識別出来る様に成ります。
(著名な作家には、必ず贋作が作られますので、見分けが必要に成りますが)
銘は、作者の印で、染付けや上絵付けで記した書名、印章を押したり、刻印などがあります。
その書体や、印影などの特徴で、作者を識別します。
・ 作者が特定できる事は、作品の価値や、骨董的価値を、高める効果があります。
③ 同じ作家であっても、常に同じ銘を使っている事は、稀です。
修行時代、独立当初の時代、名声が高まる時代、成熟期、晩年期と年齢によって、銘を変えたり、
作陶する場所を変えた時、移住により窯場を変えるた時など、環境が変わったり、何かの転機の
際など時に、変える事が多いです。又、作品の種類毎に、銘を変える場合が有ります。
又、同じ銘でも、書体を変えたり、字や外形の大きさを、変える事も、しばしば有る事です。
④ その違いによって、その作家のどの時代(年齢)の物かを、判別する事も出来ます。
同じ銘を、代々使用続ける場合も有りますが、代替わりの場合には、デザインを一新する事も
多いですので、何代目なのか、そのデザインで、見分ける事が出来ます。
⑤ 作家を特定する物は、銘が無くても判別する事が、有ります。
作家による箱書きや、印などの他、その作品の出所によって、証明される事も有りますし、
その作家特有の、技法が施されている場合なども、特定する手掛かりに成ります。
即ち、作家の個性が表れている場合は、重要な手掛かりです。
5) 補修、改変を見分ける
以下次回に続きます。
作者と銘