陶磁器の、人間国宝の話を、続けます。
1) 現在の陶磁器の、人間国宝
⑥ 白磁 : 井上萬二 佐賀県有田町 1929年生、 1995年指定
白磁の第一人者、有田焼、轆轤成形の名手、壺、皿、花器といった大物から、香炉や茶碗などの
小品まで、多様な作品を、手掛けます。
造形の美しさ、端正さ、清楚さがあり、柔らかい線が、磁器に温かさを、添えています。
近年、白釉と黄釉を掛け分けて、厳しい純白の地肌に、温かみのある文様を表し、
新たな境地を、開いています。
⑦ 青磁 : 中島宏 佐賀県武雄市 1941年生、 2007年指定
青磁に取り組み、「中島青磁」と呼ばれる、独創的な作品は、高い評価を受けています。
⑧ 釉裏金彩 : 吉田美統(みのり) 石川県小松市高堂町 1932年生、 2001年指定
明治33年(1900年)から続く、錦山窯の三代目。
釉裏金彩(ゆうりきんさい)とは、釉薬の下に、金箔を貼る技法です。
⑨ 無名異焼 : 五代伊藤赤水(せきすい) 新潟県佐渡市 1941年生、 2003年指定
佐渡市相川で産出する、朱泥 (しゅでい) 系の陶器です。
無名異(むみょうい)とは、酸化鉄を含有する赤土で、止血の為の、漢方薬でもありました。
又、佐渡金山採掘の際に、出土した為、その副産物を、陶土に利用して、焼いた物です。
窯変により、赤と黒との対比が、鮮明に出て、これが特徴に成っています。
(無名異焼は、佐渡以外にも常滑、石見などで、焼かれています。)
2) 認定が解除された者(過去の人間国宝、故人)
① 色絵磁器 : 富本憲吉、加藤土師萌(はじめ)、藤本能道(よしみち)、十三代今泉今右衛門、
② 鉄釉陶器 : 石黒宗麿、清水卯一
③ 民芸陶器(益子焼): 濱田庄司
④ 志野 : 荒川豊蔵、鈴木藏(おさむ)
⑤ 瀬戸黒 : 荒川豊蔵
⑥ 萩焼 : 三輪休和(十代三輪休雪)
⑦ 備前焼 : 金重陶陽、藤原啓、山本陶秀、藤原雄
⑧ 唐津焼 : 中里無庵
⑨ 染付 : 近藤悠三
⑩ 白磁・青白磁 : 塚本快示
⑪ 琉球陶器 : 金城次郎
⑫ 鉄絵 : 田村耕一
⑬ 練上手 : 松井康成(こうせい)
⑭ 三彩 : 加藤卓男
⑮ 民芸陶器(縄文象嵌): 島岡達三
⑯ 青磁 : 三浦小平二
⑰ 彩釉磁器 : 三代徳田八十吉
⑲ 常滑焼(急須): 三代山田常山
以上で、「国宝の焼き物」の話を、終わります。
次回から、別のテーマで、お話します。
1) 現在の陶磁器の、人間国宝
⑥ 白磁 : 井上萬二 佐賀県有田町 1929年生、 1995年指定
白磁の第一人者、有田焼、轆轤成形の名手、壺、皿、花器といった大物から、香炉や茶碗などの
小品まで、多様な作品を、手掛けます。
造形の美しさ、端正さ、清楚さがあり、柔らかい線が、磁器に温かさを、添えています。
近年、白釉と黄釉を掛け分けて、厳しい純白の地肌に、温かみのある文様を表し、
新たな境地を、開いています。
⑦ 青磁 : 中島宏 佐賀県武雄市 1941年生、 2007年指定
青磁に取り組み、「中島青磁」と呼ばれる、独創的な作品は、高い評価を受けています。
⑧ 釉裏金彩 : 吉田美統(みのり) 石川県小松市高堂町 1932年生、 2001年指定
明治33年(1900年)から続く、錦山窯の三代目。
釉裏金彩(ゆうりきんさい)とは、釉薬の下に、金箔を貼る技法です。
⑨ 無名異焼 : 五代伊藤赤水(せきすい) 新潟県佐渡市 1941年生、 2003年指定
佐渡市相川で産出する、朱泥 (しゅでい) 系の陶器です。
無名異(むみょうい)とは、酸化鉄を含有する赤土で、止血の為の、漢方薬でもありました。
又、佐渡金山採掘の際に、出土した為、その副産物を、陶土に利用して、焼いた物です。
窯変により、赤と黒との対比が、鮮明に出て、これが特徴に成っています。
(無名異焼は、佐渡以外にも常滑、石見などで、焼かれています。)
2) 認定が解除された者(過去の人間国宝、故人)
① 色絵磁器 : 富本憲吉、加藤土師萌(はじめ)、藤本能道(よしみち)、十三代今泉今右衛門、
② 鉄釉陶器 : 石黒宗麿、清水卯一
③ 民芸陶器(益子焼): 濱田庄司
④ 志野 : 荒川豊蔵、鈴木藏(おさむ)
⑤ 瀬戸黒 : 荒川豊蔵
⑥ 萩焼 : 三輪休和(十代三輪休雪)
⑦ 備前焼 : 金重陶陽、藤原啓、山本陶秀、藤原雄
⑧ 唐津焼 : 中里無庵
⑨ 染付 : 近藤悠三
⑩ 白磁・青白磁 : 塚本快示
⑪ 琉球陶器 : 金城次郎
⑫ 鉄絵 : 田村耕一
⑬ 練上手 : 松井康成(こうせい)
⑭ 三彩 : 加藤卓男
⑮ 民芸陶器(縄文象嵌): 島岡達三
⑯ 青磁 : 三浦小平二
⑰ 彩釉磁器 : 三代徳田八十吉
⑲ 常滑焼(急須): 三代山田常山
以上で、「国宝の焼き物」の話を、終わります。
次回から、別のテーマで、お話します。