わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

質問 58 蓋物の素焼き方法

2023-03-26 11:11:33 | 窯詰め、素焼、本焼の話し

けいと様より、以下の質問をお受けしましたので当方なりの見解を記します。


この程、窯を買いました。これまで、焼成は教室の先生にお願いしていたので少し心細いです。


この記事も大変勉強になりましたが、一つ質問させてください。
蓋物は、素焼きの場合もやはり、蓋をした状態で焼く方が良いのでしょうか?

 

明窯より

焼成時に蓋を本体にセットする目的は、焼成中に蓋が変形しても、少なくとも

その場所では蓋が可能に成る様にする為です。

但し、素焼では作品が変形する程高温で焼成しないのが普通ですので、

特別な形や極薄な蓋でない限り素焼きでは、蓋をしないのが一般的です。

即ち別焼きにします。又燃料を使う窯では、蓋をすると炭素分が器内に残り煤(すす)と

成って真っ黒に成る場合があります。(本焼きすれば煤はなくなります。)

尚、別焼きする時に平置き(平らに置く事)するスペースが無い場合には、他の作品と

作品の間に立てて置いたり、寄りかけたりする事も可能です。

以上 素焼きは十分乾燥させてから窯詰めすれば、何ら問題を起こす事は少ない

作業ともいえます。恐れずに挑戦して下さい。

コメント (2)
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