けいと様より、以下の質問をお受けしましたので当方なりの見解を記します。
この程、窯を買いました。これまで、焼成は教室の先生にお願いしていたので少し心細いです。
この記事も大変勉強になりましたが、一つ質問させてください。
蓋物は、素焼きの場合もやはり、蓋をした状態で焼く方が良いのでしょうか?
明窯より
焼成時に蓋を本体にセットする目的は、焼成中に蓋が変形しても、少なくとも
その場所では蓋が可能に成る様にする為です。
但し、素焼では作品が変形する程高温で焼成しないのが普通ですので、
特別な形や極薄な蓋でない限り素焼きでは、蓋をしないのが一般的です。
即ち別焼きにします。又燃料を使う窯では、蓋をすると炭素分が器内に残り煤(すす)と
成って真っ黒に成る場合があります。(本焼きすれば煤はなくなります。)
尚、別焼きする時に平置き(平らに置く事)するスペースが無い場合には、他の作品と
作品の間に立てて置いたり、寄りかけたりする事も可能です。
以上 素焼きは十分乾燥させてから窯詰めすれば、何ら問題を起こす事は少ない
作業ともいえます。恐れずに挑戦して下さい。