4) 金属は二種類以上を混ぜ合わせると、融点が低くなる傾向があります。
代表的な物に青銅があります。歴史的にも古くから知られた方法で、鉄器以前は青銅器の
時代が長く続いていました。これは鉄や銅等を熔かす事が難しかった事と、青銅器が美し
かった、事及び錆(さび)に強かった為です。
銅に錫(すず)を10~20%程度混入し、青銅を作りますが錫を混入させる事で200℃
程度融点を下げる事が出来、これを型に流し込み、複雑な形の作品を造っていました。
釉でも、アルカリ(又は土)金属(Na,K,Mg,Ca等)を混入させ、熔ける温度を下げていま
す。尚、釉は一種のガラスのです。ガラスは水や金属類と異なり、明確な融点は存在しませ
ん。釉を加熱し行くと、釉を構成する粉末が次第に柔らかくなり、ついにガラス状に成って
熔け出します。ちなみに、ガラスは化学では個体ではなく、液体として扱います。
金属(結晶)は原子が規則正しく並んでいる原子の集合体です。
原子同士がお互い引き合う力が働いています。これを結合(又は凝集)エネルギーと言いま
す。このエネルギーの元は、原子核の外を回る電子の力です。電子は-(負)の電荷を持ち
+(正)の電荷を持つ原子核と、クーロン力で引き合ってい円運動をしてます。
加熱して行くと、電子の動きは活発になり、クーロン力を振り切って自由に動き回る様にな
り、金属の結晶構造も崩壊し、緩やかに熔ける事になります。
(尚、ここでは詳しい話は難しくなりますので省略します。)
5) 釉に添加されるアルカリ金属類は、電子を活発に動かす原動力になります。その添加す
る割合と種類が多く成れば成程、より低い温度で活発に動かす事になります。
アルカリ金属類の種類が多く成れば、相乗効果が重なりより強力な熔融剤となります。
熔融剤をより強く働かせる為には、温度をある温度以上に上昇させる事ですが、更に、釉の
原料であるシリカやアルミナ類、及び熔融剤を細かく粉砕する必要があります。
6) 前述した様に、釉は一種のガラスですので、ある温度で一気に熔ける事はありません。
釉の表面から内部に向かって少しづつ軟化して、ガラス可し最終的に熔解します。
それ故、ある程度の時間が必要になります。この時間が焼成の最後工程である、「寝らし」
です。この時間を長く採れば釉も十分に熔け、必要な色や光沢が出る事になります。
必要な焼成温度になっても、この時間を短くすると焼き不足となります
焼け不足になると、ガラス質の表面が「ザラツキ」光沢も無く、釉の色も正規の色に成りま
せん。この様な場合、再度焼き直す事えで所定の艶や色を取り戻す事が出来ます。
以下次回に続きます。
代表的な物に青銅があります。歴史的にも古くから知られた方法で、鉄器以前は青銅器の
時代が長く続いていました。これは鉄や銅等を熔かす事が難しかった事と、青銅器が美し
かった、事及び錆(さび)に強かった為です。
銅に錫(すず)を10~20%程度混入し、青銅を作りますが錫を混入させる事で200℃
程度融点を下げる事が出来、これを型に流し込み、複雑な形の作品を造っていました。
釉でも、アルカリ(又は土)金属(Na,K,Mg,Ca等)を混入させ、熔ける温度を下げていま
す。尚、釉は一種のガラスのです。ガラスは水や金属類と異なり、明確な融点は存在しませ
ん。釉を加熱し行くと、釉を構成する粉末が次第に柔らかくなり、ついにガラス状に成って
熔け出します。ちなみに、ガラスは化学では個体ではなく、液体として扱います。
金属(結晶)は原子が規則正しく並んでいる原子の集合体です。
原子同士がお互い引き合う力が働いています。これを結合(又は凝集)エネルギーと言いま
す。このエネルギーの元は、原子核の外を回る電子の力です。電子は-(負)の電荷を持ち
+(正)の電荷を持つ原子核と、クーロン力で引き合ってい円運動をしてます。
加熱して行くと、電子の動きは活発になり、クーロン力を振り切って自由に動き回る様にな
り、金属の結晶構造も崩壊し、緩やかに熔ける事になります。
(尚、ここでは詳しい話は難しくなりますので省略します。)
5) 釉に添加されるアルカリ金属類は、電子を活発に動かす原動力になります。その添加す
る割合と種類が多く成れば成程、より低い温度で活発に動かす事になります。
アルカリ金属類の種類が多く成れば、相乗効果が重なりより強力な熔融剤となります。
熔融剤をより強く働かせる為には、温度をある温度以上に上昇させる事ですが、更に、釉の
原料であるシリカやアルミナ類、及び熔融剤を細かく粉砕する必要があります。
6) 前述した様に、釉は一種のガラスですので、ある温度で一気に熔ける事はありません。
釉の表面から内部に向かって少しづつ軟化して、ガラス可し最終的に熔解します。
それ故、ある程度の時間が必要になります。この時間が焼成の最後工程である、「寝らし」
です。この時間を長く採れば釉も十分に熔け、必要な色や光沢が出る事になります。
必要な焼成温度になっても、この時間を短くすると焼き不足となります
焼け不足になると、ガラス質の表面が「ザラツキ」光沢も無く、釉の色も正規の色に成りま
せん。この様な場合、再度焼き直す事えで所定の艶や色を取り戻す事が出来ます。
以下次回に続きます。