広い面積の板状にする事えで、平皿や立体的な箱状の作品の他、筒に巻きつけて、円形の
作品、又は型に押し付ける事で、轆轤作業や紐作りとは異なる作品群を、効率良く作る事が
できます。
2) タタラの表面に模様を施す。
① 布目による方法。木枠を使うタタラ作りの時に行います。
(以上が前回までの話です。)
② 切糸を加工したり、切り口を変化させて、タタラに模様を付けます。
この場合は、タタラ板で切る時に行います。
切糸の素材の違いや、一寸した切糸の細工、又は切糸の動かし方の違いによって、
タタラの切りは様々な表情を取ります。
ⅰ) 切糸を細工する。
切糸の素材にも色々あります。一般には強度のあるナイロン糸の水糸を利用する
事が多いです。
機械的強度があり、安価である事とホームセンターや100円ショップ等で、容易
に入手可能為です。三本縒りになっていますので、用途に応じて縒りを解く事で異
なる太さにする事がです。
イ) 三本縒りですので、そのまま使っても切り口に細かい凹凸が出来ます。
二本縒り、一本と成るに従い、凹凸は細かくなります。
ロ) 糸に結び目を付けると結び目の跡が付きます。
結び目はその部分が太くなりますので、より深い傷跡になります。又複数の結び
目を任意の間隔で付ければ、それに応じて、その切り口も変化します。
ハ) 数本の水糸を拠り合わせると、太くなりますが表面に深みのある凹凸を作る
事ができます。
拠り合わせ方法も組紐を作る要領で組み合わせると、一段と表情が強く表れます。
金属製のワイヤーを利用する場合には、小回りは聞き難いですが、布やナイロン製
の紐とは異なる模様になります。色々試す事をお勧めします。
ⅱ) 切り糸を手前に引く際、両手を均一に引っ張らずに模様を付ける。
当然裏表の両方に模様が付きます。好みの面を使う事になります。
イ) 一方を固定し、他の一方のみを引くと丸みを帯びた線にする事も出来ます。
ロ) 紐をジグザグに引っ張ると、ジグザグした直線の跡が付きます。
紐の引く方法を工夫すると、思わぬ良い模様になる事も多いです。
3) 多数の色土を使い、独自の色模様のタタラを作る。
色粘土は白い素地の土に、練り込み用の顔料を混入して作ると、収縮率がほぼ一定の為、
割れやヒビが少なくなります。白い粘土を使う事でより鮮度の高い色に発色します。
ⅰ) 簡単な方法は、ベースになるタタラの上に、色土を置いていく方法です。
当然模様は表面にのみ現れます。
その場合、上からローラー等で土を圧縮し表面を平滑にする為、ベースにめり込ませる
様にしますので、なるべく薄い色土を使うと、模様の崩れは少なくなります。
ⅱ) 裏表に同じ模様を出す場合。
色土で市松模様の様なタタラを作る場合は、色土を市松状の並べた後上下左右より土を
圧縮し接着を強くする必要があります。即ち色土の端面に水を付けて圧縮します。出来
れば「ドベ」を使いたいのですが、境目からはみ出した「ドベ」が色土に乗り汚す恐れ
がありますので、なるべく水で済ませる事です。更に接着する際には、端面に傷を付け
る事が多いのですが、模様のにこの傷が出ますので、なるべく傷を付けない事です。
ⅲ) 金太郎飴の様に同じ模様のタタラを多数作る。
今巷(ちまた)では、太巻きの海苔巻きの作り方が話題に成っています。卵やキュウリ
等の色鮮やかの野菜類を用いて、動物や人の顔などを表現する方法です。
同じやり方で、色土で同じ模様を多数作る事ができます。その際できるだけ薄く切り出し
た後、サンドイッチ状にして圧縮し、タタラの強度を増す必要があります。
勿論丸である必要は無く四角や楕円その他不規則な模様でもかまいません。
このタタラは作品の表面に貼り付けたりして装飾としても利用できます。
以下次回に続きます。
作品、又は型に押し付ける事で、轆轤作業や紐作りとは異なる作品群を、効率良く作る事が
できます。
2) タタラの表面に模様を施す。
① 布目による方法。木枠を使うタタラ作りの時に行います。
(以上が前回までの話です。)
② 切糸を加工したり、切り口を変化させて、タタラに模様を付けます。
この場合は、タタラ板で切る時に行います。
切糸の素材の違いや、一寸した切糸の細工、又は切糸の動かし方の違いによって、
タタラの切りは様々な表情を取ります。
ⅰ) 切糸を細工する。
切糸の素材にも色々あります。一般には強度のあるナイロン糸の水糸を利用する
事が多いです。
機械的強度があり、安価である事とホームセンターや100円ショップ等で、容易
に入手可能為です。三本縒りになっていますので、用途に応じて縒りを解く事で異
なる太さにする事がです。
イ) 三本縒りですので、そのまま使っても切り口に細かい凹凸が出来ます。
二本縒り、一本と成るに従い、凹凸は細かくなります。
ロ) 糸に結び目を付けると結び目の跡が付きます。
結び目はその部分が太くなりますので、より深い傷跡になります。又複数の結び
目を任意の間隔で付ければ、それに応じて、その切り口も変化します。
ハ) 数本の水糸を拠り合わせると、太くなりますが表面に深みのある凹凸を作る
事ができます。
拠り合わせ方法も組紐を作る要領で組み合わせると、一段と表情が強く表れます。
金属製のワイヤーを利用する場合には、小回りは聞き難いですが、布やナイロン製
の紐とは異なる模様になります。色々試す事をお勧めします。
ⅱ) 切り糸を手前に引く際、両手を均一に引っ張らずに模様を付ける。
当然裏表の両方に模様が付きます。好みの面を使う事になります。
イ) 一方を固定し、他の一方のみを引くと丸みを帯びた線にする事も出来ます。
ロ) 紐をジグザグに引っ張ると、ジグザグした直線の跡が付きます。
紐の引く方法を工夫すると、思わぬ良い模様になる事も多いです。
3) 多数の色土を使い、独自の色模様のタタラを作る。
色粘土は白い素地の土に、練り込み用の顔料を混入して作ると、収縮率がほぼ一定の為、
割れやヒビが少なくなります。白い粘土を使う事でより鮮度の高い色に発色します。
ⅰ) 簡単な方法は、ベースになるタタラの上に、色土を置いていく方法です。
当然模様は表面にのみ現れます。
その場合、上からローラー等で土を圧縮し表面を平滑にする為、ベースにめり込ませる
様にしますので、なるべく薄い色土を使うと、模様の崩れは少なくなります。
ⅱ) 裏表に同じ模様を出す場合。
色土で市松模様の様なタタラを作る場合は、色土を市松状の並べた後上下左右より土を
圧縮し接着を強くする必要があります。即ち色土の端面に水を付けて圧縮します。出来
れば「ドベ」を使いたいのですが、境目からはみ出した「ドベ」が色土に乗り汚す恐れ
がありますので、なるべく水で済ませる事です。更に接着する際には、端面に傷を付け
る事が多いのですが、模様のにこの傷が出ますので、なるべく傷を付けない事です。
ⅲ) 金太郎飴の様に同じ模様のタタラを多数作る。
今巷(ちまた)では、太巻きの海苔巻きの作り方が話題に成っています。卵やキュウリ
等の色鮮やかの野菜類を用いて、動物や人の顔などを表現する方法です。
同じやり方で、色土で同じ模様を多数作る事ができます。その際できるだけ薄く切り出し
た後、サンドイッチ状にして圧縮し、タタラの強度を増す必要があります。
勿論丸である必要は無く四角や楕円その他不規則な模様でもかまいません。
このタタラは作品の表面に貼り付けたりして装飾としても利用できます。
以下次回に続きます。