4) 削り作業の失敗事例。
② 電動轆轤で削り作業で失敗する事。
) 作品を轆轤上又は「湿台(シッタ)」に固定する、又は固定しない場合。
a) 轆轤上に直接作品を伏せて置いた時、金属製の轆轤では、削る際、遠心力で移動して
しまいます。それ故、周囲を別の土(止め土)で3箇所止めるのが普通です。
但し、止め土が削る際にカンナの邪魔にならない位置で止め、固定しなければなりません。
作品を固定すると、作業の終わるまで、直接肉厚が計れないと言う欠点があります。
b) 「湿台(シッタ)」を使う場合、「シッタ」は轆轤上に固定され、更にその「シッタ」の上に
作品が載る事になります。「シッタ」に被せる様に伏せた作品を置くだけならば、作品を
外側から軽く叩く事で、轆轤の中心に載せる事ができます。この場合、作品の底の中心を
右又は左の指(主に一番長い中指)で押さえ、作品が移動しない様に押さえます。
場合によっては、シッタに作品を止め土で固定します。
・ 注:「シッタ」には、生シッタと素焼きしたシッタがあります。一般いは汎用性のある
素焼きの物を使います。素焼きの物は、水に漬けて十分水を吸い込ませてから、生の土を
巻いて、クッションにして使います。
c) 良くある失敗は、カンナで作品を削る際、何らかの理由で、カンナの刃先が作品に
食い込み、作品が轆轤上より転げ落ちてしまう事です。転げ落ちた作品は回転部とドベ
受けの間に落ち、大きな傷を付けてしまう事です。この様成った場合、ほとんど望みは
ありません。それ故、しっかり作品を固定する方が安全です。
) 削る際の電動轆轤の回転方向は一定していません。人により異なります。
即ち、轆轤挽きも削り作業も左(時計)回転の人、轆轤挽きは左で削り作業のみ右回転の人
轆轤も削りも右回転の人など、色々な方法が有りますが、基本はやり良い方法で行う事です
) 削る道具はカンナやベラ(平行、丸)と呼ばれる金属製の物を使います。
基本的には上から下に掛けてカンナ類を移動させますが、上下交互に行う事もあります。
尚、上から下の方が、作品を下(轆轤面)に押し付ける効果がありますので、若干有利です
高台脇を削ってから、高台内を削るのが一般的な方法です。高台は釉掛ける際に持つ事で、
指跡などを付けない為でもありますので、三本の指で持てる高さが必要です。
但し、例外的に、碁笥底高台や極低い高台の場合もあります。
) 作品を轆轤や「シッタ」に固定してしまうと、直接肉厚を計る事はできません。
その場合、回転している作品の側面や底の部分を、中指などで弾いて音で判断します。
音での判断(聞き分け)は、かなり難しいですが、実際に作品の側面や底を弾いて音の違い
を習得すると、後々役にたちます。
尚、一度削り終え、作品を取り上げると、肉厚の場合再度、轆轤の中心に再セットする事は
可能ですが、実際には元の状態に戻す事は、慣れないとかなり難しいです。
) 削った場所と削らない場所の境目に、「ボカシ」を入れ滑らかにする。
削り作業はカンナの位置が振れ無い様に、両手を添えてしっかり固定させて使います。
「ボカシ」は、片手でカンナ類を持ち、軽く押し付ける事で、作品の凸凹度に応じる様に
します。そうする事により、削った境目が目立たなくなります。
5) 乾燥時の失敗事例。
以下次回に続きます。
② 電動轆轤で削り作業で失敗する事。
) 作品を轆轤上又は「湿台(シッタ)」に固定する、又は固定しない場合。
a) 轆轤上に直接作品を伏せて置いた時、金属製の轆轤では、削る際、遠心力で移動して
しまいます。それ故、周囲を別の土(止め土)で3箇所止めるのが普通です。
但し、止め土が削る際にカンナの邪魔にならない位置で止め、固定しなければなりません。
作品を固定すると、作業の終わるまで、直接肉厚が計れないと言う欠点があります。
b) 「湿台(シッタ)」を使う場合、「シッタ」は轆轤上に固定され、更にその「シッタ」の上に
作品が載る事になります。「シッタ」に被せる様に伏せた作品を置くだけならば、作品を
外側から軽く叩く事で、轆轤の中心に載せる事ができます。この場合、作品の底の中心を
右又は左の指(主に一番長い中指)で押さえ、作品が移動しない様に押さえます。
場合によっては、シッタに作品を止め土で固定します。
・ 注:「シッタ」には、生シッタと素焼きしたシッタがあります。一般いは汎用性のある
素焼きの物を使います。素焼きの物は、水に漬けて十分水を吸い込ませてから、生の土を
巻いて、クッションにして使います。
c) 良くある失敗は、カンナで作品を削る際、何らかの理由で、カンナの刃先が作品に
食い込み、作品が轆轤上より転げ落ちてしまう事です。転げ落ちた作品は回転部とドベ
受けの間に落ち、大きな傷を付けてしまう事です。この様成った場合、ほとんど望みは
ありません。それ故、しっかり作品を固定する方が安全です。
) 削る際の電動轆轤の回転方向は一定していません。人により異なります。
即ち、轆轤挽きも削り作業も左(時計)回転の人、轆轤挽きは左で削り作業のみ右回転の人
轆轤も削りも右回転の人など、色々な方法が有りますが、基本はやり良い方法で行う事です
) 削る道具はカンナやベラ(平行、丸)と呼ばれる金属製の物を使います。
基本的には上から下に掛けてカンナ類を移動させますが、上下交互に行う事もあります。
尚、上から下の方が、作品を下(轆轤面)に押し付ける効果がありますので、若干有利です
高台脇を削ってから、高台内を削るのが一般的な方法です。高台は釉掛ける際に持つ事で、
指跡などを付けない為でもありますので、三本の指で持てる高さが必要です。
但し、例外的に、碁笥底高台や極低い高台の場合もあります。
) 作品を轆轤や「シッタ」に固定してしまうと、直接肉厚を計る事はできません。
その場合、回転している作品の側面や底の部分を、中指などで弾いて音で判断します。
音での判断(聞き分け)は、かなり難しいですが、実際に作品の側面や底を弾いて音の違い
を習得すると、後々役にたちます。
尚、一度削り終え、作品を取り上げると、肉厚の場合再度、轆轤の中心に再セットする事は
可能ですが、実際には元の状態に戻す事は、慣れないとかなり難しいです。
) 削った場所と削らない場所の境目に、「ボカシ」を入れ滑らかにする。
削り作業はカンナの位置が振れ無い様に、両手を添えてしっかり固定させて使います。
「ボカシ」は、片手でカンナ類を持ち、軽く押し付ける事で、作品の凸凹度に応じる様に
します。そうする事により、削った境目が目立たなくなります。
5) 乾燥時の失敗事例。
以下次回に続きます。