焼き物は、作品が出来上がるまでに、各段階で、収縮していきます。
即ち、出来上がり寸法より、大きく作る必要が、有ります。
・ その収縮率は、一般に、市販されている粘土は、12~13%程度です。
即ち、縦、横、高さの3方向で、各々12~13%です、体積では、3乗になりますので、
6割程度に、なってしまいます。(体積=0.88 * 0.88 * 0.88 =約 0.62 )
・ 当然ですが、率は、一定でも、大きさにより、縮む量は、違います。
大きな物や、長い物は、大きく縮みますので、陶芸の初心者は、こんなに小さく、成るのかと、
ビックリします。又、作る時は、大き過ぎると、思い勝ちです。
・ 土によっては、備前の土や、磁器土の様に、20%程度も縮む物も、有ります。
更に、焼成温度、焼成時間によっても、左右されます。
・ 素焼までの、収縮は、水が大きな要因ですが、本焼きでの、収縮は、素地の要因が、主に成ります。
素地の要因については、後で述べます。
では、前回の続きの、話をします。
2) 粘土の収縮と、水の量
① 縮が起きる時
) 作品を、作り終えた段階から、収縮が、始まりますが、終了直後が、一番縮みます。
作り終えた作品を、放置して置くと、水分が土の、表面より蒸発して、乾燥が始まり、
収縮が起こり、徐々に小さく成りますが、乾燥が進む程、縮むスピードは、少なくなります。
) この時期は、乾燥の仕方によって、変形が起こり易いですので、特に注意が、必要です。
全方向を、均一に乾燥させる事が、大切で、一方向のみの乾燥は、厳禁です。
) 削り作業時までの収縮
水分量が14~15%程度で、カンナが、掛け易くなりますが、ここまでに、寸法で、5~7%程度
収縮します。削り作業が終わったら、3~7日程度(肉厚による)陰干しします。
) 素焼直前に、天日干しをして、完全に、乾かします。
ここまでに、作った時の寸法より、7~9%程度、収縮します。
) 素焼後と素焼前では、寸法的に、ほとんど変化が、見られません。
結晶水が、無くなっても、寸法的には、影響が無いようです。
(結晶水が、無くなる事による、変化についても、後で述べます。)
) 本焼きでの収縮
本焼きでは、更に、5~6%程度の縮みが、起こります。(全体で12~13%程度と、成ります)
勿論、前に述べた様に、焼成温度、焼成時間によって、この率は、変化します。
3) 陶尺の作り方
陶尺(とうじゃく)は、作品を作る際、どの位、大きくしたら良いかを、測る物差しです。
以下次回に続きます。
即ち、出来上がり寸法より、大きく作る必要が、有ります。
・ その収縮率は、一般に、市販されている粘土は、12~13%程度です。
即ち、縦、横、高さの3方向で、各々12~13%です、体積では、3乗になりますので、
6割程度に、なってしまいます。(体積=0.88 * 0.88 * 0.88 =約 0.62 )
・ 当然ですが、率は、一定でも、大きさにより、縮む量は、違います。
大きな物や、長い物は、大きく縮みますので、陶芸の初心者は、こんなに小さく、成るのかと、
ビックリします。又、作る時は、大き過ぎると、思い勝ちです。
・ 土によっては、備前の土や、磁器土の様に、20%程度も縮む物も、有ります。
更に、焼成温度、焼成時間によっても、左右されます。
・ 素焼までの、収縮は、水が大きな要因ですが、本焼きでの、収縮は、素地の要因が、主に成ります。
素地の要因については、後で述べます。
では、前回の続きの、話をします。
2) 粘土の収縮と、水の量
① 縮が起きる時
) 作品を、作り終えた段階から、収縮が、始まりますが、終了直後が、一番縮みます。
作り終えた作品を、放置して置くと、水分が土の、表面より蒸発して、乾燥が始まり、
収縮が起こり、徐々に小さく成りますが、乾燥が進む程、縮むスピードは、少なくなります。
) この時期は、乾燥の仕方によって、変形が起こり易いですので、特に注意が、必要です。
全方向を、均一に乾燥させる事が、大切で、一方向のみの乾燥は、厳禁です。
) 削り作業時までの収縮
水分量が14~15%程度で、カンナが、掛け易くなりますが、ここまでに、寸法で、5~7%程度
収縮します。削り作業が終わったら、3~7日程度(肉厚による)陰干しします。
) 素焼直前に、天日干しをして、完全に、乾かします。
ここまでに、作った時の寸法より、7~9%程度、収縮します。
) 素焼後と素焼前では、寸法的に、ほとんど変化が、見られません。
結晶水が、無くなっても、寸法的には、影響が無いようです。
(結晶水が、無くなる事による、変化についても、後で述べます。)
) 本焼きでの収縮
本焼きでは、更に、5~6%程度の縮みが、起こります。(全体で12~13%程度と、成ります)
勿論、前に述べた様に、焼成温度、焼成時間によって、この率は、変化します。
3) 陶尺の作り方
陶尺(とうじゃく)は、作品を作る際、どの位、大きくしたら良いかを、測る物差しです。
以下次回に続きます。